暑い夏でも元気に咲き続け、庭を華やかに彩ってくれる宿根草「エキナセア」。
近年は品種改良が進み、色や咲き方のバリエーションが急増したことから、園芸店でも毎年のように新しい品種が登場する大人気の花です。

この記事では、エキナセアの特徴・花言葉・育て方のポイントを、初心者の方にも分かりやすく丁寧にまとめました。
- 名前の由来は?
- 花言葉は?
- 暑さに強いって本当?
- 花がら摘みは必要?
- 冬越しできる?
そんな疑問にも、しっかりお答えします
エキナセアが気になっている方、エキナセアの育て方で悩みをお持ちの方はぜひ参考にしてください。
エキナセアはこんなお花
エキナセアの基本情報
エキナセア(Echinacea purpurea)は、北アメリカ原産のキク科の宿根草。
暑さ・寒さの両方に強く、初心者でも育てやすい定番の多年草です。
- 科・属名:キク科ムラサキバレンギク属
- 原産地:北アメリカ
- 開花期:6月〜10月
- 学名:Echinacea purpurea
- 和名:紫馬簾菊(ムラサキバレンギク
中央の球状部分に硬いトゲのような突起があることから、ギリシャ語の「echinos(ハリネズミ)」が語源です。
満開後に花びらがやや垂れる姿が、馬が使う「馬簾(ばれん)」に似ていることから紫馬簾菊(ムラサキバレンギク)と名付けられました。
エキナセアの花言葉
エキナセアには次の花言葉がつけられています。
- 優しさ
- 深い愛
- あなたの痛みを癒します
これらは、エキナセアが古くから鎮痛や免疫力を高める薬として使われてきたことに由来します。
エキナセアの特徴
エキナセアには、他の宿根草にはない魅力がたくさんあります。
初夏〜秋まで長く咲くロングランナー
開花期間がとても長く、6月から10月頃まで咲き続けます。
夏の高温・乾燥にとても強い
原産地が北アメリカの草原地帯のため、「暑さに強く、乾燥にも強い」のが大きな特徴です。
花後の姿まで美しい
花びらが落ちても、中央の球状部分がデザイン性が高く、切り花やドライフラワーとしても楽しめます。

年々株が充実する宿根草
冬になると地上部が枯れますが、翌年には再び芽吹き、2〜3年で株がしっかり大きくなります。
ハーブとしての利用
北アメリカの先住民は、古くからエキナセアを免疫力を高める薬草として使用してきた歴史があります。
現在も健康食品などで使われていますが、園芸用品種は食用・薬用ではないため飲用は不可です。
エキナセアの育て方
栽培環境
エキナセアは「とにかく日光が大好き」。
日照不足になると、茎がひょろひょろして花つきも悪くなります。
- 日当たりの良い場所
- 水はけの良い土
- 多湿を避ける
梅雨時の蒸れ・過湿が苦手なので、風通しも意識するとさらに元気に育ちます。
植え付け
植え付けに適しているのは4月から5月頃です。

エキナセアは水はけの良い土に植え付けます。鉢植えの場合は、市販の培養土に赤玉土と腐葉土を3割程度混ぜると水はけが良くなるのでおすすめです。
地植えの場合は植え付ける場所に腐葉土をたっぷりすき込んでから植え付けます。
水やり
鉢植えの場合は土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。常に湿っている状態が続くと根腐れを起こす恐れがあるので注意します。
地植えの場合は自然の雨に任せて問題ありません。雨が極端に降らずに地面が乾ききっている場合は水やりをします。
肥料
エキナセアは肥料を多く必要としません。肥料を与えすぎるとかえって株が弱る場合があります。開花期前の5月から6月、10月頃に緩効性肥料を施す程度で充分です。
花つきが悪いと感じたら、様子を見ながら液体肥料を施すようにします。
花がら摘み
花が終わった後も観賞用として魅力のあるエキナセアですが、花がらを摘んたほうが花つきが良くなります。

お花が終わりそうになったら、花茎の付け根からカットします。
カットした花がらを捨てるのがもったいないと感じる場合は、切り花やドライフラワーで活用しましょう。

冬越し
エキナセアは暑さだけでなく寒さにも強いので、土が凍結したりしない限り冬を越すことができます。
地上部が枯れても根は生きているタイプの宿根草です。
- 土が凍る地域以外は屋外で越冬可能
- 地上部が枯れたら根元でカットしてOK
翌春、新しい芽がしっかり出てきます。
まとめ
エキナセアは、
- 暑さ・寒さに強い
- 開花期間が長い
- 花後の姿まで美しい
- 品種が多くガーデンに取り入れやすい
と、初心者から上級者まで多くの人に愛される宿根草です。
この記事を参考に、ぜひエキナセアを育ててみてくださいね。




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