この記事では、鉢植えの「鉢」や「土」についてこれまでの経験から学んだことをお伝えします。
ガーデニングを始めたばかりの頃に知りたかったことをまとめていますので、ぜひご覧ください。
- 鉢底石って必要なの?
- 鉢植えの土は何を使えばいいの?
- 植木鉢は何を選べば良いの?
- 鉢植えに適したお花ってどんなお花?
こんな疑問にお答えします。
それでは、よろしくお願いします♪
鉢の中は、どうなってるの?
鉢植えの中は、鉢の底に「鉢底石」、その上に「土や肥料」が基本です。
植木鉢の種類や植える植物によっては多少変わることもありますが、ほとんどの鉢植えはこんな感じです。
鉢底石って何?
鉢底石は名前の通り、鉢の底に敷き詰める少し大きめの石です。
鉢底石を鉢底に敷き詰めることで、鉢全体の水はけが良くなる効果があります。鉢全体の水捌けがよくなると次のような利点があります。
- 水が溜まり根腐れするを防ぐ
- 空気が通りやすく、根っこの呼吸を促す
鉢全体の水はけが悪いと、土が乾きづらく植物の根っこが腐る恐れがあります。それを防ぐためにも、鉢底石は必要です。
また、水はけが良いということは空気も通りやすいということです。植物は根っこも呼吸をしています。空気が通りやすくなることで、植物の根の呼吸を促すことになります。
鉢底石は絶対に必要?
使用する鉢にもよりますが、鉢底石はなるべく使用するようにしましょう。
排水性や通気性を向上させるのはもちろん、鉢の底から土が流れでないようにする役割も果たします。
植物を育てるにあたって、排水性や通気性が良くて困ることは基本的にありません。そのため、排水性や通気性を高める鉢底石はしっかり敷き詰めることをおすすめします。値段もそれほど高くありません。鉢底に敷く量については、植物の特徴を踏まえて決めましょう。
鉢は何を選べばいいの?
ガーデニングを始めた当初は、可愛いものばかりのデザイン重視で購入してました。笑
その後もいろいろな鉢を試してみましたが、今ではテラコッタ鉢とプラスチック鉢が使いやすく、植物も育ちやすいと感じています。
具体的におすすめの鉢をご紹介します。
テラコッタ鉢
〈特徴〉
- 値段はピンキリ
- デザイン豊富
- 水捌けや通気性がよい
- 外部の温度に干渉されにくい
- 重いので、持ち運びには不向き
テラコッタの名前は、イタリア語の「焼いた(コッタ)土(テラ)」から、由来しているようです。
テラコッタは、デザインも豊富ですし、高級感を感じることもできる素材です。
また、テラコッタは目では見えない無数の穴があるので排水性や通気性に優れています。その影響もあってか、植物の生育については「テラコッタが一番いいなー」と感じることが多いです。同じ土、同じ環境でも、テラコッタ鉢に植えた植物が元気にいきいきと育ちやすい気がします。
ただ、テラコッタ鉢はプラステック鉢に比べると重くて割れやすいです。鉢の移動が多くなる場合には不向きといえます。
プラスチック鉢
〈特徴〉
- 軽くて値段もお手頃
- デザイン豊富
- 汚れが落ちやすい
- 水捌け悪いため、乾燥が好きな植物には向かない(鉢底の穴の数にもよる)
プラスチック鉢は、デザインが様々で、とにかく軽くて移動が簡単なことがおすすめポイントです。
テラコッタに比べると水はけは悪くなりますが、鉢底石や水はけの良い土を使用することで対応可能です。水はけについてはそこまで気にする必要はありません。
値段も安価なので、コスパ的にも初心者の方にはプラステック鉢がおすすめです。
おまけ~エコポット~
ネットやホームセンターで、最近よくみるようになった、エコポット。
名前のとおり、自然素材でできているため、環境にやさしい素材が含まれています。
エコポットでも、100%自然素材ではない商品もあります。そのまま土にかえるポットもあれば、プラスチックの中に環境素材を混ぜこんだ商品もあります。
良く売っているのは、プラスチックに自然素材のものが入ったものです。見た目がナチュラルな風合いなのと、プラスチックと軽さも変わらないのが特徴です。
ただ、価格はプラスチックよりも高いことが多いです。
風合いの好みで選んでみても悪くないと思います。
土は何を選べばいいの?
植物を元気に育てるためには、良い土に植えてあげる必要があります。
ただ、ホームセンターに行くといろいろな土が売ってますし、どんな土を用意すれば良いのかわかりませんよね。
基本的には、「培養土」と書かれているものを購入すれば、それだけで十分です。
ただ、培養土以外にも、腐葉土や赤玉土については知っておいたほうが良いので、それぞれの役割などについてお話します。
培養土
培養土は、土台となる土や補助役となる肥料などが混ぜ込まれており、これ一つだけで、植物が育つよう作られています。まさにオールインワンの土といえます。
ただ、肥料が入ってない商品もあるので、商品詳細をよく見るようにしましょう。
また、それぞれの草や花、果樹専用のものもあります。もし専用の培養土があれば、そちらを試してみるのもありですね。
腐葉土(土壌改良の必需品)
腐葉土とは、名前のとおり、葉や枝などを発酵させてつくった土のことです。
これは、土台となる土(培養土など)があって、その土に保水性が足りないなどの時に役立つ、いわばサポート役です。
腐葉土の使い所は次の通りです。
- 保水性を高めたいとき(水もちをよくしたいとき)
- 古くなってきた固い土をふかふかにしたいとき
- 通気性・排水性を高めたいとき(空気や水がしっかりと入れ替わるようにしたいとき)
- 保肥性を高めたいとき
腐葉土だけでは植物は育ちませんので、まずは土台となる土が必要です。
腐葉土は、土台となる土に混ぜて使用します。腐葉土を土に混ぜることで土全体に微生物が増え、土がふかふかになり植物の成長を助けてくれます。
また、腐葉土の中には、葉や枝の形が残っているものもあります。これにより、土に混ぜ込んだときにすき間ができ、排水性や通気性が良くなる効果もあります。
腐葉土は土壌改良するときの必需品です。鉢植えでは保水性、通気性、排水性を高めたい場合に土に混ぜ込んで使用します。
赤玉土(使い道さまざま!)
