秋に植えて春まで長く楽しめる秋冬のお花の定番ビオラ。ガーデニング好きの人たちの間では、パンジーと合わせて【パンビオ】の愛称で親しまれています。
この記事では、ビオラの特徴や育て方をご紹介します。
花言葉は?
パンジーとの違いは?
花色による特徴は?
植え付けの方法は?
花がら摘みは?
冬越しできるの?
おすすめの品種は?
こんな疑問にお答えします。これからビオラを育てようと思っている方、ビオラの育て方で悩んでる方はぜひご覧ください。
それではよろしくお願いします♪
ビオラはこんなお花
ビオラの基本情報
ビオラは北ヨーロッパ原産の一年草です。世界中の温帯地域で多くの種類のビオラが自生しています。ビオラという名前はラテン語で紫色を意味する「viola」が由来です。
ビオラの花言葉
ビオラには次の花言葉がつけられています。
「もの思い」はビオラはややうつむきがちにお花を咲かせることから、人が何かを考えている様子にたとえられた花言葉です。
「私を思って」は、ビオラの花姿を恋に悩む少女と重ねてつけられたとされています。
ビオラの特徴
丈夫で育てやすい
ビオラは寒さに強く強健なお花です。手間もかからないので秋冬ガーデニングの定番のお花として人気があります。
強健で育てやすいため、街中の花壇でもよく育てられています。秋頃になると、街中や学校、公園など様々な場所で見かけることができます。
寒さに強く長く楽しめる
ビオラは花期が長く、関東で言えば秋〜春まできれいに咲いてくれます。
暑さには弱いですが、寒さにはめっぽう強いです。我が家は真冬だと氷点下まで下がりますし、-8度まで下がったこともあります。それでもビオラ達は枯れずに梅雨前までずっとこんもりと花を咲かせてくれました。
高コスパ
ビオラといえば何よりとにかく、安い!
ブランド苗は1株300円以上のものが一般的ですが、ブランド苗でなければ4株300円程度で売っているものもあったりします。
お財布の面でも秋冬の花壇に彩りを加えるのに最適です。安いのでついつい買いすぎて「植える場所がない!」という悩みを抱えている人も多いのでは…買いすぎには気をつけましょう。
種類が豊富
ビオラは色も形もバリエーションが豊富です。
ホームセンターのお花売り場に行くと、様々な色や形のビオラが売っています。
毎年、新しい品種が出るので飽きることがありません。
パンジーとの違いは
パンジーとの違いはお花の大きさの違いです。
花径4センチ以上はパンジー、花径4センチ以下はビオラと呼ばれます。パンジーは花が大きい分、冬は少ししかお花を咲かせてくれません。一方のビオラは、冬でもたくさんのお花を咲かせてくれます。
小さくかわいらしいお花が好きな人や、冬にもたくさん咲くお花を楽しみたい人にはビオラがおすすめです。
花色で育ち方に違いも!
ビオラは品種改良が盛んで様々な花色のものが売られていますが、花色で育ち方に特徴があります。
品種により特徴が異なるので一概には言えませんが、基本的に丈夫で育てやすいのはブルーとイエローのビオラです。
ビオラを買うおすすめ時期
ビオラは早いと9月下旬から売られています。苗も種も同じくらいの季節に売り場に出されます。
店頭にビオラやパンジーが並び始めると、安いですし、ついついたくさん買いたくなっちゃいます。
ただ、そこはぐっと我慢が必要です。
近年は9月や10月になっても、夏のような暑さが続く日が多くなっています。ビオラは暑さに弱いため、暑さで弱ったり徒長したりしてしまいます。最悪の場合、花が咲かなかったり枯れてしまうこともあります。
購入するのは、ビオラが好む夜の気温が20℃以下になってからがおすすめです。
個性的な品種がお店に出回るのも10月中旬から11月中旬頃です。9月や10月上旬に買いすぎて後悔しないようにしましょう。私は毎年9月下旬頃に買いすぎて後悔しています。笑
ビオラの育て方
花壇(地植え)の場合のポイント
栽培環境
ビオラは日当たりの良い場所を好みます。
日当たりの悪い場所だと日光を欲して茎をのばして徒長してしまい、見た目が悪くなってしまいがちです。
