ヨーロッパで最もポピュラーなお花の1つゼラニウム。ヨーロッパの街並みで窓辺にお花が飾られている景色をよく見ますが、これらの多くがゼラニウムです。
ゼラニウムは日本の梅雨や蒸し暑さが苦手ですが、近年の品種改良などにより、日本でも気軽に楽しめる品種が増えてきました。
この記事ではゼラニウムの特徴と育て方、おすすめ品種を解説します。
それでは、よろしくお願いします。
ゼラニウムはこんなお花
ゼラニウムの基本情報
ゼラニウムは、赤やピンクなどの鮮やかな発色のお花を咲かせる南アフリカ原産の常緑多年草です。
ゼラニウムの名前は、果実がコウノトリのくちばしに似ていることからギリシャ語の「pelargos(コウノトリ)」が由来です。
ゼラニウムはペラルゴニウムとよく似ていますが、一季咲き性のものをペラルゴニウム、四季咲き性のものをゼラニウムとして区分するのが一般的です。
ゼラニウムの特徴
バリエーションが豊富
ゼラニウム は花色や咲き方のバリエーションが豊富です。お花は一つの花茎にたいして複数の花を鞠のように咲かせます。
香りが良い
ヨーロッパではゼラニウムのにおいを虫が嫌うので虫除けとして窓辺に置くのが定番になっています。また、魔除けや厄除けの効果もあると言われています。
乾燥に強く、高温多湿や寒さが苦手
厚い葉を持ち乾燥に強いお花ですが、高温多湿には弱いです。また、半耐寒性ではありますが、冬の寒さにもさほど強くありません。夏越しや冬越しの際は注意が必要です。
ゼラニウムの花言葉
真の友情は、ゼラニウムの花が中心に寄り添うように咲くことに由来していると言われています。
ゼラニウムの種類
ゼラニウムは数百種類の品種があると言われています。代表的なのはアイビーゼラニウムとセンテッドゼラニウムです。
アイビーゼラニウム
枝が垂れたように伸びる特徴があるのがアイビーゼラニウムです。バンキングなどで育てるとその魅力がひきたちます。
センテッドゼラニウム
香りの良い特徴があるのがセンテッドゼラニウムです。ハーブとしても利用できます。
ゼラニウムの育て方
続いて、ゼラニウムの育て方をご紹介します。
植えつけ
植え付けは、生育が旺盛になる春や秋に行います。
ゼラニウムは乾燥に強く過湿に弱いため、水はけの良い土に植えてあげます。市販の培養土に赤玉土や腐葉土を3割程度混ぜるだけで簡単に水はけの良い土ができますので、試してみてください。
また、ゼラニウムは日の光が大好きなので、なるべく陽当たりの良い場所で育ててあげます。
水やり
水やりは、鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりとが大原則です。水を与えすぎると根腐れを起こすおそれがあるので注意しましょう。
地植えの場合は、水やりは特に必要ありません。
肥料やり
お花を咲かせる4月〜7月、9月から10月に定期的に液肥を与えます。真夏と真冬は肥料やりは控えるようにしましょう。
切り戻し
ゼラニウムは過湿に弱いため、梅雨に入る前に枝数を少なくして蒸れを抑えてあげる必要があります。
また、コンパクトに育てたい場合や木化して株が乱れてきた場合は定期的に切り戻しをしてあげます。
花がら摘み
ゼラニウムの花がらを放っておくと、病気になりやすくなります。花房全体の花が咲き終わったら、茎の付け根から花がらを摘み取ってあげましょう。
植え替え
ゼラニウムは根をしっかり張ることでぐんぐん成長します。根詰まりや根腐れを起こすと元気がなくなるので、鉢植えの場合は一年に一回程度植え替えをしてあげます。
大きく成長させたい場合は一回り大きな鉢に植え替えます。コンパクトに育てたい場合は、根を強めにほぐして同じ大きさの鉢に植え替えます。根は強くきっても大丈夫ですので、古い根は思いきって取り除いてあげましょう。
夏越し
ゼラニウムは高温多湿が苦手です。なるべく涼しい環境で育ててあげる必要があります。
梅雨入り前に枝数を少なくして、風通しを良くしてあげるだけでも高温多湿に耐えやすくなります。
鉢植えの場合は強い西日のあたる場所を避けたり、軒下で育てたりしてあげましょう。
冬越し
ゼラニウムは雪を被ったり強い霜にあたると弱ってしまいます。地植えの場合はマルチング、鉢植えの場合は軒下に移動させたりするなどの寒さ対策をしてあげましょう。
ゼラニウムのおすすめの品種
スーパーゼラニウム チャンピオン
大人気PWさんの商品です。
雨や過湿が苦手だったゼラニウムの弱点を克服し、日本の気候に適するように改良されています。
スーパーゼラニウムチャンピオンは真夏でも成長してお花を咲かせてくれます。ボリュームのある花房を春から赤まで長く楽しむことができます。
まとめ
以上、ゼラニウムの特徴と育て方、おすすめの品種をご紹介しました。
ヨーロッパではガーデニングの主役として大活躍し、街を彩っているゼラニウム 。近年は品種改良が進み、日本でも気軽に育てることができる魅力溢れるお花です。
みなさんもこの記事を参考に育ててみてください。ヨーロッパの気分に浸れるかもしれませんよ。笑
それでは、また!
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