寒い冬に儚げでいて上品かつ華やかなお花を咲かせるクリスマスローズ。
寒い季節にキレイなお花を咲かせる貴重なお花で他のお花にはない魅力もあるため、ガーデナーに大人気のお花です。
この記事ではそんなクリスマスローズの特徴や育て方、我が家のクリスマスローズの紹介をします。
どんな種類があるの?
花言葉は?
肥料やりのタイミングは?
花がら摘みのタイミングは?
葉切りのタイミングは?
おすすめの品種は?
こんな疑問にお答えします。
冬の花壇や日陰花壇にお悩みの方、クリスマスローズの育て方で悩みをお持ちの方はぜひご覧下さい。
それでは、よろしくお願いします✨
クリスマスローズはこんなお花
クリスマスローズの基本情報
クリスマスローズは名前にローズとついていますが、バラではありません。イギリスでへレボルス・ニゲル・プエラコックスという品種があり、これが白バラに似ていてクリスマスの頃に咲くことから「クリスマスローズ」と名付けられました。欧米ではニゲルだけをクリスマスローズと呼びます。
日本ではニゲルだけではなく、他の品種もクリスマスローズと呼ばれています。
クリスマスローズの特徴
種類がたくさん
クリスマスローズは主に種で増えるため1株ごとに特徴が異なります。
ほとんどのクリスマスローズに品種名はついておらず、「クリスマスローズ」という名前で販売されています。
咲き方は、花弁が5枚のシングル(一重咲き)に、小花弁のついたセミダブル(半八重咲き)、多弁化したダブル(八重咲き)とたくさん。花の大きさや形、色もバリエーションが豊富です。
バリエーションが豊富なため、自分好み
のクリスマスローズがきっと見つかります。お気に入りのクリスマスローズを探す時のワクワクも、クリスマスローズを楽しむ大事な要素の1つです。
下を向いて咲く
クリスマスローズのお花は下を向いて俯きがちに咲きます。これは、大事な花粉を雨や雪から守り受粉しやすくするためためだと言われています。
ちなみにクリスマスローズの花びらに見える部分は、萼が花びらのように変化したものです。もともとは萼なので、花もちが良いことも特徴です。
半日陰でも咲く
クリスマスローズは、半日陰などの他の植物が育ちにくい場所でも育ちます。
また、壁際などの小さな隙間でもキレイに咲いてくれます。
お花がなかなか咲かない北側の花壇や狭いスペースなどにクリスマスローズを植えれば、その場の雰囲気をガラッと変えてくれます。
丈夫でゆっくり育つ
クリスマスローズは寒さに強くて丈夫な常緑の植物です。成長はゆっくりですが長く生きてくれるため、育てるうちにどんどん愛着が深まります。
寒さに強い
クリスマスローズは寒さに強いです。
霜にあたっても、多少雪が積もっても枯れたりしません(ただ、株は傷むのでなるべく避けてあげましょう。)。
一方で、夏の暑さや高い湿度には強くありません。真夏の強い西日を避けてあげるなど、夏は暑さ対策が必要になります。
クリスマスローズの花言葉
- いたわり
- わたしの不安を和らげて
- わたしを忘れないで
- なぐさめ
- 追憶
「いたわり」という花言葉は、クリスマスローズの根が薬として使われていたことに由来するとされています。また、「追憶」などの儚げな花言葉は、戦地に旅立つ戦士が恋人にクリスマスローズを送ったという逸話からきているといわれています。
クリスマスローズの育て方
続いて、クリスマスローズの育て方をご紹介します。
植え付け
クリスマスローズは高い湿度が苦手です。植え付けの際は、市販の培養土に腐葉土や赤玉土を3割程度混ぜるなどした水はけの良い土を使用しましょう。
また規定量の緩効性肥料を混ぜてあげてください。
栽培環境
クリスマスローズは寒さに強いですが、暑さには強くありません。
冬は日当たりの良い場所、夏は強い日差しの当たらない半日陰などに置いてあげるのが望ましいです。
地植えの場合は、落葉樹の下など冬は日当たりがよく夏は強い日差しを避けられる場所に植えてあげましょう。