赤玉土は使いみちが多く、様々な用途で活躍してくれます。
主な赤玉土の使い所は、次の通りです。
- 水捌けをよくするとき(他の土に混ぜて使用したいとき)
- 多肉植物を植えたいとき(赤玉土のみで使用したいとき)
- 挿し芽や挿し木をしたいとき(赤玉土のみで使用したいとき)
- 室内でコバエ対策したいとき(赤玉土を一番上の土を覆うように使用したいとき)
小粒の赤玉土でも、培養土と比べると粒が大きいので、土に混ぜ込むことで排水性や通気性が良くなります。
高価で「殺菌済」などと記載されている商品もあります。これは、高温で加熱するなどして、雑草のたねや雑菌を除去したものです。少し高価になりますが、挿し芽をしたいときや、雑草取りに追われたくない方には、「殺菌済」と記載されている赤玉土がおすすめです。
赤玉土は挿し芽をする際にも大活躍してくれます。赤玉土で挿し芽をしている様子も記事にしていますので、興味がある方はこちらもご覧ください。
結局、初心者におすすめなのは?
他にも、バーミキュライトやパーライト、日向土、黒土など様々なものがありますが、初心者のうちに押さえておくべきなのは、「培養土」「腐葉土」「赤玉土」の三点くらいです。
鉢植え初心者の方の土作りでは、培養土に腐葉土と赤玉土を混ぜるのがおすすめです。
シンプルで簡単ですし、植物達も良く育ちます。我が家では「はなちゃん培養土」という培養土に腐葉土と赤玉土を2割~3割程度混ぜています。
慣れてきたら、バーミキュライトや牛糞など自分なりに調整して土作りに挑戦してみましょう。
鉢植えでおすすめの植物
続いて、鉢植えにするのにおすすめの植物をご紹介します。基本的に次の特徴をもつ植物は鉢植えで育てることをおすすめします。
- 花びらが薄く弱い植物
- 成長が早すぎない植物
- 季節で場所を移動した方が良い植物
例としてあげると、ビオラ、パンジー、ペチュニアなどです
これらのお花を綺麗に咲かせ続けるためには、雨風が強い時や霜がおりたときなどには軒下や室内に取り込んであげる必要があります。そのため、移動可能な植木鉢で育てるのがおすすめです。
また、植木鉢は限られた量の土しか入れることができません。成長が早すぎるとすぐに植え替え作業が必要になります。そのため、成長が早すぎる植物は鉢植えに向きません。
多年草や宿根草は育てる場所を移動させて暑さや寒さ、雨風から守ることで、翌年もお花を咲かせてくれます。
鉢植えでも簡単に育てられるおすすめの植物
我が家で実際に鉢植えで育てて、ローメンテナンスでイキイキと元気よく育つなと思った植物をご紹介します。
オステオステルマム
基本的に強い植物なので、弱ったかなと思ってもすぐに回復して、多くの花をつけてくれます。
オステオスペルマムについて、もっと知りたい、育て方が気になる、という方はこちらの記事もどうぞ。中々名前を覚えにくい早口言葉のようなオステオスペルマム。剪定しなくても、可愛くこんもり咲いてくれるおすすめのお花です。
ビオラとネメシア
どちらも春と秋に最盛期を迎え、開花期が長く、夏と真冬以外はずっと咲いてくれます。
強い植物なので、基本的に水やりだけでも十分楽しめますし、何よりカラーバリエーションが豊富!
ビオラの育て方や寒さ対策をもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ペチュニアとルドベキア
夏の暑さにとにかく強いのが、大人気のペチュニア。そして存在感があり、夏らしい花を咲かせるルドベキア。ルドベキアは地域によりますが、基本的に多年草です。
夏以外にお花は咲きませんが、春先から成長し始めて、夏になれば元気に咲いてくれます。
ペチュニアについて、もっと知りたい方はこちらの記事も一緒にご覧ください。
夏のガーデニングの代表的な植物です。街中でもよく見かけますが、街中でも活躍するには「育てやすい」という理由があるんですね。
ヒューケラ
カラーリーフの代表と言ってもいい、ヒューケラ。日陰でもよく育ち、何もしなくてもずっと綺麗な葉を茂らせてくれます。
流石に真冬と真夏には弱りますが、それ以外の季節はとっても元気です。
ヒューケラについてもっと知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。きっと寄せ植えのバリエーションを豊かにしてくれますよ。
https://shiro-youbi.com/gardeningーheucera-osusume/
まとめ
まとめると、初心者の方にオススメなのは次の組み合わせです。
【使用する鉢】
・プラスチック鉢
【使用する土】
・培養土に腐葉土と赤玉土を混ぜ込む
【お花】
・パンジーやビオラ、ペチュニアなど
いかがでしょうか。初心者の方でも分かるように、さっくりと書きました!
私もまだまだ勉強中なので、試行錯誤を繰り返しながらガーデニングをとことん楽しみたいと思います♪
それでは、また!
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