日々の忙しさに追われ、「どこか遠くへ行きたい、でも騒がしい場所は嫌だ……」と感じていませんか?
そんな大人にこそ訪れてほしいのが、山梨県・甲州市にある「笛吹川温泉 別邸 坐忘(ざぼう)」。
ここは、日本最古のワイナリーが手掛ける温泉宿。“坐して忘れる”という名の通り、日常を脱ぎ捨てて静寂に身を委ねるための場所です。
実際に泊まってみて驚いたのは、その圧倒的なホスピタリティ。
今回は、離れの客室「二藍(ふたあい)」での滞在を中心に、坐忘の魅力を本音でレビューします。

概要|【別邸 坐忘】ワイナリーが手掛ける「美食と静寂」の宿
基本情報・アクセス
「別邸 坐忘」は、山あいの緑と清流の音に包まれた、全19室の小さなお宿です。 最大の特徴は、現存する日本最古のワイナリー「まるき葡萄酒」が経営していること。そのため、館内では至極のワインと共に、極上の休日を過ごすことができます。
- 住所 山梨県甲州市塩山三日市場2512
- 電話 0553-32-0015
- URL https://www.zabou-yamanashi.com/
客層はカップルや夫婦が中心で、館内は静けさと洗練が調和しています。美食宿としても知られ、夕食朝食ともに地の食材と旬を活かした料理が評判です。夜には宿主催の夜景ツアーが開催され、甲府盆地の夜景と富士山を眺めに出かけることもできます。
宿泊して感じた坐忘の魅力
五感を満たす「美食」の体験
美食の宿」としても名高い坐忘。甲州の豊かな風土が育んだ地の食材を、熟練の技で仕上げた茶懐石料理はまさに絶品。さらに、ワイナリー直営だからこそ叶う「料理とワインの完璧なマリアージュ」は、お酒好きにはたまらない贅沢です。
大人だけに許された「圧倒的な静寂」
別邸は中学生以上(13歳以上)限定。子供の声を気にせず、自分たちだけの時間に没頭できる徹底した「大人の隠れ家」です。
高アルカリ「源泉かけ流し」名湯
ほのかに硫黄が香る、とろとろのアルカリ性単純温泉。pH9.6という極めて高い数値を誇る「美肌の湯」を、源泉かけ流しで心ゆくまで堪能できます。
驚きの「無料アクティビティ」
宿泊者限定の「無料夜景ツアー」や「ワイナリー見学」など、他では有料級の体験がすべてサービスに含まれています。
「坐して忘れる」極上の休日を 宿名の通り、ただ座って日常を忘れる。そんな贅沢を叶えてくれる「坐忘」は、自分へのご褒美や大切な人との記念日に最高の選択肢です。
チェックイン|日常を脱ぎ捨て、静寂の「坐忘」へ
宿に近づくと、まず目に飛び込んでくるのが「坐忘」の大きな看板です。

落ち着いた佇まいの玄関に一歩足を踏み入れれば、そこはもう別世界。ふわりと漂う木の香りと、スタッフの方の温かな笑顔に迎えられ、旅の疲れがすっと解けていきます。

チェックインの手続きは、大きな窓から見事な日本庭園を望むロビーで行います。

案内されるとすぐに、お茶と特製のウェルカムスイーツが運ばれてきました。


このロビーで静かに庭を眺めながらお茶をいただいているだけで、不思議と都会の喧騒を忘れてしまいます。まさに宿名の通り、日常を「忘れる」ための時間がここから始まります。
客室|離れの露天風呂付和洋室「二藍」
今回宿泊したのは、別邸の離れにある客室「二藍(ふたあい)」です。ここには「上質な和」と「現代の快適さ」が融合した、大人のための静かな空間が広がっていました。


客室の概要|シンプルかつ贅沢な「静寂の空間」
間取りはゆったりとした和室に独立したベッドルーム、そしてテラスには源泉かけ流しの露天風呂です。無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインだからこそ、木の質感や控えめな照明の美しさが際立ちます。



本館から離れた場所にあるため、他のお客様の足音や話し声を気にすることなく、自分たちだけの時間に没頭できます。記念日や「とにかく静かに過ごしたい」という日には、この「離れ」が正解です。
客室設備・アメニティ|細部に宿るおもてなし
お部屋での滞在をより上質にしてくれるのが、厳選された設備とアメニティです。
冷蔵庫には有料のドリンクとミネラルウォーターが用意されていました。机の上には嬉しい和菓子とお茶も。
専用の館内着と寝巻きが用意されています。リラックスしたまま着れる部屋着で館内は自由に移動できるので滞在が快適です。アメニティも必要十分で、細かなところにも心づかいを感じました。可愛い巾着袋が用意されているのも嬉しいです。



家電や小物へのこだわりが随所に感じられ、滞在の満足度を底上げしてくれます。



坐忘では、リラックスしたまま館内を自由に移動できる作務衣(館内着)と、就寝用の寝巻きが両方用意されています。




客室露天風呂|源泉掛け流しを24時間独り占め
このお部屋の主役は、なんといってもテラスにある丸型の露天風呂。 ほのかに硫黄が香る温泉は「源泉かけ流し」。ややぬるめの設定なので、景色を眺めながらいつまでも長湯が楽しめます。夜は虫の音、朝は鳥のさえずりが心地よく響き、まるで自然の中に溶け込むような感覚でした。






