SUNTORY FLOWERSが展開する人気シリーズ「サフィニア」。その中でも小輪八重咲きの可憐さでファンが多いのが、今回紹介するサフィニアフリルです。
繊細に重なるフリル咲きの花は、風に揺れるたび表情が変わり、春〜秋まで長く楽しめます。

この記事では、サフィニアフリルの特徴と成長の様子、育て方を紹介します。
八重咲きのペチュニアをお探しの方、サフィニアフリルが気になっている方はぜひご覧ください。
サフィニアフリルの基本情報
サフィニアフリルはSUNTORY FLOWERSさんから販売されているペチュニアです。2025年10月時点でピンク、ホワイト、ライトピンク、ライラックブルーの4種類が販売されています。
- 分類:ナス科ペチュニア属(ペチュニアの園芸品種)
- ブランド:SUNTORY FLOWERS「サフィニア」シリーズ
- 開花期:4月〜11月頃(暑さに強く長期間開花)
- 花色(2023年時点):ピンク/ライトピンク/ホワイト/ライラックブルー
- 特徴:小輪の八重咲き(フリル咲き)。ふんわり重なる花びらが可愛らしい。
- 購入時期:3月上旬から園芸店・ホームセンターで販売開始
- 耐暑性:非常に強い
- 耐寒性:弱い(屋外冬越しは難しい)
- 生育のコツ:水はけのよい土・日光・定期的な摘芯と切り戻し
- 推奨の育て方:鉢植え・ハンギング向き。ボリュームが出やすい。
サフィニアフリルの特徴
小輪の八重咲き(フリル咲き)
細やかに重なる花びらが、ふんわりとボリュームのある八重咲きをつくります。
一般的なペチュニアよりも花が小ぶりで、寄せ植えにしても上品にまとまります。

暑さに強く、春〜秋まで長く咲く
サフィニアシリーズは耐暑性が高く、真夏の高温下でもよく咲くことが大きな魅力。
サフィニアフリルも例外ではなく、春〜秋(地域によっては初冬)まで花を楽しめます。
コンパクトでまとまりやすい株姿
通常のサフィニアよりも節間がやや詰まり、自然と丸い株に育ちやすいタイプ。
初心者でも「こんもり大株」に仕立てやすい性質です。
切り戻し・摘芯で何度も復活
株が乱れても切り戻すことで、再び若い枝が伸び、長期間楽しめます。
“繰り返し咲く” ペチュニアらしさが強い品種です。
爽やかな発色が人気
特にライラックブルーは淡いブルー〜藤色のグラデーションが美しく、涼しげな印象で夏に映えます。
サフィニアフリルの成長記録(ライラックブルー)
3月下旬 植え付け
サフィニアフリルは春先から苗が販売されます。葉が病気にかかっていない軽くしまった良苗を選ぶのがコツです。

4月上旬 植え付け後7日
植え付けて1週間程度経過すると、少しずつ枝が延びてきます。やや徒長した枝は摘芯(ピンチ)することで、こんもりまとまった株に仕上がります。

4月上旬|植え付け後20日
植え付けてから2〜3週間は摘芯(ピンチ)を何回か繰り返します。

4月中旬 植え付け後27日
植え付けをして1か月程度で、芽数も増えて株にボリュームが出てきます。

5月上旬 植え付け後46日
植え付けてから1か月を過ぎると、ポツポツと花を咲かせます。

5月下旬 植え付け後63日
鉢から溢れるほど成長します。

6月上旬 植え付け後76日
満開に向けて成長します。

6月中旬 植え付け後90日
植え付けしてから3か月程度で、最初の満開を迎えます。

7月上旬 植え付け後111日
満開となった後に放置すると株が乱れます。こうなる前に満開後は思い切った切り戻しが必要です。

9月上旬 植え付け後174日
切り戻しをしてしばらくすると、きれいな新芽が出てきます。

11月上旬 植え付け後230日
11月頃までお花を咲かせ続けます。下の写真は強風で株が乱れたときの姿です。

12月上旬 植え付け後259日
12月に入ると、寒さで株が痛みます。冬越しをするのであれば切り戻しと防寒が必須です。

冬越ししてもらうために、ばっさりと切り戻しました。

3月上旬 植え付け後349日
3月に入り新芽がちらほら出てきました。無事に冬を越せたようです。

3月25日 植え付け後370日
暖かくなってきたことで新芽が次々と出てきます。

サフィニアフリルの育て方
植え付け
サフィニアフリルは過湿を苦手とするので、水はけの良い土に植えつけます。
鉢植えの場合は、市販の培養土に赤玉土と腐葉土を3割程度混ぜて植えることで水はけが良くなるのでおすすめです。

地植えの場合は、植え付ける場所に腐葉土をたっぷりすき込みます。
栽培環境
半日以上は直射日光の当たる屋外で育てます。日照不足になると開花数が減ります。
また、蒸れに弱いため風通しの良い場所が望ましいです。
水やり
鉢植えの場合は、土が渇いたらたっぷりと水やりをします。土が渇く前に水を与えすぎると根腐れを起こす恐れがあります。”土が乾いたらたっぷり”を大原則に水やりをしましょう。
肥料
サフィニアフリルは春から秋まで花期が長いです。その間は規定量の液肥を与えます。
花がら摘み
咲き終わった花がらを放置すると花つきが悪くなったり病気の原因になったりするので、早めに摘み取ります。花びらだけでなく、花茎から摘んであげましょう。
摘芯(ピンチ)
摘芯(ピンチ)を行うと芽を増やして充実した株に育ちます。間延びしてきた枝を切るだけで大丈夫です。植え付けてから2〜3週間は摘芯(ピンチ)を2回〜3回行います。
切り戻し
満開を迎えた後、株が乱れてきたら思い切って切り戻しをします。株元に葉が残っている程度に大胆に切ってあげます。


夏越し
夏の暑さに強いので、問題なく夏を越してくれます。ただ、蒸れには強くないので長い雨や大雨からは守ってあげましょう。
冬越し
寒さには弱いので、屋外でそのままにしておくと基本的には冬を越すことはできません。
冬越しをするためには、切り戻しをして寒風や霜から守ってあげます。日当たりの良い場所に置いて、不織布をかけてるなどの防寒が必須です。
冬越しの成功率をあげたい場合は、挿し芽にして屋内で冬を越すのがおすすめです。

まとめ
サフィニアフリルは、
- 小輪の八重咲きで可憐
- 暑さに強く長く咲く
- 摘芯・切り戻しで大株に育つ
- カラー展開が豊富
と、見た目の美しさと育てやすさを兼ね備えた品種です。
「八重咲きのペチュニアを手軽に楽しみたい」
「長く咲く花を育てたい」
そんな方には特におすすめ。
ぜひ来季のガーデニングに取り入れて、ふんわり華やかな花姿を楽しんでみてください。



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