【サッカー観戦が楽しくなる用語解説】バイタルエリアってなに?

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このブログでは、サッカー観戦が今まで以上に奥深く楽しくなるような情報の発信をしています✨

そこで考えたのが「用語」の解説です。
サッカー用語を正しく知っておくと、サッカーの『みかた』は大きく変わり、サッカー観戦が今まで以上に豊かになります。

解説者などが使う用語を知らないままサッカーを見るのは非常にもったいないことです。

ということで、このブログでは不定期にサッカーの用語の解説をしていきたいと思います。
この記事では、サッカー中継の際によく聞く「バイタルエリア」について解説します。

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目次

バイタルエリアってなに?

バイタルエリアは直訳すると、

重要な(vital)場所(area)になります。

「重要な場所なんてサッカーではたくさんあるでしょ…」という感じもしますが、バイタルエリアというとディフェンスラインと守備的ミッドフィルダーの間のエリアを指すことが多いです。

バイタルエリア 図鑑
バイタルエリア

なぜディフェンスラインと守備的ミッドフィルダーの間が重要な場所(バイタルエリア)と呼ばれているのでしょうか。

バイタルエリアをうまく使う効果

バイタルエリアをうまく使うと、相手のディフェンスラインを崩すことができます。それがバイタルエリア(重要な場所)と呼ばれる所以です。
言葉だけでは分かりにくいので、図で説明します。下の図をご覧下さい。が攻撃チームでが守備チームです。

バイタルエリア 効果 図解
バイタルエリアでボールを持つことで、相手の陣形が崩れます。

攻撃側青10番の選手がバイタルエリアでボールを受けて前を向くと、守備側赤3番の選手は青10番の選手にプレッシャーをかけにいきます。

バイタルエリア スペース 図解
相手の陣形が崩れたことで、スペースが生まれます。

そうすると、赤3番の選手が本来守るべき場所にスペースが生まれます。
ディフェンスラインにスペースができると、青9番の選手や青11番の選手がそのスペースにフリーで入り込めます。これにより、攻撃側は決定的なチャンスを作ることができます。
ディフェンスラインを崩すとはこういうことです。

今の例では青10番の選手がバイタルエリアを使っていますが、サイドの青11番の選手や青8番の選手が中央にポジションをとったり、フォワードの青9番の選手が下がったポジションをとったりして、バイタルエリアを使うこともあります。

ちなみに、最前線でボールを待つだけでなく下がった位置やバイタルエリアで活躍するフォワードを偽9番と呼んだりします。リバプールのロベルト・フィルミーノ選手などが代表的です。

バイタルエリア サイドハーフ 図解
サイドハーフがバイタルエリアを使う例
バイタルエリア センターフォワード 図解
センターフォワードがバイタルエリアを使う例

上の図のように、複数の選手がバイタルエリアをうまく使うことができればいろいろなかたちでチャンスを作ることができます。

バイタルエリアを使わせない対策

「じゃあどのチームもバイタルエリアを使って攻撃すれば良いじゃん…」となりそうですが、そうもいきません。

バイタルエリアは守備側にとっては非常に危険なエリアなので、守備側の対策もしっかりしてます。

コンパクトな守備

現代サッカーでは、ディフェンスラインを高く押し上げ、コンパクトな守備陣形をとることが守備の基本となっています。また図をご覧下さい。

バイタルエリア 対策 図解
ディフェンスラインを押し上げることでバイタルエリアを狭めます。

守備側はディフェンスラインを押し上げ、守備陣系をコンパクトにすることでバイタルエリアを狭くします
バイタルエリアが狭くなれば狭くなるほど、守備側のプレッシャーが厳しくなり、バイタルエリアでボールを受けて前を向くことが難しくなります。
現代サッカーでは、バイタルエリアでボールを受けて前を向くことは非常に難しいといえます。

パスコースの寸断

もう一つの対策は、パスコースを寸断してしまう方法です。

バイタルエリア 対策 図解
バイタルエリアへのパスを遮断

青10番の選手がバイタルエリアでボールを受けようとしていたら、赤6番の選手は青6番の選手と青10番の選手の間に立ち、パスコースを寸断します。
パスコースを寸断してしまえば、バイタルエリアでボールを受けようがありません。
とても単純ですがとても効果的な対策です。
攻撃側の選手は、バイタルエリアへのパスコースを作り出し、正確なパスを供給する必要があります。
そのため、バイタルエリアを上手く使うにはパスを出す側にも高い技術が求められます
また、パスを受ける側とパスを出す側のタイミングを合わせることも重要です

バイタルエリアで躍動する若手選手

バイタルエリアを上手く使うことができれば、ディフェンスラインを崩すことができます。
ただ、守備側もバイタルエリアを使わせないための対策とるため、バイタルエリアをうまく使うのは非常に難しく、また、ボールを奪われるリスクも非常に高い場所です。
バイタルエリアをうまく使うには、高い技術判断力、そして勇気が必要になります。
試合を観るとき、守備側と攻撃側のバイタルエリアをめぐる攻防に注目して観るのも楽しいです。

次は、いまJリーグで活躍しているバイタルエリアを使うのがうまい選手を紹介したいと思います。

鹿島アントラーズ MF荒木遼太郎

2002年生まれで、東福岡高校出身の選手です。
ファーストタッチの技術が素晴らしく、バイタルエリアで前を向くのが非常にうまい選手です。
決定的な仕事もできる選手で、2021シーズンは7ゴール6アシストと圧巻の数字を残しています。
東京オリンピックの日本代表の活躍により若い選手に注目が集まっていますが、MF荒木も近い将来に日本を代表する選手になる予感があります
逆に、Jリーグで見られる姿は意外と短いかもしれません…。
Jリーグで活躍するMF荒木の活躍を目に焼き付けましょう!

清水エスパルス FW鈴木唯人

2001年生まれで、市立船橋高校出身の選手です。
プロ1年目シーズンは高い技術を要所に披露しポテンシャルの高さを示しましたが、得点に絡むことはなかなかできませんでした。
ただ2年目以降のシーズンはしっかり得点にも絡んでいます。高い技術を活かしてバイタルエリアでボールを受け、チャンスを作る回数も非常に多いです。
2021年シーズン第25節の湘南戦で魅せたゴールは圧巻でした。
前を向く技術、相手を抜き去るドリブル技術とスピード、冷静にゴールにボールを流し込むシュート技術、どれも素晴らしかったです。

FW鈴木唯も、MF荒木同様、将来日本を背負ってたつ選手になると信じてます。

まとめ

今回はバイタルエリアを取り上げました。 サッカー観戦の楽しみ方は人それぞれです。でも、少しでも多くの知識があったほうがサッカー観戦を楽しむことができると思います!

このブログでは、皆さんのサッカー観戦がより豊かになるような情報を発信していきます。引き続きよろしくお願いします!

それでは、また!

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