綾園芸が手がけるラナンキュラスラックス。発売されてからというもの「一度育てたら戻れない」と園芸好きの間で熱狂的な人気を集めています。ホームセンターでは購入制限がかかることもあるほどの人気ぶり。
「普通のラナンキュラスと何が違うの?」「そんなに高い価値があるの?」
結論から言えば、ガーデニング初心者ほど、絶対にラックスを選ぶべきです。
なぜなら、ラックスは従来の「夏越しには掘り上げが必要」というラナンキュラスの常識を覆し、「植えっぱなしで毎年満開に花が咲く」という驚異の性質を持っているからです。1苗3,000円前後は確かに高く感じますが、普通のラナンキュラスを毎年買い直す手間や、球根の掘り上げに失敗するリスクを考えれば、「数年咲き続けるラックス」は実はコスパ最強の良い選択です。
この記事では、実際にハデス・ティーバ・アリアドネなどを数年育てて分かった「ラックスの本当の魅力」と、後悔しないための育て方のコツを包み隠さずお伝えします。
基本情報|フラワーオブザイヤー受賞の優秀品種
ラナンキュラスラックスは異種間交配で生まれたラナンキュラスです。
花弁がツヤツヤしていて日が当たると光って見えることから「ラナンキュラス+ワックス」でラックスと名付けられました。品種名は「アリアドネ」「ハデス」などギリシャ神話からつけられています。
多くの品種がジャパンフラワーセレクションでフラワーオブザイヤーを受賞するなど、各方面から高く評価されている優秀なラナンキュラスです。

ラナンキュラスラックスが「最強」と呼ばれる理由
キラキラの光沢感!「ワックス」を塗ったような輝き
名前の由来(ラナンキュラス×ワックス)通り、花びらが光を反射してキラキラと輝きます。咲き始めはメタリックな光沢、終盤は和紙のようなマットな質感へ。1輪で二度美味しい、鑑賞価値の高さが魅力です。


圧倒的な「スプレー咲き」と強健な茎
1本の茎から枝分かれして、次々と10〜20輪以上の花が咲きます。想像以上に巨大化(高さ80cm超)するため、最初から10号鉢などの大きな鉢に植えるか地植えにすると、倒伏を防ぎ、見事な株に育ちます。

切り花としても優秀
近年は切り花市場でも評価が高く、よく売られています。花もちが良いため、切り花でも強い人気があります。庭で楽しめて、切って飾っても長持ちする万能選手です。

掘り返し不要!植えっぱなしで夏越しできる
普通のラナンキュラスは夏に球根を掘り上げないと高確率で腐りますが、ラックスは鉢のまま(あるいは地植えのまま)放置でOK。
※ただし、 水はけの悪い土真夏に湿り続ける環境では腐ることもあるようです。
我が家では、完全放置で毎年秋に元気に芽吹き、春には開花しています。




生育旺盛で年々株が大きくなる
ラナンキュラスラックスは生育が旺盛です。株はどんどん大きくなり、休眠期も翌年に向けて球根を太らせます。
そのため、花数も年々増えていきます。お値段はやや高めですが、コストパフォーマンスでいえば大満足間違いなしのお花です。
成長記録|ハデス、ティーバ、アリアドネを紹介
ラナンキュラス ハデス|情熱的で重厚な赤い花
咲き始めは情熱的なブラッドレッド、光が当たるとシルバーの光沢が走り、中心に向かって黒みを帯びるグラデーションは、まさにギリシャ神話の冥界の王の名に相応しい重厚感。「庭に赤は強すぎるかな?」と思う方こそ、ぜひ置いてみてください。ラックス特有の透明感のおかげで、重たくならず、お庭の景色をグッと引き締める「最高級のアクセント」になります。
1月下旬|植え付け
ラナンキュラスラックスは1月頃からホームセンターなどで出回ります。近所のホームセンターで運良く遭遇して、2,980円で購入しました。

