夏はさわやかなライムグリーン、秋には真っ赤な紅葉へと姿を変え、長い期間楽しませてくれる一年草「コキア」。
しかし、冬に入るとすっかり枯れ、庭の片隅で“燃やす前の草束”のような姿になってしまいます。
実はコキアの和名は「ホウキギ」。
その名の通り、昔は生活道具としてほうきに使われてきた植物です。
「枯れたコキアを捨てるのはもったいない」
「DIYは得意じゃないけれど、簡単なら挑戦してみたい」
そんな気持ちで、我が家の庭で枯れたコキアを使ってほうきを作ってみました。
作業時間はわずか5〜10分。
使い勝手はもちろん、インテリアとしてもかわいい“味のあるほうき”が完成しました。
この記事では、
- ほうき作りに最適なコキアの状態
- 失敗しない作り方
- インテリアとしての飾り方
- 種採取のポイント
を写真付きで分かりやすく解説します。
コキアってどんな植物?
コキアは丸いフォルムが特徴の一年草で、夏は明るい緑、秋には鮮やかな紅色へと紅葉します。
特に、茨城県の「国営ひたち海浜公園」のコキアは全国的に有名で、見頃の10月には一面が赤い絨毯のようになり、多くの観光客が訪れるほどです。


枯れたコキアはほうき作りに向いている?
結論:立ち枯れして完全に乾いたコキアはほうき作りに最適です。
▶️ほうき作りに適した状態
- 茶色に乾燥している
- 茎がしっかり硬くなっている
- 手で触って折れにくい
- 湿気がなく軽い
早すぎると柔らかく、遅すぎるとボロボロに砕けます。「紅葉が終わり、1〜2週間ほど経って完全に枯れた頃」がベストです。




コストも魅力で、小苗なら100円ほど。
秋までしっかり鑑賞でき、その後に“第二の人生”としてほうき化できるので、とてもコスパの高い植物です。
コキアでほうき作り!
用意するもの
・麻紐(ビニール紐やワイヤーでも可です。)

作り方
①枯れたコキアを根元からカットする。
根元からザクッと切ると、すでに“ほうき感”が出てきます。
この時点で茎の硬さを確認し、湿気を帯びているようなら数日乾燥させてください。

②枝を一本ずつバラして切り揃える
太さがバラバラなので、
- 掃く部分に使うもの(柔らかめ)
- 持ち手にする太い枝(硬め)
に自然と分類されます。
ここで長すぎる枝は適度にカットすると、仕上がりが整います。


③太い枝を“持ち手”にして束をまとめる
太くて丈夫な枝1本を中心にし、周囲に細い枝を合わせて束にします。
ここを丁寧にすると、曲がらない丈夫なほうきになります。


④麻紐でぐるぐる縛る。
強めに、2〜3回に分けて巻くとバラけません。
下部に向けて少し広がるように固定すると、実際のほうきのように掃きやすくなります。

完成!

作業時間は5〜10分ほど。
軽くて扱いやすく、ちょっとした落ち葉や玄関の砂程度なら十分掃けます。
インテリアとして壁にかけてもかわいく、
お子さんなら“魔法使いごっこ”にもぴったりです。
コキアの種の採取(おまけ)
ほうきを作る前に、株を揺すって種を落とします。
新聞紙を敷いて軽く揺すると、胡麻より少し大きい黒い種がポロポロ落ちます。
■ 種の保存方法
- 乾燥した日陰で保管
- 春まで涼しい場所に置く
- 湿気だけは絶対に避ける
我が家では採取した種を庭にパラパラ撒き、自然発芽に期待して放置する年もあります。
(実際、発芽率はそこそこ良いです。)
まとめ
枯れたコキアは庭の“不要物”ではなく、
実用性のあるほうきにリメイクできる貴重な素材です。
- 廃棄せず再利用できる
- 作業は簡単
- インテリアとしてもかわいい
- 子どもも喜ぶ
という四拍子そろったDIYなので、ぜひ挑戦してみてください。
コキアが育った思い出ごと、最後まで暮らしの中で活躍してくれますよ。



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