【サトウ園芸「ドラキュラ」の育て方】春まで満開!球体を維持するコツと半年間の成長記録

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「パンジーの常識を覆す、圧倒的な魅力……」

サトウ園芸さんが手がける「ドラキュラ」は、1苗で一般的なパンジー数株分もの価格がするプレミアムな品種。それでも、ガーデナーから絶大な人気を誇ります。

しかし、高価な苗だからこそ「本当にあんなに丸く咲くの?」「寒さで色が変になっちゃったけど、これって失敗?」と不安になる方も多いはず。

せっかくお迎えしたドラキュラを最高な姿で咲かせてほしい。そんな想いから、この記事では実際に半年間育てたリアルな成長記録と、美しい「球体」を維持する育て方のコツを紹介します。

目次

ドラキュラ(サトウ園芸)はこんなお花|選ばれる理由と唯一無二の魅力

基本情報

ドラキュラは、栃木県の人気ナーセリー「サトウ園芸」さんが手がけるプレミアムパンジーです。

一般的なパンジーの常識を覆す、深みのある色合いと豪奢(ごうしゃ)なフリル。その圧倒的なカリスマ性から、「唯一無二の存在感を持つパンジー」として、毎冬圧倒的な人気を誇っています。

項目内容
分類パンジー(サトウ園芸オリジナル品種)
花色ブラック・ブラウン・ワインレッドなどの深色をベースに、光によって色幅が変化
咲き方大輪、超強フリル(重なり合うレイヤーが特徴)
花期11月〜5月頃
耐寒性非常に強い(真冬でも花を休ませず咲き続ける)
苗の販売時期概ね11月頃〜(毎年品薄になりやすい人気品種)
販売店サトウ園芸公式サイトから取扱店を確認

特徴

見る者を惹きつける「くっきりとした覆輪」

ドラキュラの象徴とも言えるのが、花弁の縁に入る白い線(覆輪:ふくりん)です。

ダークな地色に白い縁取りが入ることで、強いコントラストが生まれ、一輪一輪の立体感が際立ちます。光が当たった時の輝きは、まさに「動く宝石」のようです。

唯一無二!球体のように咲く「ポールフォルム」

花びらが内側に強く巻き込み、丸く膨らむように咲く姿は、まるでブーケのよう。

この「球体咲き」はドラキュラ最大の特徴で、1輪だけでも圧倒的な重厚感があり、寄せ植えの主役としてこれ以上の存在はありません。

冬の寒さで「色が変化する」ドラマ性

ドラキュラは、気温によって表情をガラリと変えます。

寒さが厳しくなると、あえて覆輪(白い縁取り)を消してシックな単色に近づくことも。「真冬の渋い姿」と「春の華やかな姿」のギャップを楽しめるのが、熱狂的なファンが多い理由です。

春の訪れとともに一気に開花し、ボリューム満点に

3月に入り暖かくなると、それまでの沈黙が嘘のように蕾(つぼみ)が次々と上がります。

株全体がふんわりと花に包まれ、最盛期には「これが一株のパンジー?」と疑うほどの爆発的なボリュームを見せてくれます。

ドラキュラの成長記録|11月〜5月までの記録を公開

11月下旬|春まで楽しむための土台作り(植え付け) 

ドラキュラは11月下旬頃からガーデニングショップなどで販売されます。私は「京成バラ園」で購入しました。

サトウ園芸のパンジー「ドラキュラ」のガッシリとした健康な苗
11月下旬|植え付け前の苗。サトウ園芸さんの苗は、この時点で既に芸術的な雰囲気です。

サトウ園芸さんが大事に育てたうえで出荷してくれています。根もしっかり張った丈夫な苗を買うことができます。

ポットの中で健康な白い根がしっかり張っているドラキュラの根鉢
11月下旬|ポットから抜いた様子。白い健康な根がびっしりと回っており、力強さを感じます。
植え付け直後のドラキュラ。小さな株に二輪の球体の花が咲く。
11月下旬|植え付け直後。

12月上旬|ドラキュラらしい「球体」が顔を出す(植え付けから1週間経過)

花数は少ないですが、覆輪もくっきりとキレイで球体に咲きます。寒さが強まる前のため球体に咲きやすく、ドラキュラらしいフォルムが楽しめます。

12月上旬、紫のグラデーションとくっきりした白い覆輪
12月上旬|植え付け1週間。花数は少ないですが、一輪一輪が丸く、完成されたフォルムです。

12月下旬|見惚れるコントラスト(植え付けから1か月経過)

寒さも厳しくなり、花姿を維持。12月はドラキュラ本来の「球体」と「くっきり覆輪」が楽しみやすい季節です。

12月下旬のドラキュラ。寒さで葉が締まり、球体状に咲く美しい花姿
12月下旬|寒さに耐えながら花姿を維持。球体と覆輪で魅せてくれます。

1月下旬|寒さに耐える時期(植え付けから2か月経過)

厳しい寒さの影響で、花茎が縮んでいます。くっきりとキレイだった白い覆輪もなくなり単色に近い花になります。

真冬の寒さで白い縁取り(覆輪)が消え、色が変化したドラキュラ
1月下旬|寒さで覆輪が消え、単色に近い姿に。

2月下旬|春の訪れに備えた小休止(植え付けから3か月経過)

寒さでさらに花茎が縮こまり、花が見えなくなります。葉は元気なので枯れる心配はなし。ただ、キレイな花を楽しむためには寒さ対策が必要です。

2月下旬、極寒の影響で花茎が縮み、葉の間に埋もれるように咲くドラキュラ
2月下旬|さらに花が小さくなり、縮こまった状態。葉が元気なら、土の中で春へのパワーを蓄えています。