水やり
クリスマスローズは過湿が苦手です。
鉢植えの場合は水のやりすぎに注意して、土がかわいたらたっぷり水やりをするようにしましょう。高温多湿の時期は特に乾燥気味に育ててあげます。
地植えの場合は、水やりは特に必要ありません。ただ、植え付けて2週間程は根を伸ばして活着させるため、3日に1回程度は水を与えてあげましょう。
肥料やり
植え付けの際に緩効性の肥料を施してあげます。また、お花が咲く時期には定期的に追肥してあげましょう。
なお、クリスマスローズは5月から10月は成長が停滞する休眠期です。この時期は肥料は与えませんので注意してください。
花がら摘み
クリスマスローズは花が色褪せてきたら、株元から切り取ります。
タネを採取しないのであれば、タネをつける前に摘んであげましょう。お花がタネをつけると株が疲れてしまい、翌年にお花を咲かせづらくなります。
花を切るのはもったいなく感じますが、長く元気に育つためには必要な作業です。お花は早めに摘み取るようにしましょう。
夏越し
クリスマスローズは寒さに強い一方で高温多湿が苦手です。夏の間は風通しの良い半日陰で水やりを控えめにて秋を待ちます。
葉切り
新芽が出る秋頃に、古い葉を付け根から切り取ってあげます。これにより、養分が花芽に集中して、元気な花を咲かせやすくなります。
新芽が出てくると古い葉は地面から平行に横に倒れます。こうなったら葉切りのタイミングです。
根元からカットしてしまうと、土に触れて切れ目からばい菌が入ってしまいます。そのため、根元から5㎝程度上の場所でカットしてあげます。
増やし方
クリスマスローズは種をとって増やします。こぼれ種でも増えるほど強いので、種まきで育てるのは簡単です。
何個かのクリスマスローズを植えていると風や虫で自然に交雑します。
クリスマスローズは全く同じ花のものを増やすことはできず、元の株とは異なる花が咲きます。同じ親から育っても個性がそれぞれ。この一期一会を楽しめるのもクリスマスローズの魅力の1つです。
クリスマスローズを切り花で楽しむ
クリスマスローズを切り花で長く楽しむ方法として湯上げがあります。
方法はとっても簡単。花瓶などに40℃程度のお湯を入れ、茎全体を浸けて冷めるまで置いておきます。その後は普通の冷たい水に浸けて生けてあげます。
たったこれだけで、クリスマスローズの切り花を長く楽しむことができます。
クリスマスローズ
我が家ではお庭や玄関の至るところにクリスマスローズを植えています。その一部を少しだけご紹介します。
氷の薔薇
暑さにも強い丈夫なクリスマスローズです。従来のクリスマスローズと比べて太さや厚みを感じます。
購入してすぐに雪が降って「終わった…😵」と思ったのですが、元気に育ってくれています。
クリスマスローズの「革命児」とも称されている氷の薔薇。ぜひとも育ててみていただきたい品種です。
半日陰のクリスマスローズ
半日陰でもキレイに咲いてくれるクリスマスローズ。
北向きの花壇はほとんど日が当たらないため、他のお花達は徒長したりすぐ弱って枯れてしまいます。それでもクリスマスローズは元気いっぱいに咲いてくれます。クリスマスローズは北向き花壇を彩ってくれる貴重なお花です。
まとめ
以上、クリスマスローズの特徴や育て方をご紹介しました。クリスマスローズの育て方のポイントをまとめると次の通りです。
- 水はけの良い土に植える
- お花は種をつける前に早めに摘む
- 休眠期は肥料を控える
- 新芽が出たら古い葉は切り取る
- 夏場は直射日光を避ける
クリスマスローズは冬の花壇を彩ってくれ貴重なお花です。儚げで可憐な雰囲気も魅力的で、ガーデナーから愛され続ける理由がよくわかります。
まだ育てたことのない方は是非ともチャレンジしてみてください。きっと、クリスマスローズの魅力に惹き付けられますよ。
それでは、また!
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