冬の花壇が寂しくなる季節、パッと目を引く鮮やかな彩りを添えてくれる「プリムラ」。
パンジーやビオラと並ぶ冬の定番ですが、パンジーやビオラと並ぶ冬の定番ですが、実は「買ってきたばかりなのに、すぐ花が萎れてしまった」「数週間で葉が黄色くなった」という失敗が多い花でもあります。
そんな疑問を解決するために、この記事ではプリムラの種類別の特徴、春まで満開に保つための管理のコツを、実際に育ててわかったリアルな視点で解説します。
プリムラを深く、長く、楽しみたい方はぜひ参考にしてください。

プリムラはこんなお花|知っておくと楽しい基本情報や花言葉
基本情報|「最初の花」という名前の由来
- 科・属:サクラソウ科サクラソウ属
- 原産地:ヨーロッパ・アジア
- 学名:Primula
- 開花期:11月〜4月(種類により5月頃まで咲く)
- 分類:多年草(日本では多くが一年草扱い)
学名 Primula は、ラテン語の「primos=最初の」が語源。その名の通り、春の訪れを誰よりも早く知らせてくれる植物です。

花言葉|儚い青春と重ね合わせる
- 青春のはじまりと悲しみ
- 青春の恋
「寒い季節に咲き、夏を迎える前に姿を消す」という儚い生態が、青春の切なさと重ね合わせられています。
特徴|種類が豊富で冬の主役になれる!
種類がとにかく豊富
プリムラは園芸品種の幅が非常に広く、ポリアンサ、ジュリアン、マラコイデス、オブコニカ、シネンシスなど、多彩な種が存在します。
花色もビビッドカラー、アンティークカラー、バイカラーまで揃い、花形も一重・八重・バラ咲きなど変化が豊富です。お庭やベランダの雰囲気に合ったお気に入りのプリムラを探しましょう。
寒さに強く、冬のガーデニングに最適
多くのプリムラは耐寒性が高く、冬でも傷みにくい品種が多いのが特徴。本格的に花が増えるのは春ですが、冬でも葉がしっかりと生育し、寂しくなりがちな冬の花壇に彩りを加えてくれます。

暑さには弱く、日本では一年草扱いが基本
プリムラは本来多年草ですが、高温多湿は苦手です。日本の夏は過酷なので、夏越しの難易度が高く一年草扱いとされています。
どの子を迎え入れる?|代表的な5つの種類
プリムラは種類も豊富です。定番のプリムラ・ポリアンサやプリムラ・ジュリアン以外にも多くの園芸品種があります。種類によって個性が全く違います。選ぶときの参考にしてください。
プリムラ・ポリアンサ
ヨーロッパ原産のプリムラの交雑によって育成された品種です。近年、最もポピュラーなジュリアンはポリアンサと他品種の交配によりできたプリムラです。ポリアンサはジュリアンと比べて花弁に厚みがあるという特徴があります。

プリムラ・ジュリアン
近年、最もポピュラーなのがプリムラ・ジュリアンです。プリムラ・ポリアンサとコーカサス地方のプリムラを交配して1970年代にできたプリムラです。品種改良で区別が曖昧になり、大きな品種をポリアンサ、小さな品種をジュリアンと呼ぶのが一般的になっています。

プリムラ・マラコイデス
マラコイデスは中国原産の一年草タイプのプリムラです。株全体に白い粉がつくのが特徴で、ケショウザクラとも呼ばれます。こぼれ種でも育ちます。ポリアンサやジュリアンと比べて優しい雰囲気を醸し出します。
耐寒性はジュリアンほど強くはありません。

プリムラ・シネンシス
シネンシスは中国原産の多年草です。桜のような花弁が特徴的で別名カンザクラとも呼ばれています。
半日陰の環境を好むため、1日中日のあたる場所でなくても良く育ちます。

プリムラ・オブコニカ
中国原産のプリムラで和名はトキワザクラです。
大輪の花を咲かせる美しい品種ですが、肌が弱い人が触れるとかぶれることもあるプリミンという物質を含むので取り扱いには注意が必要です。近年は品種改良によってプリミンがほとんどない品種も販売され安全に育てられます。

