一年を通して花を咲かせ続けるPROVEN WINNERSさんの人気品種「スーパーアリッサム」。
耐寒温度はおよそ−5℃で、正しく対策すれば冬越しできる強健な多年草です。
とはいえ──
寒さ対策って、実際はとても面倒ですよね。
この記事では、寒さ対策を一切せずに「放置」で冬越しに挑戦した実録をまとめました。
現在育てている方、冬に枯れたように見えて心配な方は、ぜひ参考にしてみてください。

スーパーアリッサムは”本当に”冬越しできるのか
スーパーアリッサムは冬でも花を咲かせる多年草で、耐寒性は−5℃が目安。これを下回る気温や強い霜に当たると、地上部は枯れ込んでしまいます。


鉢植えで検証
春から秋の元気な様子
下の写真は春から秋にかけてのスーパーアリッサムです。生育旺盛で満開のお花を咲かせ続けます。


生育旺盛で、春から秋にかけて長い期間お花を咲かせ、庭に彩りを加えてくれます。
検証条件
こんなスーパーアリッサムの冬越しに挑戦します。育てる環境は次のとおりです。
- 日当たり良好(南向き)
- 真冬は霜が降りる
- 気温はマイナス5℃より下がるときもある
1月上旬
下の写真は1月上旬のスーパーアリッサムです。霜は降りるは、最低気温がマイナス5℃を下回るはで、寒さ対策を何もしないとあっという間に枯れてしまいます。

すっかり枯れてしまいましたが、切り戻しをせずにこのまま放ったらかしにします。
不織布などかけたりする対策をしない場合、冬に切り戻すのは危険そうに感じたため、枯れた部分が霜や寒風から株元や根元を守ってくれるのでは?と期待して、枯れた部分をそのままにしました。
3月上旬
下の写真は何もせずに放ったらかしにしてさらに時間が経過した3月上旬のスーパーアリッサムです。

すっかりと枯れてしまい、パリパリです。ここまで枯れてしまうとさすがに復活は難しそう…。
ところが!!枯れた部分を切り取ると、根本から新芽が出ています。

パッと見ると完全に枯れているようですが、しっかり生きています。

恐るべき生命力、「スーパー」の名は伊達ではありません。寒さ対策を何もせずに放ったらかしでも、しっかり冬を越してくれました。
地植えでも検証 さらに強さを発揮
スーパーアリッサムは鉢植えだけでなく、地植えでも驚異的な生命力を発揮してくれます。
下の写真は地植えで植えっぱなしにしていた3月上旬のスーパーアリッサムです。

厳しい冬の寒さの影響で、見た目は完全に枯れています。
ところが!!枯れた部分を切り取ると、きれいな新芽がしっかり育っています。

鉢植えだけでなく、地植えでも寒さ対策を何もせずに無事に冬を越してくれました。
危うく引っこ抜いてしまうところでした…!
スーパーアリッサムを冬越しさせるポイント
スーパーアリッサムは冬の寒さで地上部が枯れても、根は生きている寒さに強い多年草です。屋内に取り込んだり、不織布をかけたりせずに放ったらかしでも冬を越してくれます。
とはいえ、寒さ対策をして枯らさないようにしてあげるがベスト。
寒さ対策できるなら”した方が良い”
なるべく日の当たる場所で育て、寒風や霜を避けます。寒い日に不織布を被せたりする程度の対策で問題ありません。植木鉢ならば、朝晩の寒い時間は室内に取り込みます。
枯れたように見えても捨てない
それでも地上部が枯れた場合は、諦めずそのままにしておきます。枯れた部分が寒風や霜から根元を守ってくれます。絶対に捨てないようにしましょう。
弱っている時期は肥料は与えず、水は控えめ
弱っている時期は肥料を控えます。弱っているからといって肥料を与えるのは逆効果です。水やりも控えめにして根腐れを防止します。
春、暖かくなれば新芽が芽吹く
辛抱強く待てば、暖かくなってきたら根元付近から新芽が出てきます。諦めずに放ったらかしにするのが重要なポイントです。
まとめ スーパーアリッサムは放置しても冬越し可能な強健な植物
以上、スーパーアリッサムを寒さ対策をせずに放ったらかしで冬越しした時の様子をご紹介しました。
- 地上部が枯れても根は生きている
- 寒さ対策なしでも復活する可能性が高い
- 冬の切り戻しは避ける
- 春まで”放置して見守る”のが最大のコツ

夏の暑さだけでなく、冬の寒さにも強いスーパーアリッサム。枯れてしまったように見えてもまずは春まで待ってみてください。スーパーアリッサムの底力にきっと驚くはずです。



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