サトウ園芸が誇るフリル系パンジーの最高峰 「ローブ・ドゥ・アントワネット」。
その名のとおり、王妃マリー・アントワネットのドレスを思わせる豪奢な波打ちフリルと、儚いパステルトーン。花がひらくたびに視線を奪う、唯一無二の存在感を放ちます。
この記事では、ローブ・ドゥ・アントワネットの
- 特徴と魅力
- リアルな成長記録
- 美しく育てるコツ
を、実際の写真とともにで詳しく紹介します。
ローブ・ドゥ・アントワネットってどんな花
基本情報
ローブ・ドゥ・アントワネットは、栃木県の人気ナーセリー サトウ園芸 が2018年に商品化したフリル系パンジー。徹底した低温管理と環境制御のもと育てられる苗は、
「株の強さ」「分枝の良さ」「花もちの良さ」 に定評があります。
ローブ・ドゥ・アントワネットの特徴
パステル調の優しい色合いが特徴の無印に加え、濃紺・濃赤の「ソワレ」、アンティーク調の「クレール・ドゥ・リュンヌ」があります。
いずれも共通しているのは、贅沢なフリルと柔らかい質感。
「普通のパンジーとはまったく別物」という声も多く、女性人気の高いブランド苗です。
ローブ・ドゥ・アントワネットのリアル成長記録
11月下旬|植え付け
ローブ・ドゥ・アントワネットは11月頃に出回り始めます。今回は「京成バラ園」で購入。

サトウ園芸さんの苗は根張りが抜群で、ポットの側面まで白根がびっしり。植え付け直後からしっかり育つ“安心感”があります。


12月上旬|植え付け後1週間
まだ小さな株ながら、すでに存在感のあるフリルが咲き始めます。寒さの中でも色褪せず、凛とした佇まい。

12月下旬|植え付け後1か月
低温の影響で花色が少し淡く変化。
ローブ・ドゥ・アントワネットは気温による色変化が楽しめる品種なので、冬は淡く、春は濃くなる表情の違いが見どころです。

1月下旬|植え付け後2か月
この時期がいちばんの試練。強霜・寒風に当たると花茎が縮こまり、株が小さく見えてしまいます。
寒風や霜から守らないとこうなってしまいます。
※枯れたわけではなく、気温が上がればまた復活します。


2月下旬|植え付け後3か月
寒さは続き、元気が出ない時期。ただここで諦めずに、霜よけ・風よけをして休ませておくと春に爆発します。

3月下旬|植え付け後4か月
春の兆しとともに株が一気に回復。色の薄い花が多いものの、フリルは大きく、株張りも良好に。

4月下旬|植え付け後5か月
4月入り本領発揮。
温度が上がると花色が濃くなり、斑紋(ブロッチ)もくっきりしています。


写真映えも抜群の、まさに「王妃のドレス」の名にふさわしい姿に成長します。
ローブ・ドゥ・アントワネットの育て方
植え付け
水はけの良い土に植えます。
私は「はなちゃん培養土」に腐葉土と赤玉土を3割程度混ぜて、水はけと水もちをよくしています。
ブランド苗は根張りが強いため、ふかふかで通気性の良い土を用意すると大株へ育ちます。

栽培環境
なるべく、日当たりと風通しの良い場所で育てます。
真冬は寒風や霜対策が必須です。軒下に移動させたり、不織布を被せたりするなどすれば花数が落ちにくくなります。

水やり
水やりは土が乾いたらたっぷりとが大原則です。水をやりすぎると根がずっと湿った状態となり根腐れを起こす原因になります。土が乾いたのを確認してから水やりをしましょう。
肥料やり
開花期は液体肥料を追肥します。だいたい7日〜10日に1回程度追肥をすると効果的です。
寒さ対策
寒さに強いため、多少の寒さでは枯れたりしません。
ただ、ローブ・ドゥ・アントワネットのようなフリル系は特に「強霜」「寒風」 に弱い傾向があります。
マルチングをしたり、不織布を被せるなど寒さ対策をすることで真冬もお花を楽しめます。

まとめ|育てるほど“表情が変わる”特別なパンジー
ローブ・ドゥ・アントワネットは、単に花姿が美しいだけでなく温度による色変化、季節ごとの形の違い、春の爆発的なボリュームなど、育てる喜びに満ちたパンジーです。
数あるフリルパンジーの中でも、
- 苗の強さ
- 株のまとまり
- 花の質感
はサトウ園芸さんならでは。
「ワンランク上のパンジーを育てたい」
「写真映えする品種を探している」
そんな方に心からおすすめできる一鉢です。
ぜひ庭や玄関先で、“王妃のドレス”の美しさを堪能してみてください。




コメント