常緑で1年中青々とした葉を繁らせ、甘く爽やかな香りが特徴的なローズマリー。料理や芳香剤としても使える有用なハーブとしても人気があります。
この記事では、そんなローズマリーの特徴や育て方をご紹介します。
ローズマリーの基本情報
ローズマリーは地中海沿岸地方が原産の常緑低木です。
ローズマリーの特徴
ローズマリーは暑く乾燥した気候を好みます。強健で育てやすいことから日本でも様々な場所で育てられています。
ローズマリーには真っ直ぐに上に向かって育つ「木立性」、地面を這うように育つ「ほふく性」、どちらの特徴もあわせもった「半ほふく性」があり、植える場所に合わせた育ち方を選ぶことができます。
ローズマリーの由来
ローズマリーはラテン語のros(露)とmarinus(海)に由来し、海の露を意味するとされています。地中海沿岸地域に自生し、古来から悪魔などから身を守る植物として親しまれています。
また、聖母マリアが迫害を逃れて逃亡した際にローズマリーの茂みに隠れていたところ、ローズマリーの白花が羽織っていたマントと同色の青花に変わったという逸話があります。この逸話からマリアのバラ(ローズ・オブ・マリー)と呼ばれるようになったとも言われており、「愛と幸福の象徴」としても親しまれています。
ローズマリーの花言葉
ローズマリーは地中海沿岸地域では、古くから神秘的な草花としてお祝いや儀式に使われてきました。その風習にちなんで次の花言葉がつけられています。
ローズマリーの育て方
続いて、ローズマリーの育て方をご紹介します。とても強健で育てやすいため、ガーデニングでも人気があります。
植えつけ
ローズマリーは乾燥を好むため、水はけの良い土に植えてあげます。市販の培養土でも充分に良く育ちますが、赤玉土や腐葉土を混ぜてあげると更に育ちが良くなります。酸性土壌が苦手なので、アルカリ性に酸度調整するのがベストですが、そこまでしなくても充分に元気に育ってくれます。
植える場所は、日当たりと風通しの良い場所にします。ローズマリーは蒸れに弱いので、特に風通しには気を使ってあげましょう。
また、ローズマリーは生育が旺盛な植物です。植え付けの際は成長することも踏まえて場所を選んであげます。ローズマリーは強健ですが、移植が嫌いです。植え付けの場所はしっかり考えて植えてあげましょう。
水やり
地植えの場合は水やりはほとんど必要ありません。植え付け後すぐは根付くまではしっかり水やりをしますが、根付いてからは自然の雨に任せて放置して問題ありません。
鉢植えの場合は乾いたらたっぷりとが大原則です。ローズマリーは群れに弱いので乾燥気味に育てるようにしましょう。
肥料やり
ローズマリーは荒れた土地でもよく育つ強健な植物です。そのため定期的な肥料やりは必要ありません。植え付けの際に緩効性の肥料を少し施す程度で問題ないです。
ローズマリーの剪定・切り戻し
ローズマリーはこまめに枝をカットすることでよく分枝してこんもりきれいな樹形に育ちます。剪定は春から秋にかけて生育が旺盛な時期に行います。放っておくと樹形がどんどん乱れてしまいますので、剪定はしっかり行ってあげましょう。
夏越し
ローズマリーは暑さに強いため、自然に夏越しが可能です。ただし、乾燥を好み高温多湿が苦手なため、梅雨の時期は蒸れて葉が黄色く変色して落ちてしまうことがあります。高温多湿の時期は、枝数を減らして風通しを良くすることで蒸れを防止してあげましょう。
冬越し
ローズマリーは基本的に耐寒性のある植物のため、自然に冬越しが可能です。冬でも葉を落とさずに青々としている貴重な植物です。
ローズマリーの木質化対策
ローズマリーは育てているうちに枝が木のようになってしまいます。これは「木質化」と言い、樹木であるローズマリーには避けては通れない道です。ただ、木質化は遅らせることができます。
ローズマリーは放っておくと株元からどんどん木質化が進んでいきます。これを遅らせるためには、剪定を定期的に行うことが必要です。木質化を遅らせたい場合は、しっかり剪定をしてなるべくコンパクトに育ててあげるようにしましょう。
まとめ
以上、ローズマリーの特徴や育て方をご紹介しました。
とても育てやすく、ハーブとしても優秀。強い抗酸化作用、血流改善効果にエイジング作用が期待でき、料理やポプリ、アロマとしても楽しむことができます。皆さんもぜひ育てて、ローズマリーをたっぷり楽しんでみてください。
それでは、また!
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