冬のガーデニングで主役級の存在感を放つ「葉牡丹(ハボタン)」。
かつては正月飾りの印象が強い植物でしたが、近年は品種改良が進み、冬の花壇づくりに欠かせないリーフプランツとして人気が高まっています。
この記事では、葉牡丹の基本情報から種類の特徴、育て方、寄せ植えのコツまで、初心者にも分かりやすくまとめました。
冬の花壇を明るくしたい方、葉牡丹の育て方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
葉牡丹はこんな植物
葉牡丹の基本情報
- 科・属: アブラナ科 アブラナ属
- 鑑賞期: 11〜3月(※温度・日照により前後あり)
- 原産地: ヨーロッパ(ケールの仲間)
- 学名: Brassica oleracea var. acephala f. tricolor
- 和名: 葉牡丹(ハボタン)
葉牡丹は本来ケールなどと同じ仲間で、元々は食用として栽培されていたものが日本で観賞用へと品種改良された植物です。
キャベツのような見た目をしていますが、葉が重なり合う姿が“牡丹の花”に似ていることから「葉牡丹」と名付けられました。

花言葉
- 祝福
- 愛を包む
縁起の良い花言葉を持つため、正月飾りとして使われる理由にもなっています。
葉牡丹の特徴
バリエーションが豊富で冬の花壇を華やかに
葉の形・色・大きさが豊富で、以下のようなタイプが存在します。
- 丸葉タイプ
- ちりめん(縮れ葉)タイプ
- 切れ葉タイプ
- 黒葉・紫葉タイプ
- 小型のミニ葉牡丹(寄せ植え向き)
近年はシックな黒葉やコンパクト品種が続々登場し、デザイン性の自由度が高まっています。

とにかく寒さに強い
葉牡丹は耐寒性が高く、霜・雪に当たっても傷みにくい丈夫な植物です。
最低気温が0℃前後になる地域でも屋外で育てられるため、冬のガーデニングの貴重な彩りとなります。
季節の移り変わりで葉色も変化
葉牡丹は季節の移り変わりで、色を変化させます。11月~2月頃に葉が色づいて見頃になります。


春には菜の花のような花が咲く
葉牡丹は観賞用の葉を楽しむ植物ですが、春になると背が伸びて菜の花に似た黄色い花を咲かせます。
リーフとは違った野趣のある姿で、これもまた可愛らしい魅力です。

葉牡丹の育て方
続いて、葉牡丹の育て方をご紹介します。
植え付け
葉牡丹はアルカリ性の土壌を好みます。植え付けの際は培養土に苦土石灰を混ぜると生育が安定します。
根鉢を軽く崩して植え付けると根張りが良くなります。

栽培環境
葉牡丹は日当たりの良い場所を好みます。植える場所や鉢植えの置き場所は、日当たりの良いところを選びます。
耐寒性があるため多少の霜にあたっても大丈夫です。ただ、葉の傷みを抑えるには強い霜からは避けるために軒下などに移動させます。
水やり
庭植えの場合は、植え付けの際に根がしっかり張り付くまでは水を与えます。その後は自然の雨に任せてOKです。
鉢植えの場合は、土が渇いたらたっぷり水を与えます。

肥料
植え付けの際に緩効性肥料を与えます。
肥料が多すぎると色付きが悪くなるため液肥は控えめにします。
植え付けの際に緩効性の肥料を施せば、追肥は必須ではありません。
我が家の葉牡丹をご紹介!
実は言うと、以前はあまり葉牡丹に興味がありませんでした。理由はシンプル。「お花じゃないから」笑。
ただ今ではすっかり葉牡丹にハマっています。お庭や鉢植えをキレイに彩ってくれる貴重な戦力です。
そんな我が家の葉牡丹をご紹介します。
花壇植えの葉牡丹
シンプルな葉牡丹ですが、存在感は抜群。色づきもキレイで花壇を彩ってくれます。

小型化された品種の葉牡丹も花壇に植えています。小さな葉牡丹が連なっている様子が家族みたいでかわいらしい品種です。

冬の寂しい花壇を彩ってくれます。
寄せ植えの葉牡丹
小さな葉牡丹もたくさんありますので、寄せ植えでも大活躍します。プリムラやビオラなど冬の花との相性も抜群です。


まとめ
葉牡丹は冬のガーデニングに欠かせない、丈夫で美しいリーフプランツです。
豊富な種類、色の変化、寄せ植えのしやすさなど、楽しみ方は無限大。
まだ育てたことがない方も、ぜひ一株試してみてください。
冬の庭が驚くほど華やぎますよ。



コメント