春の光を受けて、風にそよぐネモフィラの青。
ひたち海浜公園の丘一面を染める“青い絨毯”は有名ですが、実は家庭でも驚くほど手軽に楽しめる一年草です。

この記事では
- ネモフィラってどんな花?
- 花言葉は?
- 種から育てられる?
- 夏越し・冬越しの注意点は?
- 水耕栽培はできる?
といった疑問を、実際に家庭で育てて得た気づきも交えながら分かりやすく解説します。
ネモフィラはこんなお花
ネモフィラの基本情報
ネモフィラは、透き通るような青色が魅力の一年草。可憐な見た目とは裏腹に、とても丈夫で育てやすいのが特徴です。
- 科・属:ムラサキ科ネモフィラ属
- 開花期:3月〜5月
- 原産地:北アメリカ
- 学名:Nemophila
- 和名:瑠璃唐草(るりからくさ)
- 英名:Baby blue eyes(赤ちゃんの青い瞳)
春に地面を覆うように咲き広がり、他の花にはない透明感のある青で庭を明るくしてくれます。
花言葉
- 可憐
- どこでも成功
- あなたを許す
「あなたを許す」は、ギリシャ神話の悲恋が語源とされます。
可憐な姿や丈夫さから、「可憐」「どこでも成功」の方がネモフィラらしい花言葉かもしれません。
ネモフィラの特徴
丈夫で育てやすい
乾燥・寒さに強く、初心者でも失敗しにくい一年草。
水のやりすぎにさえ注意すれば、手間もほとんどかかりません。
青い絨毯のように広がる
茎が横に広がる性質があり、群生させるとふわっとした花のじゅうたんに。
春の庭を一気に“北欧風の淡いブルー”に変えてくれる存在です。
公園の風景でもおなじみ
特に有名なのが国営ひたち海浜公園。
丘一面のネモフィラは日本を代表する春の絶景として人気です。


ネモフィラの育て方
植え付け
ネモフィラは乾燥した土壌を好みます。鉢植えの場合は、市販の培養土に赤玉土を混ぜるなどした水はけの良い土に植えます。

また、ネモフィラは直根性の花です。直根性とは根が地中深くにまっすぐ伸びていく性質のことをいいます。そのため、植え付けの際は根を崩さずに植えましょう。

種まき(9月〜10月)

ネモフィラは種からも簡単に育てられます。寒さに当たることで丈夫に育つため、種まきは9月から10月に行います。
なお、ネモフィラの種は嫌光性です。種まきをしたら種に光が当たらないよう注意しましょう。

栽培環境
ネモフィラは一般的な植物と同じように、日当たりが良く風通しの良い場所で育てます。
半日陰でも元気に育ちますが、花付きは落ちます。なるべく日が当たる場所で育てましょう。

水やり
ネモフィラは乾燥した土を好むため、乾かし気味に育てます。
鉢植え:土が渇いたらたっぷりと水やりをします。
地植え:根付いた後は水やりは特に必要ありません。
肥料
ネモフィラはたくさん花を咲かせますが、肥料をあまり必要ありません。肥料が多すぎると徒長してヒョロヒョロと弱々しく育ちます。
鉢植え:元肥で緩効性肥料を施せば十分です。開花期に花付きが悪い場合は月に1回程度液肥で追肥をします。
地植え:植え付け前に腐葉土を混ぜ込んでおけば追肥は不要です。
花がら摘み
ネモフィラはたくさんお花を咲かせてくれる分、花がら摘みが必要になります。花がら摘みをすることで、花付きが更に良くなりますし、見た目もキレイになります。
2週間に1回程度を目安に花がら摘みをしましょう。


夏越し
ネモフィラは暑さと湿気にとても弱いです。1年草なので、夏越しはできません。
冬越し
ネモフィラは寒さや乾燥に強いですが、霜除けが必要です。秋に撒いた種は10日程度で発芽し、小さな苗になります。苗が順調に育つように強い霜からは守りましょう。
ちなみに我が家では真冬は霜がよくおりますが、霜除けをしなくても順調に育ちました。最低気温がマイナス5℃以下になるような地域では寒さ対策が必要です。
ネモフィラの成長記録
種から育てたネモフィラ
10月頃に種を蒔くと、翌年の3月には満開の花が咲きます。


下の写真は12月下旬のネモフィラの様子です。寒さ対策でマルチングとして腐葉土を蒔きましたが、それ以外は基本的に放ったらかしです。霜がおりたり、雪が降ったりすることもありましたがら丈夫に元気に育ってくれました。

3月下旬になると、いっせいにお花を咲かせます。

ネモフィラの水耕栽培
水耕栽培にも挑戦してみました。やや徒長してしまいましたが、水耕栽培でもたくさん花を咲かました♪
屋内で育てたからか、2月下旬にはお花を咲かせてくれます。

正直、元気に育ってくれるとは思ってなかったので、ビックリしました。ネモフィラが丈夫で育てやすい証拠ですね。
まとめ
ネモフィラは、春の庭を一瞬で華やかにしてくれる一年草。
ひたち海浜公園のような青い景色を、小さな庭でも再現できます。
- 丈夫で育てやすい
- 種まきでも簡単に増える
- 寒さに強い
- 手間が少ない
初心者にもぴったりのお花です。
ぜひ「見る」から「育てる」へ。
春の青を、あなたの庭にも咲かせてみませんか?



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