【ローズマリー特徴と育て方】超人気ハーブ!切り戻しや木質化対策を解説

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一年中すっきりとした香りを放ち、料理・アロマ・ガーデニングのどれでも主役になれるローズマリー

常緑で手間がかからず、寄せ植えでも地植えでもよく育つ「万能ハーブ」として、初心者から上級者まで幅広く愛されています。

この記事では、ローズマリーの特徴・品種のタイプ別の違い・育て方・剪定・木質化対策まで、失敗しないポイントを解説します。

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目次

ローズマリーはこんな植物

基本情報

ローズマリーは地中海沿岸に自生する常緑低木。乾燥した気候と強い日差しを好み、育てやすく香りも長持ちします。

  • 科/属: シソ科 マンネンロウ属
  • 開花期: 一般的には 3〜6月中心(※秋~冬に咲く品種もあり、9〜6月と幅が広い)
  • 原産地: 地中海沿岸
  • 学 名: Salvia rosmarinus(※最新分類。Rosmarinus は旧学名)
  • 和 名: 迷迭香(マンネンロウ)

名前の由来

ローズマリーはラテン語のros(露)とmarinus(海)に由来し、海の露を意味するとされています。地中海沿岸地域に自生し、古来から悪魔などから身を守る植物として親しまれています。

また、聖母マリアが迫害を逃れて逃亡した際にローズマリーの茂みに隠れていたところ、ローズマリーの白花が羽織っていたマントと同色の青花に変わったという逸話があります。この逸話からマリアのバラ(ローズ・オブ・マリー)と呼ばれるようになったとも言われており、「愛と幸福の象徴」としても親しまれています。

花言葉

ローズマリーは地中海沿岸地域では、古くから神秘的な草花としてお祝いや儀式に使われてきました。その風習にちなんで次の花言葉がつけられています。

  • 変わらぬ愛
  • 追憶
  • あなたは私を蘇らせる

ローズマリーの特徴

暑さと乾燥にとても強い

原産が地中海なだけあり、高温+乾燥=最高の環境。

「水やりしすぎ」だけが失敗の原因になるほど丈夫です

樹形を選べる(木立性/ほふく性/半ほふく性)

庭や鉢の用途によって選べるのが魅力。

  • 木立性:スッと上に伸び、スタンダード仕立てにも向く
  • ほふく性:地を這うように広がる。花壇の縁どりに最適
  • 半ほふく性:両方の良さを持つ万能タイプ

▶ ガーデンデザインの幅が大きく広がります。

木立性ローズマリーのまっすぐ伸びる姿
スッと上に伸びる木立性ローズマリー。スタンダード仕立てにも向く人気タイプ。
ほふく性ローズマリーの広がす枝姿
地面を這うように広がるほふく性ローズマリー。花壇の縁取りやグランドカバーに最適

香り・抗酸化作用が非常に高い

ローズマリーにはロスマリン酸などの成分が含まれ、

抗酸化・血行促進・集中力アップが期待できることでも有名です。

料理・アロマ・ポプリなど利用価値が高く、「暮らしを整えるハーブ」として人気です。

ローズマリー 青い花
ローズマリー 青い花

ローズマリーの育て方

植えつけ

ローズマリーは乾燥を好むため、水はけの良い土に植えます。市販の培養土でも充分に良く育ちますが、赤玉土や腐葉土を混ぜると水はけが良くなるので更に育ちが良くなります。

酸性土壌が苦手なので、アルカリ性に酸度調整するのがベストですが、そこまでしなくても充分に元気に育ちます。

ローズマリー 植え付け
ローズマリー 植え付け

栽培環境

日当たりと風通しの良い場所で育てます。ローズマリーは蒸れに弱いので、特に風通しには気を使います。

ローズマリーは生育が旺盛な植物なので、成長することも踏まえて植え付けの場所を選びます。ローズマリーは強健ですが、移植が嫌いです。植え付けの場所はしっかり考えて植えましょう。

水やり

地植え:水やりはほとんど必要ありません。根が張るまで(植え付け後2週間程度)は意識的に水やりをしますが、その後は自然の雨に任せて問題ありません。

鉢植え:乾いたらたっぷりとが大原則です。ローズマリーは群れに弱いので乾燥気味に育てます。

肥料

ローズマリーは荒れた土地でもよく育つ強健な植物です。そのため定期的な肥料やりは必要ありません。植え付けの際に緩効性の肥料を少し施す程度で充分です。

剪定・切り戻し

ローズマリーはこまめに枝をカットすることでよく分枝してこんもりきれいな樹形に育ちます。剪定は春から秋にかけて生育が旺盛な時期に行います。放っておくと樹形がどんどん乱れるので、剪定はしっかり行います。

夏越し

ローズマリーは暑さに強いため、自然に夏越しが可能です。

ただし、高温多湿が苦手なため、梅雨の時期は蒸れて葉が弱ることがあります。高温多湿の時期は、枝数を減らし風通しを良くすることで蒸れを防止してあげましょう。

冬越し

ローズマリーは基本的に耐寒性のある植物のため、自然に冬越しが可能です。冬でも葉を落とさずに青々としている貴重な植物です。

ローズマリーの木質化対策

木質化によるデメリット

ローズマリーは成長とともに茎が木のように硬くなります。これは「木質化」と言い、樹木であるローズマリーには自然なことです。ただ、木質化が進むと以下のデメリットがあります。

  • 新芽が出にくい
  • 下葉がスカスカになる
  • 樹形が乱れる
ローズマリー 木質化
木質化したローズマリー

木質化を遅らせる方法

木質化を遅らせるには、以下の方法があります。

  1. 年2回の剪定を欠かさない
  2. 枝先をこまめに収穫して刺激する
  3. 株をコンパクトに保つ
  4. 風通しを良くする

若い枝を保つことで、常に新しい芽が更新され、木質化の進行を抑えられます。

ローズマリー 木質化 剪定
木質化したローズマリーの剪定

まとめ

ローズマリーは常緑で上品な香りが楽しめ、料理・アロマ・ガーデニングのどれでも重宝する万能ハーブです。

乾燥に強く手間がかからないため、初心者でも育てやすいのが最大の魅力。

  • 水のやりすぎに注意
  • 剪定で樹形を整え、木質化を防ぐ
  • 木立性/ほふく性の違いを活かす

これらのポイントを押さえれば、1株で何年も美しい姿を楽しめます。

ぜひ、ご自宅の庭やベランダでローズマリーの香りに癒されてみてください。

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