【シクラメンの特徴と育て方】冬の鉢花の女王|初心者も失敗しない長く咲かせるコツを紹介

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冬の代表花として愛される「シクラメン」。

その上品な花姿から“冬の鉢花の女王”と呼ばれ、室内はもちろん、近年では耐寒性の高いガーデンシクラメンが登場したことで、屋外でも楽しめるようになりました。

シクラメン
シクラメン

この記事では、シクラメンの特徴・種類・育て方・花言葉・夏越し方法までわかりやすく解説します。

これから育てたい方はもちろん、うまく咲かせられなかった経験のある方はぜひ参考にしてください。

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目次

シクラメンはこんなお花

シクラメンの基本情報

シクラメンは地中海沿岸〜中東地域に自生する球根植物で、乾燥した夏に休眠し、涼しくなる秋〜冬に生育が盛んになります。

  • 科 属:サクラソウ科 シクラメン属
  • 学 名:Cyclamen persicum(主に園芸品種のもとになった原種)
  • 和 名:篝火花(かがりびばな)
  • 原産地:地中海沿岸
  • 開花期:10〜3月

名前の由来

名前の由来は、ギリシャ語で円や回転、螺旋などを意味するkyklos。これはシクラメンの花の形や球根が丸いことにちなんでいるといわれています。

また、和名の「篝火花(かがりびばな)」は、シクラメンの反り返った花びらを見た貴婦人が「まるで篝火のよう」といったことから名付けられたとされています。

花言葉

  • 遠慮
  • はにかみ
  • 内気

シクラメンの花言葉は「おとなしい」印象を与えるものになっていますが、これはソロモン王の伝説からきています。ソロモン王が王冠に花のデザインを取り入れようとしたところ、さまざまな花から断られたもののシクラメンだけが承諾しました。そのことに対してソロモン王がお礼をすると、シクラメンは照れて下を向いたという伝説に由来しているとされています。

シクラメンを贈る際の注意点

シクラメンは冬のギフトの定番です。ただ、シクラメンの花姿がメラメラと燃える炎を連想させることから、新築祝い等にシクラメンをプレゼントするのは避けるのが無難とされています。

また、お見舞いにもシクラメンは避けるのが無難です。鉢植えは根付くことを連想させるうえ、シクラメンという名前から死や苦を連想させてしまうことがあるようです。

シクラメンの特徴

反り返る花びらが描く “炎のようなシルエット”

シクラメン最大の特徴は、花びらが大きく反り返る独特のフォルム。まるで炎が揺らめくように見える姿は、冬の室内を一瞬で華やかにします。品種改良が進み、フリンジ咲き・ロココ咲き・八重咲きなど、花姿のバリエーションも豊富です。

独特なシルエットが魅力のシクラメン
反り返る花びらが描く”炎のようなシルエット”が特徴のシクラメン

冬でも鮮やかに咲き続ける長い花期

10〜3月という長い開花期を持ち、寒い季節でもボリュームある花を途切れず楽しめます。温度管理が適切であれば、真冬でも株いっぱいに咲き続ける生命力の高さも魅力です。

シクラメン

銀葉・ハート形の葉がつくる美しいコントラスト

シクラメンは花だけでなく、葉も鑑賞価値の高い植物です。丸みのあるハート型の葉にはシルバー模様が入り、花色とのコントラストが非常に美しく、寄せ植えでも存在感を発揮します。

シクラメン 花
シクラメン

種類が豊富で育て方の幅が広い

室内向きの大輪系シクラメンから、寒さに耐えるガーデンシクラメン、原種シクラメンまで種類が多く、育て方の選択肢も幅広いのが特徴。育てる環境や目的に合わせて選べるため、初心者から園芸上級者までファンが多い植物です。

シクラメンの種類

室内用シクラメン

ふっくらと立ち上がる大輪の花が魅力。

暖かい室内で楽しむタイプで、冬の贈答品として最も流通しています。

室内用シクラメン
室内用シクラメン

ガーデンシクラメン

耐寒性を強化した改良品種。

一般的なシクラメンよりも寒さに強く、関東以西なら屋外での冬越しも可能です。

ただし強い霜や寒風は苦手なため、軒下や半日陰で管理するのがおすすめ。

ガーデンシクラメン
ガーデンシクラメン

シクラメンの育て方

植え付け

シクラメンは水はけが良い土に植えつけます。シクラメン専用の培養土を使うのも良いですし、通常の培養土であれば腐葉土や赤玉土を3割ほど混ぜて水はけの良い土にしてから植えつけます。

シクラメンの植え付けに使用する水はけの良い土
シクラメンは水はけの良い土に植え付けます。

また、植え付けの際はシクラメンの球根の頂部が土から出ずに浅めに植えます。土に埋めると蒸れて腐る原因になります。

栽培環境

屋内用シクラメン

耐寒性がありませんので、冬場は室内で陽当たりの良い窓際で育てます。冬の夜は10℃以下にならないよう窓際から少し離します。また、日中に25℃以上になると茎が徒長します。それほど神経質になる必要はありませんが、なるべく20℃前後の温度で育てましょう。

ガーデンシクラメン

通常のシクラメンと比べると耐寒性がありますが、寒さに強くはありません。強い霜にあたると弱りますので、軒下や木の下などで霜から守って育てます。

水やり

シクラメンは球根の頂部に水が当たると弱りますので、水やりの際は注意が必要です。下の方にある葉をかき分けて、球根部分に水が当たらないように水やりをします。

肥料

開花期である10月から3月くらいまで、規定量の液体肥料を施します。開花期以外は肥料は控えます。

花がら摘み

シクラメンは花が終わったら茎ごと引き抜きます。付け根近くをつまみ、捻りながら引き抜きます。茎の途中で折ると茎が腐りやすくなるため、必ず根元から抜きます。

これをするだけで、キレイなシクラメンを長く楽しむことができます。

葉組み

シクラメンは球根の頂部に日光があたることで生育がよくなります。開花期は、月に1回程度葉の位置を組み替えて球根の頂部や下のほうの葉にも日光があたるようにします。

具体的には、中央付近にある葉を外側にある葉と入れ替えます。葉が放射状になるイメージです。

夏越し

シクラメンは暑さに弱いため、夏越しは難易度が高いです。夏越しの方法としては、ドライ法とウェット法があります。

ドライ法(休眠法)

株の成長を止めて休眠させることで夏越しをする方法です。

5月頃に花が終わってきたら徐々に水やりを減らします。6月中旬には完全に水やりを止めます。すると暑さと水切れで葉が枯れますので、そうしたら涼しい場所に置いておきます。

9月頃になったら、球根を掘り上げて土を落とし、根も半分くらい切り落として新しい土に植え替えます。

植え替え後は水やりを再開します。球根が生きていれば10月頃には新芽が出てきます。

ウェット法(非休眠法)

ドライ法とは異なり、成長を止めずに夏越しをする方法です。成長を止めないため水やりを続けます。9月頃になったら新しい土に植え替えます。

ウェット法の途中で葉が枯れたらドライ法に切り替えます。

まとめ

シクラメンは、上品で華やかな花を冬の長期間にわたって咲かせてくれる魅力的な植物です。

室内では“鉢花の女王”として、屋外ではガーデンシクラメンとして、さまざまなスタイルで楽しめます。

球根の管理、水やり、温度調整をしっかり行えば、驚くほど長く美しく咲いてくれます。

ぜひ本記事のポイントを押さえて、あなたの冬の生活空間に華やぎを添えてみてください。

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