プリムラの育て方|春まで長く咲かせ続けるコツ
続いて、プリムラの育て方をご紹介します。ここでは日本で馴染みの深いポリアンサとジュリアンの育て方に絞ってご紹介します。
栽培環境|日当たりと風通しの良い環境がベスト
プリムラは基本的に日当たりの良い環境を好みます。なるべく多く日のあたる環境で育てます。また、プリムラは蒸れに弱いので、風通しの良い場所で育てます。
植え付け|晩秋に水はけの良い土に植えるのがベスト
適期|晩秋に植え付けると根がしっかり張る!
植え付けの適期は寒さが厳しくなる前の10月〜12月です。厳しい冬に入る前に根をしっかり張らせるのが冬も元気な花を咲かせるポイントです。
用土|水はけの良い土がおすすめ
プリムラは水はけの良い土を好みます。市販の培養土に赤玉土を3割程度混ぜると簡単に水はけが良くなるのでおすすめです。人気の「花ちゃん培養土」であれば水はけと水もちのバランスが良いのでおすすめです。
水やり|「土が乾いたらたっぷりと」が大原則!花は傷つきやすいので丁寧に
水やりは土が乾いたらたっぷりとが大原則です。花を傷つけないように丁寧に株元から水やりをします。開花期は水切れすると花がすぐ萎れるので水切れにも注意が必要です。
地植えの場合は、植え付けて根が張るまでの1〜2週間は水やりをします。その後は特に水やりは必要なく自然の雨に任せて問題ありません。
肥料|開花期は途切れさせないのがポイント
10月から4月の生育期は緩効性肥料を施します。
また、花がたくさん咲く時期は液体肥料を与えると開花のパフォーマンスが向上します。
花がら摘み|蒸れや病害虫を防ぐのに必要
きれいな花姿を維持するにはこまめな花がら摘みが必要です。花が終わったら株元から花茎を切り取ります。
花がらをそのままにすると余計なエネルギーを使い花つきが悪くなりますし、病害虫の原因にもなります。可能な限り花がらは摘みましょう。
冬越し|寒さには強いけど注意は必要
プリムラは寒さに強いため、屋外で冬越しも可能です。ただ、強い霜や寒風にあたると弱ります。冬も元気に育てるには強い霜や寒風への対策が必要です。
「寒風」と「霜」に当たると葉が焼けたように傷みます。夜間は軒下に移動させるか、不織布をかけるだけで、翌朝のシャキッと感が違います。
夏越し|難しい・・・。屋内チャレンジが無難
プリムラは高温多湿に弱いので、屋外での夏越しは難しいです。「一年草」と割り切るのも一つです。
夏越しをするためには、風通しの良い半日陰や屋内で管理します。秋に入り涼しなったら日当たりの良い場所に移動させます。

救世主がピンチ?よくあるトラブルと解決法
花が急にクタッとなった
水切れです。でも諦めないで!すぐに水をあげれば、数時間で復活します。
葉が黄色くなった
古い葉の寿命か、栄養不足です。黄色い葉を放置するとカビの原因になるので、根元からそっと摘み取ってください。
鳥に食べられた?
食べられることがあります。しかも、鳥はすぐに吐き出します。
特にジュリアンは鳥に人気のようです。今までで一番人気だったのはアンティークカラーのジュリアン。丸裸にされるまで食べられてしまいました。
食害がひどい場合は不織布を被せたりして鳥から守りましょう。
プリムラの寄せ植え|冬の主役の大本命!
プリムラは草丈も花色もバリエーションが豊富で、冬の寒さに強いので冬の寄せ植え作りにはぴったりです。
寒さに強いパンジー・ビオラや葉牡丹に加え、寄せ植えに躍動感を加える白竜やプラチーナなどと組み合わせるとステキな寄せ植えになります。
ポリアンサの大輪で華やかに、ジュリアンの小花で可愛らしく、マラコイデスで高さをつけて――
イメージに合わせてデザインを楽しめます。



まとめ|冬の庭に「彩りと元気」をくれるプリムラ
プリムラは、冬の寂しい花壇を一気に華やかにしてくれる頼もしい存在。
種類が豊富で、花色も形も幅広く、育て方も難しくないため初心者にも育てやすい植物です。
パンジー・ビオラと並ぶ 秋冬ガーデニングの主役 として、ぜひプリムラを取り入れてみてください。




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