3月下旬|春の訪れとともに開花の爆発(植え付けから4か月経過)

春の訪れとともに急激に回復して、覆輪くっきり花が株いっぱいに咲き始めます。

3月下旬、株全体を覆い尽くすように満開になった球体咲きのドラキュラ
3月下旬|満開!寒さを乗り越えたことで、冬よりもさらに力強い球体の花が株を覆い尽くします。

4月下旬|衰え知らず!満開をキープ(植え付けから5か月経過)

3月下旬で既に満開でしたが、4月の下旬まで満開のお花をキープしてくれます。

4月下旬、気温が上がっても型崩れせず咲き続けるドラキュラ
4月下旬|まだまだ衰え知らず。1ヶ月以上もこの圧倒的なボリュームを維持してくれます

5月下旬|ラストスパート!最後まで気高く咲き誇る(植え付けから6か月経過)

3月や4月に比べると花が小ぶりになり、球体の形も歪になりますが、それでも魅力的な花を咲かせます。

5月下旬、花は小ぶりだが最後まで気品のある姿で咲き続けるドラキュラ
5月下旬|小ぶりで球体の維持はしていないものの、それでも魅力的な美しい花 

切り戻しなどをしなくても、5月下旬までキレイなお花を楽しむことができました。

雪が降ったり強い霜が降りたりする真冬は花つきが悪くなります。キレイな花姿を長く楽しむには真冬の寒さ対策が重要です。パンジーやビオラの冬の寒さ対策については、こちらの記事を参考にしてください。

ドラキュラの育て方|プレミアムな花姿を長く楽しむコツ

植え付け|根の健康にこだわる

使用する鉢:5号鉢(15cm)以上が理想

ドラキュラは根張りが非常に旺盛です。小さすぎる鉢だと春先に根詰まりを起こし、花が小さくなってしまいます。ゆったりした鉢で根をのびのび育てましょう。

使用する土:水はけと水もちの良い土

市販の培養土で問題ありませんが、さらに赤玉土と腐葉土を3割ほどブレンドすると、水はけと水もちが向上します。冬場の根腐れを防ぎ、ガッシリとした株に育ちます。「花ちゃん培養土」など水はけと水もちのバランスの良い培養土を使うと安心です。

パンジーの根張りを良くするために赤玉土と腐葉土をブレンドした水はけの良い土
市販の培養土に赤玉土と腐葉土を混ぜた土

栽培環境|日当たりと風通しの良い場所で育てる

ドラキュラのフリルと球体を作るエネルギー源は「太陽」です。 日照不足になると、せっかくのフリルが伸びてしまい、丸いフォルムが崩れる原因になります。

また、葉が密集しやすいため、風通しの良い場所に置くことで病気を防げます。

水やり|「土がしっかり乾いたらたっぷり」が大原則

水やりは土が乾いたらたっぷりとが大原則です。常に土が湿っていると、ドラキュラの良さである「引き締まった株」になりません。少し乾かし気味に管理することで、根が水を求めて深く張り、より丈夫な株になります。

水を与えすぎると根腐れの原因になります。土がしっかり乾いてることを確認してから水やりをしましょう。

肥料|開花期は肥料を欠かさない!

5月まで咲き続けるドラキュラにとって、肥料は欠かせません。 1週間〜10日に1回、規定量の液体肥料を与えます。ただし、1〜2月の寒さが厳しい時期は肥料を吸う力が落ちます。この時期は無理に与えず、暖かくなる3月直前から肥料を再開しましょう。

花がら摘み|ドラキュラ特有の楽しみ方も!

花がらは見つけたらなるべく早く摘みます。花がらをそのままにするとエネルギーを消費して次の花を咲かせるエネルギーが弱くなります。

ただ、ドラキュラは花が枯れていく過程(アンティーク調の変化)も非常に美しいのが特徴です。あえて少し残して、渋い色合いへの変化を楽しむのも、この品種ならではの贅沢な遊び方です。

寒さ対策|きれいな花姿を維持するために

ドラキュラは寒さに強いため、雪に覆われたり霜にあたったりしても枯れることはほぼありません。ただ、厳しい寒さに晒されると花茎が縮こまり、花数も減ります。軒下に移動させたり、不織布を被せたりするなど、寒さ対策をすることできれいな花姿を長く楽しめます。

しい寒さで花茎が短くなったパンジー・ドラキュラ。寒さ対策が必要な状態。
寒さで弱ったドラキュラ。きれいな花姿を維持するには寒さ対策が必要です。

まとめ|ドラキュラは「育てる時間」そのものを楽しむ花

サトウ園芸のパンジー「ドラキュラ」は、単なる花苗という枠を超えた、冬の庭の芸術品です。

11月のお迎え時には期待に胸を膨らませ、1月の沈黙(覆輪の消失)に少し不安になり、そして3月の「爆発的な開花」に心から感動する……。ドラキュラを育てることは、その半年間のドラマを一緒に歩む特別な体験でもあります。

  • 11月までに植え付け、冬を越すための「土台」を作る
  • 真冬の寒さからしっかり守り、春を待つ
  • 3月以降のスタミナ切れを防ぎ、5月まで堪能する

このステップさえ意識すれば、ドラキュラは必ずあなたを驚かせるほどの美しさで応えてくれます。

唯一無二の個性派パンジーが庭にあるだけで、冬の朝、外へ出るのがきっと楽しみになりますよ。ぜひ、その「魔力」とも言える魅力を、あなた自身の手で体感してみてください。

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