「丈夫で、長く、美しく咲く花を育てたい」。
そんな願いをもつガーデナーから絶大な支持を集めているのが、PROVEN WINNERS(PW)が手がけるカリブラコア 「スーパーベル」 です。
高温に強く、雨にもへこたれず、春〜秋まで絶え間なく咲くその“圧倒的な安定感”は、園芸品種の中でもトップクラス。切り戻しや摘芯をほとんどしなくても、自然にこんもりとまとまるのも人気の理由です。
この記事では、
- スーパーベルの特徴
- 実際に育てて分かった成長の様子
- きれいに咲かせるコツ
- 夏越し・冬越しのポイント
を、豊富な写真付きで詳しく解説します。
初心者さんはもちろん、毎年カリブラコアを育てている方にも役立つ内容です。ぜひ参考にしてください。

スーパーベルの基本情報
スーパーベルはPROVEN WINNERSさんから販売されているカリブラコアです。
- 分類:ナス科 / カリブラコア属
- 販売元:PROVEN WINNERS(PW)
- 草丈:20〜30cm
- 開花期:春〜秋
- 特徴:強健・花付き抜群・雨や暑さに強い
- 販売時期:3月上旬〜(ホームセンターや園芸店)

スーパーベルの特徴
こんもりとまとまる“理想的な株姿”
スーパーベルは、自然にドーム状にまとまるよう改良されています。
摘芯なしでも形が崩れにくく、長期間美しい花姿を楽しめます。花付きも非常に良く、春〜秋まで安定して咲き続けます。
夏の猛暑に強い
PWの公式試験でも耐暑性の高さが実証されており、真夏日・猛暑日が続いても花を咲かせ続けます。
実際、今回の育成記録でも 40℃近い日が続いても枯れずに開花します。
雨や病気に強く、初心者向き
連日の雨でも花が傷みにくいのが魅力。
蒸れにくく病気にも強いため、毎日手入れできない忙しい方にも向いています。
カラーバリエーションが豊富
リッチマーマレード、レモンスライスなど、個性的なカラーが多く、一株でも寄せ植えの主役としても映えます。
スーパーベルの成長記録
スーパーベル リッチマーマレード
6月上旬 植え付け
スーパーベルは3月頃からホームセンターなどで販売されますが、6月頃になると大きめの苗が出回ります。
この年は6月頃に売られるやや大きめの苗から育てました。



6月下旬 植え付け後14日
植え付けて2週間程で、次々と花をつけ始めます。初期の勢いの良さがスーパーベルらしい特徴です。

7月上旬 植え付け後27日
植え付け1か月ほどで、鉢いっぱいに広がり、ボリュームが出てきます。

7月下旬 植え付け後49日
生育旺盛ですが、少し徒長した枝が出てきます。こんな枝が出てきたら摘芯(ピンチ)をすることで花つきが更に良くなります。

9月上旬 植え付け後84日
夏の暑さや大雨で株が乱れたので、切り戻しをしました。生育旺盛なので、思いきった切り戻しをして問題ありません。

9月中旬 植え付け後91日
切り戻し後に再び花が復活。リフレッシュの効果がよく分かります。

10月下旬 植え付け後140日
10月下旬になっても変わらず良く咲きます。

11月上旬 植え付け後147日
気温が下がるにつれ花数は少しずつ減りますが、比較的遅くまで楽しめます。

12月上旬 植え付け後176日
12月に入ると、さすがに花つきが落ちて株も乱れてきます。

12月下旬 植え付け後196日
12月下旬に入り、寒さが強まると株が乱れて枯れ始めます。

1月上旬 植え付け後212日
冬越しのため、思いきって切り戻しをしました。少しだけ、緑の葉が残っています。

4月上旬
春になり、新芽が次々と出てきました。無事に冬を越せました。さすがの丈夫さです。

5月上旬
5月に入るとまた満開のお花を咲かせました。

スーパーベル レモンスライス
4月下旬
購入直後。少し弱った見切り品を購入しましたが、すぐに回復します。

5月上旬
ヒョロヒョロと徒長している様子だったため、このあたりで摘芯(ピンチ)をしました。

5月中旬
摘芯の効果で株に厚みが出てバランス良く育ちます。

6月上旬
鉢いっぱいまで株を充実させます。

7月中旬
夏に向けて旺盛に成長。鉢を大きくはみ出すほどに広がります。

7月下旬
猛暑でも満開。記録的な猛暑が続きましたが、スーパーベルの耐暑性の強さがよくわかります。

スーパーベルの育て方
植え付け
水はけと水もちの良い土に植えます。
鉢植えの場合は、市販の培養土に腐葉土と赤玉土を3割程度混ぜると水はけと水もちが良くなるのでおすすめです。

地植えの場合は、植え付ける土に腐葉土をたっぷりすき込んでから植え付けます。
栽培環境
スーパーベルは日の光が大好きです。1日6時間以上は日の当たる場所で育てます。
水やり
鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをします。土が乾く前に水をやり過ぎると根腐れを起こす恐れがあるので注意が必要です。

ただ、水切れにも注意が必要です。真夏は水切れを起こしやすいので、土の様子をみて必要であれば1日に2回水やりをします。
肥料
植え付けの際に緩効性肥料を施します。
また、春から秋まで花期が長いので、その間に肥料切れを起こさないよう定期的に液肥を施します。
摘芯(ピンチ)
スーパーベルは摘芯(ピンチ)をしなくてもこんもりとまとまった株に仕上がるように改良されています。
ただ、徒長している枝があれば摘芯してあげたほうがよりきれいに育ちます。


切り戻し
切り戻しをしなくてもきれい咲き続けます。ただ、株が乱れた場合は切り戻しをしたほうがきれいな花姿を長く楽しめます。
梅雨や大雨で株が乱れたり、花付きが悪くなったら切り戻しをしましょう。



夏越し
スーパーベルは夏の暑さに強いので、問題なく夏越しすることができます。ただ、夏の暑さで花色が褪せることもあります。それが気になる場合は、酷暑日は半日陰で育てましょう。
冬越し
スーパーベナは寒さに強くないため、屋外に放置すると枯れる可能性が高いです。
冬越しをしたい場合は、寒風や霜から守ったり、温室に入れたりするなどの対策が必要です。
下の写真は屋外の軒下で冬越しに成功したスーパーベルです。


まとめ
スーパーベルは、
- 暑さに強い
- 病気に強い
- ローメンテナンス
- こんもり咲く
- 冬越しも工夫次第で可能
と、魅力が詰まった優秀なカリブラコアです。
春から秋まで長くお花を楽しみたい方、手間をかけずに華やかな鉢植えを育てたい方にぴったり。
ぜひお気に入りの色を見つけて育ててみてください。



コメント