春を代表するお花の一つワスレナグサ(勿忘草)。コバルトブルーの小さなお花をたっぷり咲かせ、春に抜群の存在感を発揮するお花です。
この記事では、ワスレナグサの特徴と育て方を解説します。
名前の由来は?
花言葉は?
育て方のポイントは?
夏越しはできるの?
こんな疑問にもお答えします。
ワスレナグサに興味をお待ちの方、ワスレナグサの育て方で悩みをお持ちの方は是非参考にしてください。
ワスレナグサはこんなお花
ワスレナグサの基本情報
ワスレナグサはヨーロッパ原産のお花です。日本には明治時代に伝来しました。
- 科 属 ムラサキ科ワスレナグサ属
- 原産地 ヨーロッパ
- 開花期 3月〜6月
- 学 名 Myosotis
- 和 名 ワスレナグサ(忘れな草)
- 英 名 forget-me-not
学名のMyosotis(ミオソティス)はギリシャ語のハツカネズミ(mys)と耳(ous)を合わせた言葉です。丸い葉の形がハツカネズミの耳に似ていることに由来しています。
ワスレナグサの特徴
小さなお花を密集して咲かせる
ワスレナグサは3月から6月頃にかけて小さなお花を密集して咲かせます。お花は小さいですが、たっぷりと咲くので存在感のある花姿です。
コバルトブルーの花色が主流ですが、ピンクや白の花色もあります。
暑さに弱い
ワスレナグサは基本的に暑さに弱いため、夏に入ると枯れてしまいます。ヨーロッパなどの原産地では多年草ですが、暑さの厳しい日本では1年草扱いのお花です。
こぼれ種でも増える
ワスレナグサは夏の暑さには弱いですが、繁殖力は強いためこぼれ種でも増えます。環境が合えば、こぼれ種で毎年お花を咲かせます。
ワスレナグサの花言葉
ワスレナグサには、次の花言葉がつけられています。
- 私を忘れないで
- 誠の愛、真実の愛
ワスレナグサの花言葉は、中世ドイツの伝説からきています。恋人のために花を摘もうとして川に流された若い騎士が、最後の力を振り絞ってお花を岸に投げ、「forget-me-not」と言ったことが由来です。恋人はその花を生涯身につけたといわれています。由来となっている伝説は少し悲しいものですが、恋人や特別な方に贈るにはピッタリの花言葉です。
ワスレナグサの育て方
続いて、ワスレナグサの育て方を解説します。
植え付け
ワスレナグサは水はけと水もちの良い土植え付けます。
鉢植えの場合は、市販の培養土に腐葉土と赤玉土を3割程度混ぜると水はけと水もちが良くなるのでおすすめです。
地植えの場合は、腐葉土をたっぷりすき込んで、1〜2週間経過してから植え付けます。
栽培環境
風通しの良い日なたで育てます。半日陰の環境でも育ちますが、日当たり良い環境のほうが花付きは良くなります。
水やり
ワスレナグサは過湿も水切れも嫌います。鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。土が乾く前に水を与えると根腐れを起こす恐れがあるので注意が必要です。地植えの場合は、植え付け後に根が張るまでは水切れをしないよう水やりをします。その後は、自然の雨に任せて大丈夫です。
ワスレナグサは乾燥も苦手で、水が切れると葉先が茶色くなって傷みます。葉の様子を見ながら水やりをしましょう。
肥料やり
植え付けの際に緩効性肥料を土に混ぜ込みます。
肥料を与え過ぎると、茎や葉ばかり茂って花付きが悪くなることもあります。追肥は、生育の様子を見ながら液肥を与えるようにしましょう。
花がら摘み
小さなお花を次々と咲かせるので、花がらは可能な限り早めに摘み取ります。花がらを放っておくと見た目が悪くなるだけでなく、種をつけるのにエネルギーを使ってしまい花付きが悪くなります。お花が終わったら花茎から摘み取りましょう。
夏越し
夏の暑さに弱いので、基本的に夏越しはできません。夏越しに挑戦するのであれば、株全体を1/2〜1/3程度切り戻して涼しい場所で管理します。
冬越し
寒さには強いので、特別な対策をしなくても冬を越すことができます。
まとめ
以上、ワスレナグサの特徴と育て方を紹介しました。
ワスレナグサはコバルトブルーの小花をたっぷり咲かせる魅力あふれるお花です。みなさんもワスレナグサを育ててお庭に彩りを加えませんか?
それでは、また!
コメント