サントリーフラワーズが開発したプリムラ「ウィンティー」。
ふんわりと霞がかったように咲く独特の花姿と、冬から春まで長く続く開花が魅力の人気品種です。

本記事では、ウィンティーの特徴・品種ラインナップ・育ち方の実例・育て方のコツを丁寧に解説します。
「半日陰でもよく咲く花を探している」
「プリムラを育ててみたい」
「ウィンティーを買うか迷っている」
そんな方に役立つ内容をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
ウィンティーはこんなお花
ウィンティーは プリムラ・マラコイデス系の改良品種 です。
従来のマラコイデスより耐寒性が強く、花穂がふんわりと豊かに広がるのが特徴。
名前の由来は “ウインター(冬)+マイティー(強い)”。
「冬に強い花」という意味合いが込められています。
■ ラインナップ(2025年10月時点)
- ライムグリーン
- ピーチ
- ローズ
- サクラ
- ブルーピコティ

ウィンティーの特徴
ふんわりと広がる、ウィンティーだけの花姿
ウィンティー最大の魅力は、霞のようにふわっと広がる小花の花穂。
春に近づくほど花数が増え、株全体が光の粒をまとったようになります。
一般的なプリムラより 花期が長く、冬〜春の花壇を華やかに彩る 貴重な存在です。

寒さに強く半日陰でもきれいに咲く
ウィンティーは寒さに強く半日陰でもキレイに咲きます。1日のうち数時間だけ日が当たる場所でもたくさん開花する貴重なお花です。冬から春にかけて寂しくなりがちな半日陰の花壇で大活躍してくれます。
実際に育てると、真南の日向で育てた株よりも、北向きの日陰〜半日陰くらいの場所で育てた株のほうが元気よく育つと感じることが多いほどです。

寄せ植えの立体感を作る“縦のライン”
ウインティーは高さのある花穂が特徴です。寄せ植えを作るときに、高さを活かして立体感を出すのに大活躍します。

ウィンティーの成長記録
1月下旬
ウィンティーは11月中旬頃から12月中旬頃、1月中旬頃から2月中旬頃にホームセンターなどで販売されます。
写真は1月下旬に購入したウィンティーです。株が大きく成長していたほうが育てやすいため、初心者の方は1月中旬以降に購入するのをおすすめします。




2月下旬
2月下旬のウィンティー。厳しい寒さに負けず、少しずつ株を充実させます。

3月上旬
3月上旬のウィンティー。暖かくなってきたことで、花穂が増えてきます。

3月中旬
3月中旬のウィンティー。花穂が更に充実してきます。

4月上旬
4月上旬のウィンティー。お花でいっぱいになります。

ウィンティーの育て方
続いて、ウィンティーの育て方を紹介します。
植え付け
ウィンティーは乾燥に弱いので、水はけと水もちの良い土に植えます。市販の培養土に腐葉土と赤玉土を 3割程度混ぜると水はけと水もちが良くなります。簡単なのでおすすめです。


栽培環境
ウィンティーは半日陰の風通しの良い環境を好みます。加湿には強いですが乾燥に弱いので、乾燥しない場所に植えてあげます。
また、直射日光に当て過ぎると花色が薄くなったり、葉焼けしたりします。1日中直射日光が当たる場所は避けて育てましょう。
水やり
水やりは土が乾いたらたっぷりとが大原則です。土が乾く前に水を与えすぎると根腐れを起こす恐れがあります。
ただ、ウィンティーは加湿に強く乾燥には弱いので、水切れには注意が必要です。水やりは忘れないようにしましょう。
肥料やり
開花期は肥料切れを起こさないように定期的に液肥を与えます。植え付けてすぐは根がしっかり張ってないので、肥料は薄めに与えるようにします。
花がら摘み
花がらはこまめに取り除きます。放っておくと、病気の原因となったり花つきが悪くなったりします。

花がらを見つけたら花茎から切り取ってあげてください。

可能な限り、こまめに取り除いてあげましょう。
花がらになる前に摘んで、切り花で楽しむこともできます。

摘芯・切り戻し
ウィンティーは自然とふんわりきれいにお花を咲かせます。そのため、摘芯や切り戻しは必要ありません。ローメンテナンスでお花を楽しめます。
冬越し
ウィンティーは寒さに強いため、多少の雪や霜にも耐えられます。ただ、寒風や強い霜にあたると弱ってしまいます。寒さが厳しいときは軒下に移動させるなどして、寒風や強い霜からは守ってあげましょう。
また、マルチングをしてあげるのも寒さ対策として効果的です。
夏越し
ウィンティーは暑さに強くないので、基本的に夏越しは難しいです。夏は越せないものと割り切って育てましょう。
まとめ
プリムラ《ウィンティー》は、冬から春までふんわり美しく咲き、半日陰でも活躍する唯一無二のプリムラ。
- 花穂が軽やか
- 花期が長い
- 寄せ植えにも花壇にも使いやすい
- 初心者でも育てやすい
と、冬〜春ガーデンの即戦力となる花です。
半日陰を彩る花を探している方は、ぜひウィンティーを選んでみてください。
優しい雰囲気が庭に春の気配を届けてくれます。




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