4月上旬|最初の満開
4月頃が満開の季節です。圧巻のスプレー咲きで1年目から驚くほどたくさんのお花を咲かせます。

11月上旬
夏は地上部が枯れますが、秋頃にはまた芽を出します。この時期、葉が地面に這いつくばるように広がっているのは順調な証拠です。

12月上旬
12月になると、ロゼット状に葉を広げて冬の寒さにじっと耐えます。この時期にしっかり日光に当てることで、春の立ち上がりが劇的に良くなります。

3月中旬(2年目)
3月に入ると茎がぐんぐんと伸び、無数の蕾(つぼみ)が姿を現します。この「今にも咲きそう」な時期が、実は一番ワクワクする瞬間かもしれません。

4月上旬(2年目)
植えっぱなしで迎えた2年目の春。一株とは思えないほどのボリュームになり、庭のどこにいても目を引く主役へと成長しました。

ラナンキュラスラックス ティーバ|日差しに透ける紫の宝石
咲き始めは深みのあるパープルですが、開花が進むにつれて少しずつ青みがかり、絶妙なニュアンスカラーへと変化します。最大の見どころは、日差しに透けた時の美しさ。薄い紫の花びらが光を透過し、庭に宝石を散りばめたような幻想的な空間を作ってくれます。大人っぽい「アンティークガーデン」を目指すなら、これ以上の品種はありません。
2月下旬
購入した苗のポットを外すと、白く健康な根がぎっしり!ラックスがいかに強健で、生命力に溢れた品種であるかが分かります。

3月下旬
3月後半、蕾が膨らみ始めると、紫色の片鱗が見え隠れします。この時期は肥料を切らさないように注意しましょう。

4月上旬
咲き始めのティーバは、深い紫に気品が漂います。ラックス特有の光沢も相まって、宝石のような輝きです。

4月中旬
満開を迎えると、スプレー咲きによる立体感ある花姿が完成します。色の濃淡が重なり合い、見事なグラデーションが生まれます。

4月上旬(2年目)
2年目も一切の手間なしでこの通り!環境が合えば、何もしなくても前年以上の感動を与えてくれるのがラックスの凄さです。

ラナンキュラス アリアドネ|桜色のグラデーションが庭を優しく包む
淡いサーモンピンクから、咲き進むと透明感のあるホワイトピンクへと変化する姿は、まるでお花が呼吸しているよう。とにかく花数が多く、1株あるだけで周りの空気がふんわりと明るくなります。どんな花とも相性が良く、寄せ植えでも地植えでも「絶対に失敗したくない」なら、アリアドネを選んでおけば間違いありません。
2月下旬
2月、まだ小さな苗ですが、すでに力強さを感じます。

3月上旬
植え付けから数週間で、新しい葉が次々と展開し始めます。株の中心部から新しい力が湧き上がってくるようです。

3月中旬
春の足音とともに、蕾がひょっこりと顔を出します。この一粒一粒が、あの美しい花びらを隠し持っています。

4月上旬
4月の朝、ついに開花!アリアドネ特有の淡いピンクと、ワックスを塗ったような光沢が春の光に溶け込みます。

4月下旬
満開になると、土が全く見えないほどお花で埋め尽くされます。

3月下旬(2年目)
2年目は目覚めも早く、3月下旬にはすでに満開に近い姿に。植えっぱなしでこのパフォーマンスは、まさに「最強」の称号にふさわしいです。

4月上旬(2年目)
2年目の花はやはり1年目よりさらに充実。圧倒的な花付きをパワーアップさせます。

失敗しないためのQ&A
Q:夏はどこに置けばいい?
A: 地上部が枯れたら、**「直射日光が当たらない、雨のかからない風通しの良い場所」**へ。土が完全に乾いた状態で夏を越させるのが、球根を腐らせない最大のコツです。
Q:肥料はいつまであげる?
A: 芽が出てから花が終わるまで。ただし、気温が上がる5月以降は、球根を休ませるために控えめにしましょう。
まとめ
ラナンキュラスラックスは苗として高価ではありますが、その価値以上のものを提供してくれる優秀なお花です。
ツヤのある輝くような花弁、変化する花の質感、溢れるように咲くスプレー咲き、植えっぱなしOK・・・、嬉しい魅力に溢れています。
1株手に入れたら翌年以降もずっと庭を明るくしてくれます。ぜひ、この唯一無二の輝きを育ててみてください。



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