小さな花が株を覆うようにこんもりと咲くアリッサム(スイートアリッサム)。その可愛らしさと育てやすさから非常に人気ですが、「途中で花が咲かなくなった」「夏になったら枯れてしまった」といった経験はありませんか?
アリッサムはポイントを押さえれば初心者でも長く花を楽しめます。
アリッサムの基本情報、失敗しない水やり・切り戻しのタイミングまで、実際に育てた経験をもとに解説します。
アリッサムとは
基本情報
- 植物名:アリッサム(スイートアリッサム)
- 学名:Lobularia maritima
- 科名:アブラナ科
- 分類:一年草(日本では一年草扱いが一般的)
- 草丈:10〜20cm程度
- 開花時期:10月〜6月頃(春が最盛期)
- 花色:白、ピンク、紫、黄色など
一般的に流通しているのは「スイートアリッサム(ロブラリア)」です。近年は、従来よりも暑さに強い改良品種も増えています。
花言葉
アリッサムの花言葉は
「優美」「美しさに勝る価値」「飛躍」。
小さな花が密集して咲く姿から、控えめながらも価値のある存在を象徴するとされています。

管理スケジュール
アリッサム(スイートアリッサム)は、秋に植えると冬から春にかけて長く花を楽しめる一年草です。 春植えも可能ですが、夏の高温多湿が苦手なため、基本は秋植えが向いています。
植え付け・開花・切り戻しの時期を月別にまとめると、管理の流れが分かりやすくなります。 以下の表では、家庭栽培での目安となる年間スケジュールを整理しています。
| 作業内容 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | ||||||||||||
| 開花 | ||||||||||||
| 切り戻し |
11月に植え付けた場合は、寒さで生育がゆっくりになりますが、霜や強風を避ければ問題なく冬越しできます。 春になると株が一気に生長するため、3月頃に切り戻しを行うと花付きがよくなります。
アリッサムの特徴
小花が密集して咲く
一つ一つは小さな花ですが、株全体を覆うように咲くため、ボリューム感があります。
豊富なカラーバリエーション
ホワイト系、ピンク系、パープル系など花色のバリエーションも豊富です。

寄せ植えに使いやすい
草丈が低く、横に広がるため、鉢植えや花壇の縁取りに向いています。

育てやすく初心者向け
発芽・生育ともに安定しており、ガーデニング初心者でも育てやすい植物です。
寒さに比較的強い
霜が当たらなければ冬も咲き続けることがあり、秋冬の花壇を彩ります。
暑さには弱い
耐暑性はなく、日本の夏では弱ることが多いです。夏越しをするには対策が必要です。
アリッサムの育て方
植え付け
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 植え付け適期 | 3月、10月〜11月 |
| 用土 | 市販の草花用培養土でOK。赤玉土を3割程度混ぜると水はけが良くなります。 |
| 株間 | 15cm〜20cm程度空けます。株間が狭いと蒸れの原因になります。 |

水やり
アリッサムは過湿(水のやりすぎ)を非常に嫌います。土の表面が完全に乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
常に土が湿った状態にすると、根腐れや蒸れの原因になります。「乾燥気味を意識する」のが長く咲かせる秘訣です。
肥料
- 元肥: 植え付け時に緩効性肥料(ゆっくり効く粒状の肥料)を施します。
- 追肥: 開花期間が長い(10月〜6月)ため、開花中は定期的な追肥が必要です。開花期は月1回程度の緩効性肥料、または2週間に1回の薄い液体肥料を与えると花つきが良くなります。
切り戻し
花が一段落したり、株の中心が茶色く空き始めたら、株の1/2〜1/3程度を目安に切り戻します。切り戻すことで、再び株がまとまり、花数が増えます。
夏越し
アリッサムは高温多湿に弱く、日本の夏越しは難しい植物です。夏前に花が終わったら処分するか、風通しの良い半日陰で管理します。
近年は夏の高温多湿に強い品種も開発されています。そういった品種を選べば簡単に夏を越すことができます。
冬越し
霜に当たらなければ冬も生育します。寒冷地では軒下に移動するなど、霜対策を行うと安心です。
アリッサムのおすすめ品種
スーパーアリッサム フロスティーナイト
| おすすめ度 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(初心者に特におすすめ) |
| 特性 | 従来種より暑さに強く、花がらが目立ちにくい。株が比較的閉まりやすいため、寄せ植えでも暴れにくい。斑入りの葉も楽しめます。 |
| 用途 | 初めてアリッサムを使う人。放ったらかしOK |
スーパーアリッサム スノープリンセス(単植向き・中級者向け)
| おすすめ度 | ⭐️⭐️⭐️ |
| 特性 | 横に広がる力が非常に強く、春や秋に見応えのあるグランドカバーに。広がる力が強いため、切り戻しをしないと中心がスカスカになる。 |
| 用途 | 花壇や大きめの鉢で単独植えしてボリュームを出したい場合。こまめな手入れができる人向け。 |

アリッサムのよくあるQ&A
Q1. アリッサムは一年草ですか?多年草ですか?
A. 日本では一年草として扱われることが多いです。
アリッサムは本来は多年草ですが、日本の高温多湿な夏を越すのが難しく、多くの場合は一年草として栽培されます。秋に植えて翌春まで楽しみ、夏前に更新するのが一般的です。
たが、対策をすれば夏を越すことができますし、スーパーアリッサムシリーズなど、夏の暑さに強い品種も開発されています。
Q2. アリッサムは日陰でも育ちますか?
A. 半日陰でも育ちますが、花付きは落ちます。
日当たりと風通しの良い場所が理想です。日照不足になると徒長しやすく、花数も少なくなるため、できるだけ日光が当たる場所で育てましょう。
Q3. 冬でも花は咲きますか?
A. 冬でも咲きますが、花数は少なくなります。
気温が低い時期は生育が緩やかになり、花はまばらになります。ただし、枯れることはなく、春になると再び花数が増えます。
Q4. 切り戻しは必ず必要ですか?
A. 花を長く楽しみたい場合は必要です。
切り戻しを行わないと株が乱れ、花付きが悪くなります。春(3月頃)と初夏(6月頃)に切り戻すことで、再びこんもりと咲かせることができます。
Q5. アリッサムが夏に枯れてしまう原因は?
A. 高温多湿による蒸れが主な原因です。
アリッサムは暑さが苦手なため、梅雨〜夏にかけて蒸れやすくなります。梅雨前に切り戻しを行い、風通しを確保することでダメージを減らせます。
Q6. 地植えと鉢植え、どちらがおすすめですか?
A. 初心者には鉢植えがおすすめです。
鉢植えなら置き場所を調整しやすく、蒸れや寒さ対策がしやすいです。花壇でも育てられますが、水はけと風通しには注意が必要です。
まとめ
アリッサムは、小花の可愛らしさと育てやすさを兼ね備えた、初心者にもおすすめの草花です。
適切な時期に植え付け、切り戻しを行うことで、長く花を楽しむことができます。寄せ植えや花壇のアクセントとして、ぜひ取り入れてみてください。



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