冬の屋外は霜や雪などで植物にとって過酷な環境です。
その過酷な環境から少し守ってあげるだけで冬越しできる植物がぐん!と増えます。
そこで必要なのが、屋外に設置する簡易家庭用ビニール温室です。
この記事では簡易家庭用ビニール温室の選び方のポイントを解説します。
植物の冬越しでお悩みの方、どんなビニール温室を買えば良いかお悩みの方はぜひ参考にしてください。
棚の有無で選ぶ
ビニール温室を選ぶ際のポイントの1つが「棚の有無」です。
棚なし
地面やテーブル上に少数の植物を置きたいだけであれば、棚のない小さい温室で充分です。
ただ、屋外にこれだけ置いておくと、風で飛ばされる可能性が高いです。中にオモリをするか、風の影響を受けにくい場所に設置する必要があります。
寒風や霜の対策にはなりますが、地面からの冷気がそのまま鉢植えに伝わってしまいます。そのことは念頭に置いておきましょう。
棚あり
棚のある温室は、植木鉢が地面やテーブルに直接触れないので、植木鉢に冷気が直接いきません。
複数段あると小さめの植木鉢をいくつも置けます。
フレームの素材で選ぶ(スチール・木材・アルミ)
簡易温室には、組み立てる時に二つの種類があります。
それにより、価格も大きく異なります。
スチールフレーム
スチールフレームは低価格で軽量なため、組み立てもしやすいため人気があります。
サイズや種類も豊富です。
軽量のため風に煽られやすいていう欠点もあります。風を遮る壁がある場所などでの使用をおすすめします。
また、中の鋼管が錆びやすいので、雨や水に濡れないように注意が必要です。
組み立ては差し込み式なので、倒れた時や風で煽られたときに、差し込み口から抜けやすいのも難点です。組み立てのときはしっかりと奥まで押し込むようにします。
木材フレーム
木材フレームは高級感のある見た目と、抜群の安定感が魅力です。。
そう簡単には倒れません。もちろんオモリは必要ですが、他の素材のフレームに比べたらフレーム自体が太くしっかりしています。
木材のフレームなので雨で濡れる心配もあります。ただ、常に濡れるような状況でなければそこまで気にする必要もありません。気になるようであれば、上から防水のスプレーをしてあげましょう。
木材には他の素材にはないデザイン性があります。オシャレなデザインだと、置き場所を気にしなくても良いメリットもあります。
アルミフレーム
雨に強みを発揮するのがアルミフレームです。
アルミは濡れても錆びにくく軽量で扱いやすいです。軽量なのに丈夫というメリットもあります。
ただ、軽量なので風に煽られやすいです。オモリをしっかりとつける必要があります。
おすすめしないビニール温室の形状
屋根の部分の形状がフラットになっている商品はおすすめできません。
雨や雪が降ると上部に雨や雪が溜まってしまいます。その重みで屋根部分のビニールが下に沈み、足元のビニールが上にあがって冷気がそのまま流れ込んでくる状態になります。
そのため、屋根部分の形状が「ドーム型」または「三角屋根型」のものをおすすめします。
オモリ
オモリはどこに設置するにしても、必須です。
ビニールは袋状になっているので、風が突き抜けることもできません。
風の影響をモロに受けてしまうため、横倒しになったりビニールごと植木鉢が吹き飛ばされることもあります。
植木鉢を置くからオモリなんていらないでしょ、と思いがちです。ただ、温室は想像以上に風の影響を強く受けます。
ちなみに私は年に10回以上は横倒しになった経験があります。笑
特に注意したいのは、高さのある温室を購入したときです。高さがあると、かなり風にあおられます。
オモリも水を入れるタイプやコンクリート状のものなど豊富にあります。購入する温室のサイズや設置場所に合わせて、一緒に検討しましょう。
ベランダに設置する場合、最悪、風にあおられて落下してしまうリスクもあります。そんな事態を避けるためにも、温室とオモリは同時に購入することをおすすめします。
ペグ付きの温室でも、ペグを打ち込める地面がない場合もありえます。そんな場合でもオモリが役に立ちますので、温室の種類によってオモリの種類を検討しましょう。
まとめ
簡易家庭用ビニール温室の選び方のポイントは次のとおりです。
みなさんの冬越しがうまくいくことを願っています。
それでは、また!
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