冬の花壇はどうしても彩りが少なくなりがちです。しかし、厳しい寒さの中でも凛と咲き続け、花壇を華やかにしてくれる冬の救世主がいます。それが「ストック」です。
ストックはパンジー・ビオラ・葉牡丹と並び、プロの植栽でも欠かせない冬の定番。寒風にさらされても、雪に埋もれてもしっかり咲き続ける力強さが魅力で、家庭のガーデニングでも人気が高まっています。
この記事では、
ストックの特徴・育て方・冬越しのポイント・実際の花壇での植え方例
まで、写真付きで徹底紹介します。
ストックとは?どんなお花?
基本情報
ストックは南ヨーロッパ原産のお花です。和名は「アラセイトウ(紫羅欄花)」で、日本では冬の花壇や切り花などで重宝されています。
- 原産地:南ヨーロッパ
- 和 名:アラセイトウ(紫羅欄花)
- 分 類:アブラナ科・一年草(日本では夏越しがほぼ不可能なため)

草丈が高く、力強く伸びる茎が “stock=茎” を意味し、名前の由来になっています。切り花でも長く楽しめる丈夫さも特徴です。
ストックの特徴
種類が豊富で花壇が華やかに
ストックには以下のようなバリエーションがあります。
- 一重咲き
- 八重咲き(人気No.1。ふんわり豪華)
- スプレー咲き(分枝して複数の花が咲く)
- スタンダード型(太い一本の茎に花が連なる)
カラー展開も非常に豊富で、
白・ピンク・赤・紫・黄色・アプリコット・ワイン色など、花壇の雰囲気を自在に作れます。
冬の寒さにとても強い
ストックの成育適温は5℃~25℃くらいですが、寒さに強くて冬の間ずっときれいに咲いてくれます。
関東では積雪10cm程度の雪が降った際、我が家の花壇は完全に雪で埋もれましたが、それでもストックは元気いっぱい。雪解け後も元気に咲き続けてくれました。
ただ、ストックは夏の暑さには弱いです。
日本では6月頃には枯れてしまうため、一年草とされています。
花持ちが非常に良い
花期は11月~5月くらいです。
ストックは花持ちが良いので、長い間ずっとキレイに咲いてくれます。
手間をかけずに長く咲いてくれるのは初心者に嬉しいポイント
花持ちの良い花なので、切り花でも長く楽しめます。
ストックの花言葉
- 求愛
- 永遠の美
- 永遠の恋
ストックの花言葉は愛や恋の感情を表現したものです。
恋人や家族にプレゼントしたりするのにピッタリです。
ストックの育て方
続いて、ストックの育て方をご紹介します。
ストックの植え付け
ストックの植え付けの時期は9月から11月頃が適しています。
ストックは根っこを痛めやすいため、一度植えたら植え替えは行わないほうが良いです。植え付ける場所は慎重に選びましょう。
また、水はけが良い土を好みます。
地植えの場合は植える場所に腐葉土などを混ぜて水はけを良くします。庭の土に腐葉土を混ぜ込むだけで、土がふわふわになり水はけがよくなるのでおすすめです。
鉢植えの場合も水はけの良い土に植えてます。市販の培養土に赤玉土や腐葉土を3割程度混ぜると水はけが良くなるのでおすすめです。

栽培環境
ストックは日当たりの良い場所を好みます。日当たりが良くないと徒長してしたり、花付きが悪くなったりします。
寒さには強いですが霜や寒風に何日もあたるとさすがに弱ります。霜や寒風から守るため、軒下に移動したり不織布を被せたりすると安心です。
また、病害虫を防ぐために風通しの良い場所に置いてあげましょう。
水やり
庭植えの場合は、植え付けてから2種間程度は根をしっかり晴らせるのに水やりをします。
それ以降は自然の雨に任せて大丈夫です。
鉢植えの場合は、土が渇いたら鉢底から水が流れでるまでたっぷり水やりをします。
ただ、あまり水をあげすぎると根腐れの原因になります。そんなに神経質になる必要はありませんが、水のあげ過ぎには気をつけましょう。
肥料やり
植え付けの時に緩効性の肥料を施してあげれば追肥は特に必要ありません。
植え付けのときにマグァンプKなどを土に混ぜこんであげましょう。
我が家のストックをご紹介!
我が家の冬花壇ではストックが“主役”です。
ビオラ・葉牡丹・アリッサム・金魚草と組み合わせ、高低差をつけることで立体感が生まれます。

花壇には八重咲きのストックを植えていますが、ゴージャスな雰囲気で存在感も抜群です。

雪に埋まってしまったときも、少し萎れたものの元気に咲き続けました。


雪で覆われてしまったときにはさすがに心配しましたが、驚くほどの強さを発揮。
これほど冬に強い花は珍しいです。
まとめ
ストックは、冬の寒さで彩りが減った花壇に“温かい色”を運んでくれる貴重な植物です。
- 寒さに強い
- 花持ちが長い
- 花色が豊富
- 育て方が簡単
どれを取っても、冬ガーデニングの即戦力。
まだ育てたことのない方は、ぜひこの冬挑戦してみてください!



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