PROVENWINNERSさんの大人気紫陽花「ラグランジア」。”紫陽花の常識を覆した”と言われるほど画期的で、入手困難な時期があったほど強い人気があります。

この記事では、
- なぜ”常識破り”とまで言われるのか
- どんな魅力があるのか
- 剪定は必要?
- 夏越しや冬越しの注意点は?
- 品種の違いは?
これらをまとめて紹介します。
ラグランジアが気になっている方、他の紫陽花とは違う特別な品種を育てたい方はぜひ参考にしてください。
ラグランジアとは?基本情報
PROVEN WINNERSさんが開発した、全く新しい発想の紫陽花です。
- 販売時期 3月下旬〜5月中旬、9月中旬〜11月上旬(品種による)
- 開花時期 5月〜7月
- 株 幅 約120㎝
- 草 丈 約100㎝

2025年10月時点で4種類のラグランジアが発売されています。
- ブライダルシャワー(2020年〜)
- シャンデリー二(2023年〜)
- クリスタルヴェール(2022年〜2023年)※生産終了
- クリスタルヴェール2(2023年〜)
- オーロランジュ(2024〜)
ラグランジアが”常識を覆した”と言われる理由
- 側芽まで花をつける→花数が圧倒的に多い
- 剪定しなくても自然にまとまる樹形
- 葉が小さく、水切れしにくい
- 色変化(グラデーション)が美しい
①圧倒的な花数
ラグランジアの最大の特徴が”側芽にも花が咲く”こと。一般的な紫陽花は枝先の1輪だけですが、ラグランジアは側芽も全て花芽になり、枝1本でも複数の花がつきます

②剪定しなくても樹形が整う
「剪定しないと形が崩れる」という紫陽花の弱点を解消。剪定をしなくても樹形が自然にまとまり、枝垂れるような花姿になります。
クリスタルヴェール2では樹形がさらに改良され、”完全ローメンテナンス”の紫陽花となっています。
もちろん、コンパクトにまとめた樹形にしたい方は剪定をしてもOKです。
③水切れしにくい
葉がコンパクトで蒸散量が少なく、夏に葉がぐったいしづらい構造になっています。

真夏でも多品種より丈夫で、水やりの負担が軽いのも魅力です。
④色変化(グラデーション)が美しい
花数が多いからこそ色変化が豊かで、グラデーションが美しいのも魅力。

ラグランジアの成長記録
ラグランジア クリスタルヴェール
5月上旬 植え付け
購入したラグランジアは2回り程度大きな鉢に植え付けます。植え付ける土は、市販の草花用培養土でも問題ありません。購入時から薄緑色の花を咲かせています。

5月中旬
薄緑色の花がうっすらと薄紫色に変化を始めます。

5月中旬
さらに時間が経過すると、どんどんグラデーションが豊かになります。

5月下旬
ほとんどのお花が薄紫色に変化します。

5月25日

5月下旬
今度は、薄いピンク色が混ざり始めます。pHの調整をしなくても、自然に花色変化が楽しめます。

6月下旬
お花が終わります。普通の紫陽花であればこのくらいの時期に剪定をしますが、ラグランジアは剪定不要です。放ったらかしで問題ありません。

7月下旬
真夏に入るとお花は終わりますが、葉はしっかり茂らせます。昼の強い日差しや西日を避ければ、葉焼けもしません。

9月中旬
秋に入っても、引き続き葉を茂らせます。

12月下旬
秋が終わり冬に入ると落葉します。落葉は自然現象で、枯れたわけではありません。

3月上旬以降
3月に入ると、新芽がぽつぽつと出てきます。

3月上旬
日がのびて暖かくなると、どんどん新芽が出てきます。

3月中旬

3月下旬

4月上旬
葉でいっぱいに。あとはお花が咲くのを待つのみです。

ラグランジアの育て方
植え付け
購入した苗は、2回りくらい大きな鉢に植え替えます。植え付けるときは、根はなるべく触らないようにします。

冬越しした2年目以降の株は、10号鉢(直径30㎝)以上の鉢に植え替えるか、地植えで育てます。
ブライダルシャワーは、白色から淡いピンク色に花色が変化していく様子を楽しむため、草花用培養土で育てるのが推奨されています。
クリスタルヴェールは、キレイなブルーの花色を楽しむため、青色紫陽花用の培養土が推奨されています。
栽培環境
日当たりの良い環境で育てます。午前中に良く日があり、午後は日陰になる場所(半日陰)でもよく育ちます。購入後すぐに強い日差しに当たると、葉や花が萎れてしまいます。購入してしばらくは、直射日光を避けた場所で育てます。
水やり
鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをします。真夏は水切れに注意が必要です。可能であれば1日2回、最低でも1日1回は水やりをしましょう。
地植えの場合は、根がしっかり張れば特に水やりは必要ありません。土がずっと乾いているようであれば適宜水やりをします。
肥料やり
生育が旺盛になる時期は、定期的に液肥で追肥をします。肥料が不足すると、葉の色が薄くなり、花付きが悪くなりお花も小さくなります。
剪定
剪定をしなくてもキレイなお花を咲かせますが、丸く整った株に育てたい場合は花後に軽く剪定をします。
夏越し
梅雨明け後の厳しい暑さには強くありません。鉢植えの場合は、直射日光のあたらない明るい日陰や半日陰に移動させます。9月以降の厳しい暑さがおさまったら、日当たりの良い場所に戻します。
地植えの場合は、遮光ネットなどで強い日差しからは守ります。
冬越し
基本的に寒さに強いので、問題なく冬も越します。ただ、寒風や霜にあたると、花芽が傷んで春後に花が咲かなくなる可能性も。軒下に移動させたり、不織布を被せたりするなどして、寒風や霜から守ります。
庭に大きな木などがあれば、その木の下に置いておくだけでも効果があります。
まとめ
ラグランジアは側芽まで花をつける”常識破り”の紫陽花。剪定不要・育てやすい・色変化(グラデーション)が美しいなど、魅力がたっぷりです。
育てやすさと華やかさを兼ね備えた品種なので、初心者にもコレクターにもおすすめの紫陽花です。



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