サトウ園芸が手がけるビオラの中でも、特に高い人気を誇る「ヌーヴェルヴァーグ」。
フリル咲きのアンティークカラーが繊細に重なり、光の当たり方や気温の変化で表情を変える、まさに“生きたアート”のようなビオラです。
本記事では、ヌーヴェルヴァーグの
- 特徴(花色の変化の理由まで解説)
- 実際の成長記録
- 育て方のコツ(初心者がつまずきやすいポイントも)
を徹底解説します。
サトウ園芸のビオラに興味がある方、冬の庭を華やかに彩る花を探している方は、ぜひ参考にしてください。
ヌーヴェルヴァーグ
基本情報
ヌーヴェルヴァーグは、栃木県の人気ナーセリー「サトウ園芸」が手がけるオリジナルビオラ。
名前の「ヌーヴェルヴァーグ(Nouvelle Vague)」はフランス語で“新しい波”を意味します。
同シリーズとして「水彩画のような色合い」をテーマにした アクアレール も展開されており、多彩な表情が楽しめる人気ラインです。
- 販売開始時期:例年11月ごろ
- 開花時期:冬〜梅雨前まで(※環境による)
- 特徴:フリル咲き・アンティークカラー・花色が季節で変化
寒さに強く、真冬でも開花するため、冬のガーデニングの主役に最適です。
ヌーヴェルヴァーグの特徴
100を超える花色バリエーション
ヌーヴェルヴァーグの最大の魅力は、100種を超えると言われる花色の豊富さ。
くすみカラー、青みがかったアンティークトーン、淡いグラデーションなど、同じ株でも季節で色が変化します。
季節で“色が変わる”理由
冬の低温期はアントシアニンが増えるため青みが強くなり、春は気温上昇で淡いクリーム色が出やすくなります。
これにより「冬は青系、春は柔らかい色合い」という自然な変化を楽しめるのです。
ボリューム良く咲き、耐寒性も強い
“冬に強い × 春に豪華”という、初心者にも育てやすい優等生です。
- 氷点下でも耐える強さ
- 雪や霜にも強い(※花は痛むので対策推奨)
- 春の気温上昇で一気に株が大きくなる
ヌーヴェルヴァーグの成長記録
11月下旬 植え付け
ヌーヴェルヴァーグは11月頃から出回ります。私が購入したのは「京成バラ園」。販売店は公式サイトから確認できます。
この段階ではコンパクトですが、すでにフリル咲きの美しさが際立っています。


12月上旬 植え付け1週間後
まだ寒さが厳しくないので、株は小さいものの次々花を咲かせます。淡いグラデーションが魅力的です。

12月下旬 植え付け1か月後
植え付け後1か月が経過したヌーヴェルヴァーグ。花色が白やクリーム色の部分が徐々に増えてきました。

1月下旬 植え付け2か月後
寒さの厳しい季節。低温の影響で花色は青みが増し、アンティークブルーのような深い色合いに変化してきます。

2月下旬 植え付け3か月後
気温がさらに下がると、青系の発色がピークになります。
「青を基調としたヌーヴェルヴァーグ」は特に人気の高い表情です。


3月下旬 植え付け4か月後
春の陽気で一気に株が成長。
クリーム系や淡色グラデーションが再び現れ、花つきも良好になります。

4月下旬 植え付け5か月後
最盛期のボリューム。株は丸く、花数も最大に。アンティーク調の華やかな株姿が完成します。

ヌーヴェルヴァーグの育て方
栽培環境
なるべく日当たりと風通しの良い場所で育てます。真冬は寒風と霜から守ることできれいな花姿を維持できます。
植え付け
水はけの良い土に植えつけます。私は「花ちゃん培養土」に腐葉土と赤玉土を3割程度混ぜた土に植えています。


水やり
水は土が乾いたらたっぷりと与えます。水をやりすぎると土の中がずっと湿った状態となり、根腐れを起こす可能性があります。
土がしっかり乾いていることを確認してからの水やりが大原則です。
肥料
ヌーヴェルヴァーグは梅雨前まで花を咲かせます。開花期は概ね7日〜10日に1回程度の頻度で液体肥料を追肥することで開花のパフォーマンスが向上します。
寒さ対策
寒さに強いため、雪に覆われたり霜にあたったりしても枯れることはありません。ただ、寒風や強い霜にあたると花つきが悪くなります。マルチングをしたり、不織布を被せたり寒さ対策をすることで真冬でもきれいな花姿を維持できます。

まとめ
ヌーヴェルヴァーグは、「冬の寒さに強い」×「季節で色が変わる」×「花姿が繊細で美しい」
と魅力溢れるサトウ園芸の人気ビオラです。
冬〜春まで長く楽しめ、育てやすく、写真映えも抜群。
アンティークカラーのビオラを探している方、サトウ園芸シリーズが好きな方には、特におすすめの品種です。
ぜひあなたのガーデンでも、唯一無二の色彩変化を楽しんでみてください。




コメント