バラやクリスマスローズと並んでガーデニングで大人気のクレマチス。イギリスではつる性植物の女王とも呼ばれ、バラのパートナープランツとして愛されています。
この記事ではそんなクレマチスの特徴や育て方をご紹介します。
それでは、よろしくお願いします。
クレマチスはこんなお花
クレマチスの基本情報
クレマチスは北半球で自生しているツル性の植物です。
イギリスではツル性植物の女王とされており、イングリッシュガーデンでは欠かすことができない植物です。
世界中に野生種、原種があります。近年もどんどん品種改良が進められ、多くの品種が開発されています。
クレマチスの特徴
クレマチスはとにかくバリエーションが豊富です。
お花を咲かせる時期やお花の形、お花の咲き方やお花の色などたくさんの種類があります。
・早咲き:3月頃から5月頃
・四季咲き:5月頃から10月頃
・冬咲き:10月頃から3月頃
咲く時期が異なるクレマチスを育てれば、一年中クレマチスのお花を楽しむことができます。
クレマチスの花言葉
クレマチスには次の花言葉があります。
・精神の美(枝やツルが細いながら美しいお花を咲かせる精神的な強さに由来)
・旅人の喜び(ヨーロッパの宿屋でクレマチスが植えられていたことに由来)
・策略(毒性のあるクレマチスの液体でわざと皮膚をかぶれさせ、同情を誘ったエピソードから由来)
クレマチスの育て方
続いて、クレマチスの育て方を解説します。
クレマチスの日当たり
クレマチスは日当たりが良い環境を好みます。なるべく、半日以上は日があたる場所で育ててあげましょう。
ただ、冬咲きのクレマチスは真夏の暑さに強くありません。真夏の西日は避けられる場所で育ててあげるようにしましょう。
クレマチスの植え付け
クレマチスは真夏以外であれば1年中植え付けができます。
ただ、クレマチスは根をいじられるのが苦手です。植え付ける時は、根を傷つけないよう丁寧に扱います。
また、植え替えも苦手です。1回植えたらなるべく移植させないよう、植える場所をよく考えてから植え付けを行いましょう。
植え付けの際はつるを1節から2節分は土の中に埋めてあげるようにするのが基本です。そうすることで、万が一地上部が枯れても、地下から新しく芽を出してくれます。
クレマチスの水やり
地植えの場合は、根付いた後は特に水やりは必要ありません。ただ、真夏の暑さが続き葉がぐったりしてきたら水やりをするようにします。
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。真夏は土がすぐ乾くので、様子を見て1日2回程度水やりを行います。冬は枝のみになりますが、枯れているわけではないので水やりは忘れないようにしましょう。
クレマチスの肥料やり
肥料やりのタイミングはお花を咲かせる時期により異なります。基本的には、①新芽が出始める前のタイミング、②一番花が終わったタイミング、③夏の暑さが落ち着いて剪定をしたタイミングです。緩効性の肥料を施してあげるようにしましょう。
クレマチスの剪定
クレマチスのお花を楽しむためには、咲き方に合わせた剪定作業が必要です。クレマチスには次の3つの咲き方があります。
- 新枝咲き:その年の春に伸びた新しい枝に花芽をつける
- 旧枝咲き:前年に伸びた枝が春になるとまた枝を伸ばして花芽をつける
- 新旧両枝咲き:前年に伸びた枝から新しい脇芽が出て花芽をつける
新枝咲き
お花が終わったら、今年伸びた枝を半分に切り戻します。2番花が咲いたら花がらだけをカットします。夏の暑さが落ち着いたらまた、新しく伸びた枝を半分に切り戻します。冬になると地上部分が枯れるので、そうしたら地面から5〜10センチ程の位置まで切り戻します。もし地際に芽が出ていたらその上でカットするようにしましょう。
旧枝咲き
お花が終わったら花首から1節か2節くらいのところでカットします。そのあと新芽が出てきたらその枝から来年お花を咲かせるので、カットせずに大切に育てます。
新旧両枝咲き
お花が終わったら、今年伸びた枝を半分に切り戻します。冬になると地上部分が枯れるので、新芽が出ていない枝はカットします。
クレマチスの誘引
クレマチスをキレイに魅せるためには誘引が必要です。3月から10月にかけての生育期はどんどん蔓を伸ばすので、誘引は欠かさず行うようにしましょう。放っておくと、蔓がゴチャゴチャして見栄えが悪くなってしまいます。
初心者におすすめのクレマチスは?
初心者の方には、四季咲き性で新枝咲きの品種がおすすめです。ここでは、おすすめの品種を具体的にご紹介します。
クレマチス ロウグチ
ベル型のクレマチスです。丈夫で育てやすく、夏でも濃い紫色のお花を長く咲かせてくれます。
ベル型の花姿が美しいだけでなくしゃ丈夫で育てやすいため、初心者にはイチオシのクレマチスです。
クレマチス アラベラ
直径が9センチ程の大きな花を咲かせる品種です。上向きに開花し、かたちが整っているため上品な印象を与えます。
アラベラも非常に強健で育てやすく、初心者にも強くおすすめできる品種です。
まとめ
以上、クレマチスの特徴と育て方を紹介しました。
バラやクリスマスローズと並んでガーデニングで大人気のクレマチス。放っておくとうまく咲いてくれませんが、ちょっとした一手間でキレイなお花をたくさん楽しむことができます。
みなさんも、ぜひ挑戦してみてください。
それでは、また
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