【ロベリアの特徴と育て方】夏越しのコツ・人気品種・花言葉まで紹介

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小さな花が株を包むように咲き、ふんわりと優雅な姿を見せるロベリア。

春から初夏のガーデニングを彩る定番植物として、初心者から上級者まで幅広く愛されています。

ロベリア
ロベリア

この記事では、ロベリアの特徴・育て方・おすすめ品種・夏越し/冬越しのコツ を、園芸目線でわかりやすく紹介します。

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目次

ロベリアはこんなお花

ロベリアは、南アフリカを中心に600種以上が知られるロベリア属の植物です。園芸で親しまれるのは、特にロベリア・エリヌス(Lobelia erinus) で、可憐な小花を株いっぱいに咲かせるのが魅力です。

ロベリアの基本情報

ロベリアは南アフリカを原産とする半耐寒性のお花です。

  • 科・属:キキョウ科 ロベリア属
  • 学名:Lobelia
  • 和名:瑠璃溝隠(るりみぞかくし)、瑠璃蝶草(るりちょうそう)
  • 原産地:南アフリカ
  • 開花期:3月下旬〜6月(秋植えの場合は秋にも咲くことあり)
  • 分類:一年草扱い(本来は多年草だが日本では夏越しが難しい)

ロベリアの名前はベルギーの植物学者、マッティアス・ローベルの名に由来します。

花が溝を覆い隠すようにこんもりと咲くことから瑠璃溝隠、蝶の形をした瑠璃色の花が集まって咲くことから瑠璃蝶草とも呼ばれています。

ロベリアの特徴

株いっぱいに広がる “ふんわりドーム状の花姿”

ロベリアの最大の魅力は、枝分かれしながら密に花をつけ、小さな花で株が隠れるほど咲くことです。

植え込み・寄せ植え・ハンギングすべてに使いやすい品種です。

5枚の花弁が蝶のように見える可憐な姿

上下で形の異なる5弁花で、特に下側の3枚が広がり、蝶が止まっているような軽やかさがあります。

ロベリアの蝶のような花のアップ
蝶のようなお花が特徴的なロベリア

暑さに極めて弱い(枯れる理由No.1)

原種は冷涼な場所を好むため、日本の高温多湿はロベリアにとって最大の天敵です。

梅雨〜夏にかけて一気に弱るのはこのためです。日本では基本的に春から初夏にかけてお花を咲かせる一年草とされています。

改良品種は「夏越しできるロベリア」も登場

近年は品種改良が進み、アズーロコンパクト や スカイフォール のように、暑さに強い品種が普及しています。

ロベリアは小さなお花を株いっぱいに咲かせます。花弁は5枚のお花でヒラヒラとした雰囲気が蝶を思わせます。

よく枝分かれしてふんわりこんもりとした株に育つのもロベリアの特徴です。

ロベリアの花言葉

ロベリアには次の花言葉がつけられています。

  • いつも愛らしい
     → 可憐な小花を絶え間なく咲かせる姿から
  • 謙遜 
     → 控えめな株姿・やわらかな色合いを連想
  • 悪意
     → 根に含まれる有毒アルカロイドに由来

おすすめロベリア品種

アズーロコンパクト

SUNTORYFLOWERSさんのロベリア、アズーロコンパクトです。

暑さに非常に強く、一般的なロベリアと比較すると 夏越し成功率が段違いです。

2025年時点で5色展開。花数が驚くほど多く、ハンギングにも最適です。

ロベリア スカイフォール

PROVEN WINNERSさんのロベリアスカイフォールです。

清涼感ある空色の花が特徴のシリーズ。こちらも暑さに強く改良されており、蒸れにも比較的強い品種です。爽やかな色の3品種が販売されています。

ロベリアの育て方

植え付け

植え付けの適期は3月頃です。

ロベリアは蒸れに弱いので水はけの良い土に植え付けます。市販の培養土に腐葉土と赤玉土を3割程度混ぜるだけで水はけが良くなるのでおすすめです。

ロベリア 水はけの良い土
蒸れに弱いロベリアは水はけの良い土に植え付けます。

栽培環境

ロベリアは日当たりの良い環境を好みます。蒸れには弱いので、風通しの良い場所で育てます。

水やり

土が渇いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。ロベリアは多湿を嫌うので水の与えすぎには注意が必要です。ただ、花が咲く時期は水の吸い上げが早いため水切れにも気をつけます。

土が渇いたらたっぷりと、メリハリをつけて水やりをしましょう。

肥料

ロベリアは株いっぱいに花を咲かせるので、定期的な追肥が必要です。

花を咲かせる時期は7日から10日に1回程度、規定量の液肥を施します。これにより、開花のパフォーマンスが向上します。

花がら摘み

ロベリアはたくさんのお花を咲かせるので、多くのエネルギーを使います。咲き終わったら花がらを放っておくと無駄なエネルギーを消費してしまいます。花がらはなるべくこまめに摘み取るようにしましょう。

夏越し

ロベリアは日本の高温多湿の環境に弱いので、夏までの1年草として扱うのが一般的です。

夏越しをしたい場合は、梅雨前に1/2〜1/3程度切り戻して半日陰の環境で育てます。無事に夏を越せば涼しくなる頃にまた花を楽しめます。

冬越し

ロベリアは寒さにも強くありません。寒風や霜にあたると枯れる場合があります。寒風や霜の当たらない日当たりの良い環境で冬越しさせましょう。

毒は大丈夫?

ロベリアは根には有毒成分である「アルカロイド」を含んでいます。観賞植物として触れる程度では問題ありませんが、お手入れの際には手袋を使用し直接触れないように注意してください。

まとめ

ロベリアは、春〜初夏に可憐な小花をこんもりと咲かせる人気植物です。

暑さと蒸れに弱いという繊細さはありますが、ポイントを押さえれば初心者でも十分育てられます。

ロベリア

花姿の美しさと品種の多さは格別。

ぜひこの記事を参考に、ロベリアの栽培を楽しんでみてください。

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