【あふれ咲きペチュニアの育て方】PWとカインズのコラボ商品|植え付けから切り戻しまでを解説

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あふれ咲きペチュニアは、初心者でも扱いやすく、長い期間たっぷり花を楽しめるProven Winners(PW) と CAINZ のコラボによる人気ペチュニアシリーズです。

この記事では、実際の栽培記録をもとに、生育の変化や管理のポイントをわかりやすくまとめました。

これから育ててみたい方や、うまく咲かせたい方の参考になれば幸いです。

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目次

あふれ咲きペチュニアとは?

基本情報

あふれ咲きペチュニアは、Proven Winners(PW) と CAINZ の共同開発による限定コラボ品種です。

全国のカインズホームで ラズベリージャム(ピンク×白バイカラー)と ブルーベリージャム(ブルー×白バイカラー)の2種類が販売されています。両品種とも 2019–2020年のジャパンフラワーセレクション鉢物部門・秋審査会 に入賞しており、高い評価を受けています。

  • 学 名:Petunia hybrid
  • 科 属:ナス科・ペチュニア属
  • 草 丈:20cm〜30cm
  • 株 幅:5cm〜60cm
  • 耐寒性:最低約0℃
  • 開花期:春〜秋(3月〜11月あたりが目安)

特徴

雨で弱らない|耐雨性に優れる

実際に育てて強く感じたのは、花弁が厚く強靭に改良されていることによる雨への強さです。通常のペチュニアは雨にあたるとへなってしまいますが、あふれ咲きペチュニアは少しの雨であれば負けません。

切り戻しへの耐性が強い

切り戻し後も再び花を咲かせやすい性質があります。梅雨前や株が乱れた後に1/3程度に切り戻してもすぐに回復します。

 模様の変化を楽しめる

ラズベリー/ブルーベリージャムともに、育てる過程で花のストライプ模様が変化することがあり、その変化をガーデナーが楽しめるよう設計されています。 

生育旺盛で育てやすい

もちろん生育も旺盛。病気にも強く丈夫で育てやすい品種です。

あふれ咲きペチュニアの成長記録

3月中旬 植え付け

小さな苗を直径30 cmの鉢に植え付け。根はしっかり張るが、株全体はまだ控えめなサイズ感。

植え付けたばかりのあふれ咲きペチュニアの小さな苗の様子。小さく整った株が培養土に収まっている。
小ぶりな苗が植え付けられた直後の様子。まだ株はコンパクトで、これからの生長が楽しみな段階。

3月下旬 植え付け後約1週間

新たに数輪の開花。根付きが良く、株の調子は順調そうです。

植え付けから1週間後のあふれ咲きペチュニアの苗。数輪の花が開き、葉の色つやも良い状態。
植え付けから1週間。最初の花が咲き始め、根付いたことが見て取れる生き生きとした状態。

4月上旬 植え付け後約3週間

少し徒長している枝が出てきたので、このタイミングで摘芯を行いました。間延びしている茎があればその茎をカットします。

摘芯後のあふれ咲きペチュニア
徒長する枝が出てきたため摘芯(ピンチ)を行いました。

4月中旬 植え付け後約1ヶ月

株が徐々に大きくなってきました。

4週間目のあふれ咲きペチュニア。葉が多く繁り、株全体が充実してきている状態。
葉がしっかりと展開し、株が密に育ってきた時期。開花に向けて勢いがついてきた様子。

5月中旬 植え付け後約2ヶ月

鉢から溢れるように花が咲き始め、見応えのあるボリュームに。

植え付け後2か月のあふれ咲きペチュニア。鉢いっぱいに花が咲き、ふんわりと丸いシルエットになっている
鉢からあふれるほどの花数に。ボリュームと色の鮮やかさが一気に増した時期。

6月上旬 植え付け後約2ヶ月と一週

連日の雨にも負けず、花も萎れていません。雨への強さ(耐雨性)を実感します。

6月の梅雨期に撮影したペチュニア。雨に濡れても花型が崩れず、きれいな形を保っている。
雨の日続きでも乱れにくい花姿。花弁の傷みが少なく、耐雨性の高さがよく分かる状態。

