【ワスレナグサ(勿忘草)の特徴と育て方】可憐で強い“春の小花”を長く楽しむコツを解説

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ワスレナグサ
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春になると、そっと寄り添うように群れ咲くワスレナグサ。

青やピンクの小花が風に揺れる姿は、まるで「覚えていてね」と語りかけてくるようです。儚そうに見える一方で、実は栽培はとても簡単。初心者の方でも失敗しにくく、花壇や寄せ植えの“名脇役”として毎年人気の花です。

ワスレナグサ(勿忘草)の青い小花が蒸れて咲く様子
春の風に揺れるワスレナグサ。小さな花がよりそうに咲きます。

この記事では、ワスレナグサの特徴から育て方、よくある疑問まで、まるごと解説します。

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目次

ワスレナグサはこんなお花

基本情報

ワスレナグサはヨーロッパ原産で、日本には明治時代に伝来しました。

  • 科 属:ムラサキ科ワスレナグサ属
  • 学 名:Myosotis scorpioides ほか
  • 和 名:勿忘草
  • 英 名:forget-me-not
  • 分 類:一年草または多年草(日本の園芸では一年草として扱うことが多い)
  • 開花期:3〜5月
  • 花 色:青、紫、白、ピンク
  • 草 丈:10〜30cm前後
  • 用 途:花壇、鉢植え、寄せ植え、グラウンドカバー

学名のMyosotis(ミオソティス)はギリシャ語のハツカネズミ(mys)と耳(ous)を合わせた言葉です。丸い葉の形がハツカネズミの耳に似ていることに由来しています。

小花ながら存在感があり、他の春花との相性が抜群です。パンジーやビオラ、チューリップと組み合わせた春の寄せ植えは特に人気があります。

花言葉

  • 「私を忘れないで」
  • 「真実の愛」
  • 「誠の愛」

ワスレナグサの花言葉は、中世ドイツの伝説からきています。恋人のために花を摘もうとして川に流された若い騎士が、最後の力を振り絞ってお花を岸に投げ、「forget-me-not」と言ったことが由来です。恋人はその花を生涯身につけたといわれています。由来となっている伝説は少し悲しいものですが、恋人や特別な方に贈るにはピッタリの花言葉です。

ワスレナグサの特徴

可憐なのに丈夫で育てやすい

見た目はとても繊細ですが、実際は寒さに強く、多少の環境変化ではへこたれません。初心者でも扱いやすい点が人気の理由のひとつです。

小さな花を密集して咲かせる

1株でも広がりやすく、小花が密に咲くので、花壇に植えると春らしい“ふんわりした景色”が簡単に作れます。

コバルトブルーの花色が主流ですが、ピンクや白の花色もあります。

淡いピンク色も含んだワスレナグサ(勿忘草)
優しいピンク色も含んだワスレナグサ。青とはまた違う柔らかな印象に。

早春から咲く貴重な花

寒さの残る3月頃から咲き始め、他の花に先駆けて春を教えてくれる存在です。

ワスレナグサのコバルトブルーの花
早春から咲き、春の訪れを教えてくれるワスレナグサ

草丈が低く寄せ植えの名脇役に

草丈が控えめのため、主役級の花を引き立てる“影の立役者”として寄せ植えで重宝されます。

高温多湿に弱い

ワスレナグサは暑さに弱いため、夏に入ると枯れます。ヨーロッパなどの原産地では多年草ですが、暑さの厳しい日本では1年草扱いです。

高温多湿の影響で葉が萎れ弱ったワスレナグサの株
暑さと蒸れで弱ったワスレナグサ。高温多湿は大敵です。

こぼれ種でも増えやすい

ワスレナグサは夏の暑さには弱いですが、繁殖力は強いためこぼれ種でも増えます。環境が合えば、こぼれ種で毎年お花を咲かせます。ナチュラルガーデンとの相性も抜群です。

地面から自然に発芽したワスレナグサの若い株
こぼれ種から育ったワスレナグサ。思いがけない場所で芽を出すことも。

ワスレナグサの育て方

続いて、ワスレナグサの育て方を解説します。

植え付け

適期

秋(10〜11月)、または春(3月頃)が植え付けの適期です。

用土

水はけと水もちの良い土植え付けます。

ワスレナグサの植え付け時の写真
ポット苗を植え付けるところ。弱っている下葉は取り除いて蒸れを防ぎます。

鉢植えの場合は、市販の培養土に腐葉土と赤玉土を3割程度混ぜると水はけと水もちが良くなるのでおすすめです。

ワスレナグサを植えるの適した水はけと水もちの良い土
水はけと水もちの良い土に植え付けます。

地植えの場合は、腐葉土をたっぷりすき込んでから植え付けます。

栽培環境

風通しの良い日なたで育てます。半日陰の環境でも育ちますが、日当たり良い環境のほうが花付きは良くなります。

蒸れに弱いので、特に春以降は風通しを確保すると株が長持ちします。

水やり

ワスレナグサは過湿も水切れも嫌います。鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。土が乾く前に水を与えると根腐れを起こす恐れがあるので注意が必要です。

地植えの場合は、植え付け後に根が張るまでは水切れをしないよう水やりをします。その後は、自然の雨に任せて大丈夫です。

ワスレナグサは乾燥も苦手で、水が切れると葉先が茶色くなって傷みます。葉の様子を見ながら水やりをしましょう。

肥料

植え付けの際に緩効性肥料を混ぜ込みます。開花期に追肥(液肥または緩効性肥料)を与えると花が長く咲きます。

肥料を与え過ぎると、茎や葉ばかり茂って花付きが悪くなることもあります。追肥は、控えめが基本です。

花がら摘み

小さな花を次々と咲かせるので、花がらは可能な限り早めに摘み取ります。花がらを放っておくと見た目が悪くなるだけでなく、種をつけるのにエネルギーを使い花付きが悪くなります。

夏越し

夏の高温多湿に弱いので、基本的に夏越しはできません。

夏越しに挑戦するのであれば、株全体を1/2〜1/3程度切り戻して涼しく風通しの良い場所で管理します。

冬越し

寒さには強いので、特別な対策をしなくても冬を越すことができます。

霜が気になる地域では、腐葉土などで軽くマルチングをすると安心です。

よくあるQ&A

Q:一年草? 多年草? どっちなの?

A:種類によって多年草もありますが、日本の高温多湿の夏が苦手なため、園芸では一年草として扱われることが多いです。

Q:こぼれ種で増えるって本当?

A:本当です。咲き終わったあとにタネを残せば翌年また芽が出ることがあります。

Q:寄せ植えに向いていますか?

A:向いています。草丈が低く、主役の花を優しく包む“引き立て役”として活躍します。

Q:日陰でも育ちますか?

A:半日陰ならOK。ただし、日当たりが少ないと花数が減ります。

まとめ

ワスレナグサは、小さくても確かな存在感を放つ春の名花。

可憐な見た目に反して丈夫で育てやすく、花壇でも鉢でも寄せ植えでも大活躍します。

基本のポイントさえ押さえれば、初心者でも長く花を楽しめます。

春の庭に、そっと寄り添うような優しさを添えたい――そう思ったら、ぜひワスレナグサを選んでみてください。

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