サントリーフラワーズさんの人気マンデビラ、「サンパラソル」。真夏の直射日光にも負けずトロピカルな花を次々と咲かせる魅力的なつる性植物です。
しかし———最大の弱点は“寒さ“

一般的には「日本の冬は越せない」「屋内で管理が必須」と思われています。
そこで、「屋外で冬越しできるのか」を関東の寒さの中で実験。すると。。。なんと冬越しに成功!
ただし問題はその“後”。本当に翌年はきちんとお花は咲くのか?しっかり成長するのか?
この記事では、屋外での冬越し準備、管理の方法、冬越し中のリアルな写真、翌春以降の開花状況を全て公開します。
これからサンパラソルの冬越しに挑戦したい方はぜひ参考にしてください。
サンパラソルの基本情報
- 開花時期:5~10月
- 置き場所:半日以上直射日光が当たる場所
- つる性
- 花のカラーバリエーション:5色
- 摘心・切り戻し・花がら摘み:不要
- 水やり:乾燥ぎみに
- 屋外での冬越し:難しい
真夏に非常に強く、初心者でも育てやすい反面、寒さには弱く標準的な日本の気候では冬前に屋内へ取り組む管理が推奨されています。
特に関東より北の地域では、屋外放置=ほぼ枯れると考えてOKです。
基本的なサンパラソルの冬越し

サントリーフラワーズ公式でもある通り、室内で管理するのが基本です。
冬越し
SUNTRY FLOWERS|サンパラソル
- 基本的には1年草扱いです。また、亜熱帯性の植物であるため、標準的な日本の気候では基本的に屋外で地上部を枯らすことなく冬越しするのは困難です。
【冬越しの方法】
SUNTRY FLOWERS|サンパラソル
- 霜が降りない温暖な地域では屋外での管理も可能です。
- 凍結の可能性のある地域では軒下・室内管理をお勧めします。
- 室内に取り込む時期は、降霜が始まる頃~夜温が5℃を下回る頃を目安としてください。
- 室内に取り込んだ後は、出来るだけ陽の光が差し込む場所で管理し、夜間の冷気にさらさないよう、ご注意ください。
- 冬期は生育が緩慢になっていますので、水やりは控え目にし、肥料は不要です。水やりをする時は土の表面が乾いたら、適宜与えるようにしてください。
“あえて“屋外で冬越しに挑戦した理由
一番大きな理由はシンプル。
「屋内取り込み=虫が入るのが恐怖」だから。
屋外で育てていた植物を屋内に取り込むのがどうしても苦手なため、屋外管理で頑張っています。
私が住んでいる地域では冬は霜もしっかり降り、稀にではありますが積雪もある環境です。
「そんな条件でも冬越しはできるのか?」ここに挑戦してみました。
サンパラソルの冬越しの準備
用意したものは2つだけ。
- 簡易ビニール温室
- ハサミ
スーパーシンプルですが、実際にこの装備だけで挑戦しました。
葉を多く残すと株がエネルギーを消耗してしまうため、株元だけ少し残してしっかり切り戻します。
冬の外気に直接当てないよう、ビニールで覆った棚に移動
※我が家では、二階のベランダに設置。

冬越しの様子を写真で公開
12月上旬(15℃/5℃)
寒さが本格化してきたので温室へ移動。もう少し早い時期のほうが安心かも。

1月下旬(8℃/-4℃)
温室に入れていても丈夫は完全に枯れてしまったよう。しかし根元はまだ生きている・・・?

2月上旬
関東でも珍しく積雪した時期。極寒で耐えられるか不安な時期です。

3月下旬(15℃/2℃)
枯れ枝は復活できないですが、根元から新芽が・・・!!

4月下旬(20℃/10℃)
そこら中から新芽が!生命力の強さに感動!

6月上旬(24℃/15℃)
綺麗なはが増えてきました。

10月上旬(25℃/15℃)
ついに復活!時期としてはかなり遅いですが、無事に花が咲きました。

屋外冬越しをした結果とデメリット
結論:関東の屋外でも冬越しは可能!
しかし、デメリットも明瞭です。
● 開花が大幅に遅れる
通常は7月から8月の真夏に満開を迎えるところ、満開になったのは10月頃。冬のダメージ回復に時間がかかりました。
● 花を楽しめる期間が激減
冬越しに成功しても、花を楽しめる期間が短くなるのは大きな痛手です。
まとめ 屋外冬越しできるが屋内が無難!
- 関東の屋外でも冬越しは可能
- ただし、回復に時間がかかり、翌年の開花は激遅
- 花を長期間楽しみたいなら屋内管理がおすすめ!
もう少し工夫しないと、屋外での冬越し後に花を楽しむ期間を延ばすことは難しいようです。今後も冬越しに挑戦していきたいと思います。



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