誰にも邪魔されず、ただ温泉に浸かってぼーっとする。坐忘の離れには、そんな「何もしない贅沢」を叶えるすべてが揃っていました。
夕食|「茶懐石」の真髄
夕食の時間になると、スタッフの方の案内で個室の食事処へ。 坐忘の夕食は、華やかな演出に頼らず、素材そのものの持ち味を丁寧に引き出した本格的な「茶懐石」です。


前菜からデザートまで、見た目も味も繊細そのもの。丁寧に味わい尽くしたくなる品々です。スタッフの方の「つかず離れず」の絶妙なおもてなしが、食事の時間をより豊かなものにしてくれます。










派手な演出こそありませんが、素材を慈しむ丁寧な仕事ぶりに感動しました。静かな個室で、ただお料理の美味しさに没頭する。そんな贅沢を求める方に、ぜひ味わってほしい夕食です。
朝食|二つの膳で迎える贅沢すぎる「坐忘の朝」
朝食も夕食と同じく個室の食事処で。坐忘の朝食は、一度にすべてが運ばれてくるのではなく、「一の膳」と「二の膳」に分かれた、贅沢なスタイルです。




お蕎麦で締める朝食は、他ではなかなか味わえない坐忘ならではの粋な演出。お腹も心もこれ以上ないほど満たされる、最高のスタートになりました。
館内施設|日常を忘れさせてくれる至福の共有スペース
ラウンジ|ワインと読書に耽る「大人のラウンジ」
本館2階のラウンジには自由に読める本や雑誌が並んでいます。ワインに加え、コーヒーやハーブティーも用意されています。
大きな窓からは庭園が望め、時間とともに移ろう光の色を楽しみながら静かに過ごせます。





窓際の席で刻々と変わる庭の表情を眺めるもよし、ソファで読書に耽るもよし。ラウンジでの何もしない時間こそが、坐忘での最高の過ごし方かもしれません。
大浴場
館内の大浴場も客室同様に贅沢な「源泉かけ流し」です。
広々とした内湯はもちろんですが、特筆すべきは露天エリアにある「洞窟風呂」です。岩肌をくり抜いたような野趣あふれる造りで、洞窟内のひんやりとした空気と、立ち上る温かな湯気のコントラストがなんとも幻想的。日常の喧騒を忘れ、静寂の中に溶け込むような不思議な感覚を味わえます。
浴室内の写真撮影は禁止されていますが、その分、実際に入った時の感動はひとしおです。気になる方は、公式ホームページでその幻想的なビジュアルをチェックしてみてください!



源泉かけ流しの質の高いお湯、洞窟風呂の非日常感、そして湯上がりのサービス。すべてが揃った坐忘の大浴場は、滞在中に何度も足を運びたくなる魅力に溢れていました。
敷地内の風景|「坐して忘れる」を体現する美しい庭園
館内の庭には情緒あふれる小径があり、食後や朝の清々しい空気の中での散策がおすすめです。派手さはありませんが、手入れの行き届いた木々や水の音が、乱れた心をそっと整えてくれるような「控えめな美しさ」が印象的でした。






坐忘の庭園は、どこを切り取っても絵になります。特に夜のライトアップは非常に美しいので、ぜひカメラやスマホを持って、静かな夜の散策を楽しんでみてください。
アクティビティ|ゆっくり過ごすだけじゃない!特別な体験
坐忘では、ただ泊まるだけでなく、山梨の魅力を存分に味わえる宿泊者限定のアクティビティが用意されています。
夜景ツアー|新日本三大夜景と富士山の共演
宿泊者限定で参加できる「夜景ツアー」に参加しました。スタッフの方が車で案内してくれるツアーで新日本三大夜景である笛吹川フルーツ公園から甲府盆地の夜景を一望できます。天気が良ければ写真のように富士山も望むことができます。所要時間は全部で1時間かからないくらいでした。


ワイナリーツアー
今回は時間の都合で参加できませんでしたが、坐忘では宿泊者向けのワイナリーツアーも開催されています。ワイン造りの現場の見学やテイスティングを体験できる内容とのこと。地元山梨のワイン文化を深く知るきっかけにもなる人気のアクティビティです。
次回はぜひ参加したいと思いました。
チェックアウト|名残惜しさを胸に、日常へ
楽しい時間はあっという間。スタッフの方々は、最後まで変わらぬ丁寧な接客で寄り添ってくださいました。

温かな見送りに包まれながら、名残惜しさを感じつつチェックアウト。最後まで「ゲストが穏やかな時間を過ごせるように」という配慮が徹底されており、ここを選んで本当に良かったと改めて感じました。
まとめ|日常を忘れ、心を整える「坐忘」の旅
「別邸 坐忘」は、まさに**“静けさを味わう”**ための宿でした。
- プライベートな客室で過ごす贅沢な時間
- 洞窟風呂がもたらす、神秘的で幻想的な風景
- 茶懐石で味わう、甲州の四季と素材の旨味
館内の随所に流れる静寂な雰囲気が、慌ただしい日常でささくれ立った心を、内側からゆっくりと整えてくれます。

「最近、少し疲れ気味かな?」と感じている方にこそ、この何もしない贅沢を心からおすすめします。自分への「最高のご褒美」として、また季節を変えて必ず訪れたい、そう思わせてくれる唯一無二の宿でした。






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