また、害虫の被害にも遭いやすくなります。なるべく日当たりの良い場所に植えてください。
土壌改良
ビオラを植える場合だけでないですが、花壇にお花を植えるときは簡単な土壌改良をしてあげるとお花の育ちが良くなります。
土壌改良の方法は簡単です。腐葉土と赤玉土(水はけの改善)、マガァンプK(肥料)、オルトラン(防虫対策)を土に混ぜ混むだけで充分な土壌改良になります。
これをやるとやらないではお花の成長や害虫被害の抑止という点で大きな差がでます。
少しの手間で大きな効果が期待できますので、ぜひ実施してみてください。
鉢植えの場合のポイント
土の選び方
植え付けに使う土は、水はけと水もちの良い土を使用します。市販の培養土をそのまま使用しても問題ありませんが、市販の培養土に腐葉土と赤玉土を3割程度混ぜてあげると水はけと水もちが良くなります。
鉢の大きさ
楽しみ方によって選ぶ鉢はそれぞれです。
1株で大きくこんもり育てたいのであれば、6号鉢(直径18cmくらい)がおすすめです。
いろいろな植物と組み合わせて素敵な寄せ植えを作ったり、同じ種類の株を何株も植えてお花で満開にしたり、いろいろな楽しみかたがあります。
初心者の方には1株で大きくこんもり育てみるのをおすすめします。1株だけだと寂しいと感じる方もいるかもしれませんが、1株であるが故に花一つ一つのかわいさを存分に楽しむことができます。
また、小さな1株が大きく育っていく様子を楽しむのは、愛着も湧き感慨深さも感じられます。
寄せ植えにするのも良いですが、失敗するリスクは高まります。
初めての方には1株をこんもり大きく育てるのを目標にすることがおすすめです。
植え付け
ビオラは夜の気温が20℃以下になったら植え付けます。目安としては10月中旬頃です。
また、ビオラは株元が傷つくと病気にかかりやすくなります。そのため、植え付けるときは根鉢を土よりも1㎝くらい高くして植えてあげましょう。
水やり
鉢植えの場合は土が乾いたらお水をたっぷりとあげます。かわいいからって水をあげすぎると根腐れを起こしてしまいます。水やりは土が乾いてからをしっかり意識しましょう。
また、水やりは優しく丁寧にが大原則です。花に直接水を勢いよくあててしまうと花が散ってしまいます。
花がら摘み
花が咲き終わった花がらは早めに摘んであげましょう。花がらを放っておくと見た目も悪くなりますし、無駄なエネルギーを使ってしまいます。花期を長くするためには、必要な作業です。
ビオラの場合は、花が終わると下を向いて花を閉じた状態になります。
この状態になったら、ビオラは次の段階である種作りを始めます。
そうすると、エネルギーを種作りに費やしてしまいます。種を採取しない場合は、種を作り始める前に花がらはとってあげるようにしましょう。
冬越し
ビオラは寒さに強いお花なので、寒冷地を除いて特別な対策をしなくても枯れたりすることはありません。ただ、冬でもたくさんお花を咲かせたい場合には寒さ対策が必要です。
ビオラのおすすめの品種
続いて、ビオラのおすすめ品種をご紹介します。
ミルフル
SUNTORYFLOWERS(サントリーフラワーズ)さんのミルフルです。
フリルたっぷりのかわいいお花をたくさん咲かせてくれるミルフル。
かわいいだけでなく強健で育てやすいため、初心者の方にもおすすめです。
ブランド苗なのでお値段は少し高めですが、育てる価値はあると思います。
ヌーヴェルヴァーグ
続いては、サトウ園芸さんのヌーヴェルヴァーグです。
アンティーク風のお花が素敵なヌーヴェルヴァーグ。こちらはミルフルより更に高価ですが、一味違う豪華なお花を楽しむことができます。
なかなか出逢えない貴重なお花です。もし、出逢えたら是非お手にとってみてください♪
まとめ
以上、ビオラの特徴と育て方をご紹介しました。
秋冬ガーデニングの大定番ビオラ。安価なものをたくさん植えて楽しむも良し、高価なものをじっくり楽しむも良し。様々な楽しみ方ができるお花です。
皆さんも、お気に入りの楽しみかたを見つけてみてください。
それでは、また!
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