初夏から秋にかけてプランターや花壇を豪華に彩ってくれるダリア。優雅で存在感のある花姿でバリエーションも豊富なため、大人気のお花です。
この記事ではそんなダリアの特徴や育て方を解説します。
ダリアはこんなお花
ダリアの基本情報
ダリアはメキシコ中央部が原産地のお花で、日本には江戸時代後期にオランダ人から伝わったと言われています。基本的には春植えの球根植物で、真夏はお花は咲きませんが、初夏から秋にかけてお花を咲かせます。
ダリアの特徴
ダリアの特徴はなんといってもお花のバラエティの豊富さです。サイズは5cm以下の可憐な小輪から30cm以上の優雅な超大輪まであります。咲き方や花色も豊富でまったく飽きがきません。
草丈も50cm以下と小さいものから、150cm以上も伸びるもの、さらに3m〜6mまでも伸びる皇帝ダリアまで実に様々です。
ダリアの花言葉
ダリアには次の花言葉がつけられています。
華やかでポジティブな意味を持つ「華麗」「優雅」「気品」「栄華」という花言葉と、怖くネガティブな意味を持つ「裏切り」「移り気」という花言葉があります。
ポジティブな花言葉は、ダリアの花が優美でゴージャスなことに由来しています。
一方ネガティブな花言葉はフランス革命の頃の逸話からきています。ナポレオンの妻であるジョセフィーヌが庭でダリアを育てていたところ、それを羨ましがった貴族の女性がダリアを盗んで自分の庭で育てました。この裏切りを受けたジョセフィーヌはダリアへの興味を失ってしまいます。このことから、「裏切り」や「移り気」というややネガティブに感じる花言葉がつけられています。
ダリアの育て方
続いて、ダリアの育て方をご紹介します。
種から育てる
球根植物のダリアですが、種から育てられる小さいタイプの品種(実生ダリア)もあります。実生ダリアを種から育てる場合は4月から5月頃のしっかり暖かくなってから種まきをします。種まき用のトレイに肥料の入っていない土を入れて種をまいてあげましょう。無事に芽が出て、本葉が2枚から3枚出てきたところで鉢や地面に植え替えをします。
球根から育てる
球根から育てる場合は3月から5月頃に植え付けをします。球根は、堆肥と腐葉土を混ぜた土に深さ5〜10cmのところに植えます。
苗から育てる
ダリアを苗から育てる場合、購入したらすぐに大きめの鉢や庭に植え替えます。
ダリアは水はけの良い土を好みますので、市販の培養土に赤玉土と腐葉土を混ぜた土に植えてあげます。あわせて緩効性の肥料を施します。
水やり
庭植えの場合は根付いた後は特に水やりは必要ありません。自然の雨に任せましょう。
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水やりをするのが大原則です。ただ、水を与えすぎると根がしっかり成長せずに、夏を越すことができません。かわいいからといって水やりをしすぎるのは控えましょう。
肥料やり
ダリアはお花をたくさん咲かせる植物のため、定期的な肥料やりが必要です。植え付けの際に施す元肥のほか、真夏を除いて定期的に追肥をします。
お花を休ませる真夏に肥料が残ると弱ってしまうおそれがあるため、夏前は真夏に肥料が残らないように注意して肥料やりをしましょう。
花がら摘み
花が終わりかけたら花がらを摘み取ります。花首のところから折るように摘み取るのがポイントです。
花がらを放っておくと美観が損なわれるので、しっかり摘み取りましょう。
わき芽摘み
ダリアは成長すると枝の節々からわき芽が出てきます。そのわき芽をそのままにしておくと枝がどんどん増えていき、栄養分が分散してキレイなお花が咲きません。
これを防ぐため、下から2〜3節のわき芽を残してそれより上のわき芽は摘み取ります。
切り戻し
ダリアは夏の暑さに弱いので、真夏を迎える7月下旬から8月上旬に切り戻しをしてあげます。切り戻しをすることで風通しが良くなってダリアの苦手な高温多湿から守ってあげます。
また、切り戻しをしてあげることで、新しい芽がどんどん出てきて秋に多くのお花を咲かせてくれます。
夏越し
ダリアは高温多湿の日本の夏の暑さが苦手です。夏を乗り切るためには、夏に入る前にしっかり根を張らせる必要があります。そのためには成長初期に土が乾いたらたっぷりの水やりを続けることが大切です。
また、真夏は水切れを起こさないようにすることも肝心です。水切れを何回も繰り返すと萎れて病気にかかりやすくなったりします。
まとめ
以上、ダリアの特徴と育て方をご紹介しました。
優雅で存在感のある花姿でバリエーションも豊富なダリア。皆さんもお気に入りのダリアを見つけて、育ててみてください♪
それでは、また!
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