6月中旬 植え付け後約3ヶ月

満開に近づき、鉢を覆うように成長。あふれ咲きの名前通り、鉢からあふれる量感です。

6月中旬のあふれ咲きペチュニア。株いっぱいに花が咲き、色鮮やかな満開の姿。
鉢を覆い尽くすように咲き誇る様子。花の量も最高に。

6月下旬 植え付け後約3ヶ月半

大雨と暑さの影響で株が乱れました。

あふれ咲きペチュニア 株が乱れた
梅雨の前に切り戻さずに強い雨に当たり続けると株が乱れます。

株が乱れたので、鉢の縁のところまで思い切って切り戻しました。

切り戻し直後のペチュニア。全体を短く整えて風通しを良くした状態。
株姿が乱れ始めたため、鉢の縁に沿って大胆に切り戻した直後の様子。丸い形を意識。

7月上旬 植え付け後約4ヶ月

切り戻して2週間後には再び葉が茂り、新たな蕾も出てきました。回復力の高さを感じます。

切り戻し後に新芽が育ち直し、数輪の花が再び咲き始めたあふれ咲きペチュニアの様子。
切り戻しから約2週間。新しい葉がしっかりと茂り、再び開花が始まった時期。

7月下旬 植え付け後約4ヶ月半

切り戻して1ヶ月程度経過すると大量の花が再開花します。旺盛な成長を見せます。

切り戻しから約3週間後、再び株が大きく広がり、花数が増えたペチュニアの姿。
切り戻し効果で株がリフレッシュし、勢いを取り戻した状態。夏本番でも元気な花姿。

9月中旬 植え付け後約6ヶ月

再び満開。秋口でも元気な咲きっぷりを維持します。

9月中旬に再度満開を迎えた9月中旬のあふれ咲きペチュニア
秋口にまた満開を迎えます。何回も満開になるの魅力です。
あふれ咲きペチュニア
あふれ咲きペチュニア

10月上旬 植え付け後約7ヶ月

開花を継続します。気温の低下により花数は少しずつ減っていきます。

10月上旬になっても満開のあふれ咲きペチュニア
10月上旬になってもまだ満開の花姿を見せてくれます。

あふれ咲きペチュニアの育て方

植え付け

あふれ咲きペチュニアは水はけの良い土を好みます。

「花ちゃん培養土」など市販の培養土に赤玉土を2割〜3割程度混ぜると水はけが良くなります。

あふれ咲きペチュニアの苗
花ちゃん培養土
愛用している花ちゃん培養土
あふれ咲きペチュニアに使う水はけの良い培養土
花ちゃん培養土に赤玉土を2割~3割程度混ぜると水はけが良くなります。

栽培環境

あふれ咲きペチュニアは一日中陽ががあたるとこで育てます。可能であれば1日6時間以上陽の当たる場所に置いてあげましょう。

ただ、植物にとって毒な真夏の西日は避けたほうが株の消耗を抑えられます。

水やり

水やりは土が乾いたらたっぷりとが基本です。鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまで水やりをします。

真夏は水切れに注意が必要です。土の様子を見て乾いていたら1日に2回水やりをします。

肥料

植え付けの際に施す元肥以外に、週に1回程度液肥で追肥します。肥料切れを起こすと花数が減るだけでなく、葉の色が黄色く変色することもあるので注意が必要です。

花がら摘み

花がらはそれほど目立たないので、こまめに花がら摘みをしなくても株全体でキレイな姿を楽しむことができます。

よりキレイに育てたい場合は、園芸用のハサミで花茎からカットします。

摘芯(ピンチ)

あふれ咲きペチュニアは摘芯をしなくてもこんもりとキレイに咲いてくれます。徒長している茎に気がついたら摘芯してあげる程度で充分です。

切り戻し

株姿が乱れたら切り戻しをします。梅雨入り前と夏の終わり(8月頃)が目安です。

大雨で株が乱れた切り戻し前のあふれ咲きペチュニア
連日の大雨で乱れたあふれ咲きペチュニア。こうなる前に切り戻しをしてあげます。

全体の1/3程度まで切り戻しをします。

あふれ咲きペチュニアをバッサリ切り戻している様子
全体の1/3程度を切り戻します。

鉢の縁に沿って切り戻しをします。

あふれ咲きペチュニアを鉢に沿って切り戻している様子
鉢の縁に沿って切り戻し
切り戻し後のあふれ咲きペチュニア
切り戻しが完了したあふれ咲きペチュニア
切り戻したあふれ咲きペチュニアの茎
切り戻したあふれ咲きペチュニア

切り戻したあふれ咲きペチュニアは切り花としても楽しめます。涼しげでかわいらしいので、夏の季節にはピッタリです。

あふれ咲きペチュニアの切り花
あふれ咲きペチュニアの切り花

まとめ

あふれ咲きペチュニアは、春から秋まで長く咲き続けるうえ、雨や暑さにも強く、初心者でも扱いやすい品種です。花色の変化やストライプ模様の美しさが育てるほどに魅力を増し、毎日眺めたくなるほどの存在感があります。

さらに、切り戻し後の回復が早く、株をリフレッシュしながら長期間楽しめるのも大きな強みです。少し乱れたら短めに切り戻すだけで、再びボリュームのある花姿が戻ってきます。

「春に植えて、秋までずっと満開を楽しみたい」

そんな願いを叶えてくれるのが、あふれ咲きペチュニア。

ガーデニング初心者にも上級者にも自信を持っておすすめできる、手応えと美しさを兼ね備えた一鉢です。

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