「花模様がこんなに可愛いペチュニアがあるなんて…」
はじめてサフィニアアートを見たとき、多くの人がそう驚きます。
サントリー フラワーズ(SUNTORY FLOWERS)が開発したサフィニアアートは、
花模様がそのまま“デザイン”になって咲く、世界的にも珍しいペチュニア。
中でも“ももいろハート”は、花びらに浮かぶハート模様がSNSでバズり、
専門店でも売り切れが起きることもありました。
さらに魅力的なのは 育てやすさ。
生育旺盛で、初心者でも店頭ディスプレイのような“ボール状の鉢”を簡単に作れます。
この記事では、実際に私が育てたサフィニアアート(ももいろハート/あずきフラッペ/るりいろ風ぐるま)のリアルな成長記録とともに、育て方などを、写真つきでわかりやすく解説します。

サフィニアアートとは?
華やかな模様入りの花を咲かせる、サントリーフラワーズの人気シリーズ「サフィニアアート」。一般的なペチュニアの改良品種でありながら、**花色に独特のパターンが浮かび上がる“アート性”**が最大の特徴です。見た目だけでなく丈夫さにも優れ、初心者でも長期間ボリュームのある草姿をつくることができます。
基本情報
- 分 類:ナス科ペチュニア属
- 開花期:4月〜11月
- 購入期:3月下旬〜初夏
- 草 丈:20cm〜35cm
- 株 幅:40cm〜70cm
サフィニアアートの特徴
サフィニアアートは、ペチュニアの中でも特に「模様の美しさ」と「育てやすさ」で群を抜く人気グループです。ここでは、実際に育てて感じた魅力を4つの視点からご紹介します。
花模様が“アート”のように際立つ特別なシリーズ
サフィニアアートはとにかく生育が旺盛。
植え付けから1ヶ月ほどで鉢からあふれるように広がり、2ヶ月も経てばドーム状の大株に育ちます。
分枝性が高いため、摘芯を1〜2回するだけで自然に枝が増えてモコモコに。
ほとんど手間をかけなくても、ガーデニング雑誌に出てくるような“こんもり鉢”が再現できます。
サフィニアアート最大の特徴は、なんと言っても 他にはない独自の花模様。
ハート柄・ストライプ柄・グラデーションなど、まるで手描きのイラストのような模様が現れ、ひと株だけで主役級の存在感を放ちます。
さらに、温度や肥料条件によって模様の出方が変化するため、
「今年はピンクが濃い」「涼しい時期は模様がくっきり」など、育てる人ごとに違う表情を楽しめるのもサフィニアアートならではです。
品種バリエーションの豊富さ
品種展開が多く、色・柄・ニュアンス違いが非常に豊富。ももいろハートやいちごシェイクなど2025年10月時点で8種類のサフィニアアートが販売されています。
パステル系からビビッドカラー、和柄のような渋い色合いまで幅広く揃い、好みや庭のテーマに合わせて選ぶ楽しさがあります。
毎年のように新色が登場するのも人気の理由です。
圧倒的な生育スピードで、1〜2ヶ月で鉢いっぱいに!
サフィニアアートはとにかく生育が旺盛。
植え付けから1ヶ月ほどで鉢からあふれるように広がり、2ヶ月も経てばドーム状の大株に育ちます。
分枝性が高いため、摘芯を1〜2回するだけで自然に枝が増えてモコモコに。
ほとんど手間をかけなくても、ガーデニング雑誌に出てくるような“こんもり鉢”が再現できます。
長く咲き続けるスタミナと、切り戻しへの強さ
サフィニアアートは春から秋まで長く咲き続け、梅雨や夏の暑さにも非常に強い品種です。
満開後に思い切って切り戻しても、2週間ほどで新芽が伸び、再びボリュームのある花姿に回復します。
実際に何度も切り戻しても、毎回しっかり花を咲かせるほどタフ。
「長く楽しみたい」「コスパの良い花が欲しい」という方には最適です。
サフィニアアートの成長記録
続いてサフィニアアートの成長の様子をご紹介します。
ももいろハートとあずきフラッペの混色植え
「ももいろハート」と「あずきフラッペ」の混色植えに挑戦しました。ももいろハートは花弁にハートの模様が入ることでSNSで大きな話題になった品種です。あずきフラッペはあずき色の花弁にフラッペのように白い縁取りが混ざって見える特徴のあるお花です。
どちらも魅力的で、どうしても2品種とも育てたいので混色植えで育てることにしました。
3月中旬
購入直後の小さな苗。ここから驚くほどグングン成長します。



4月中旬
植え付けて1ヶ月ほどで鉢からはみ出るほど成長します。ボリュームアップが早いです。

5月上旬
さらに株が成長し、少しずつ開花も。

5月中旬
植え付けて2ヶ月程でこんもりと大きく育ち、最初の満開を迎えます。


6月25日
満開後に切り戻したサフィニアアート。ばっさり切り戻してもすぐに成長します。

7月下旬
また満開になりますが、大雨と暑さで株が乱れています。こうなる前に切り戻しをしてあげたほうが良いです。

9月上旬
2回目の切り戻し後にまた成長したサフィニアアート。切り戻せば何回も花を楽しめます。

10月上旬
本格的に秋に入ってもまだまだ株を充実させます。ただ、春・夏に比べると花数は落ちます。

11月上旬
秋が深まると花を満開に咲かせることはありません。翌年に備えて、挿し芽で冬越しをさせました。

翌年6月上旬
無事に挿し芽で冬を越すことができたサフィニアアート。挿し芽であれば簡単に冬を越すことができます。

翌年7月中旬
挿し芽で冬を越せば、2年目でも勢いよく咲きます。

るりいろ風ぐるま
るりいろ風ぐるまは、白地に風ぐるまのような涼しげな模様が入る爽やかな品種です。

こちらも購入して2ヶ月程でこんもりと大きく育ち、キレイなお花をたっぷり咲かせてくれました。
サフィニアアートを育てて感じたことは「とにかく育てやすい!」ということ。購入したどの品種も特別なことはしてませんがこんもりと大きく育ち、魅力的な花をたっぷり咲かせました。
サフィニアアートの育て方
植え付け
生育が旺盛なので、鉢植えの場合は大きめの鉢を用意します。8号鉢(直径24cm)から10号鉢(直径30cm)に植え付けます。

土は水はけの良い土を使います。我が家では花ちゃん培養土に赤玉土と腐葉土を3割程度混ぜた土を使用しています。


栽培環境
サフィニアアートは陽当たりの良い場所を好みます。半日以上は直射日光のあたる屋外で育てます。
ただ、真夏の西日や長雨は避けたほうが株の消耗を避けられます。軒下に移動させるなどの対策をします。
水やり
水やりは、土が乾いたらたっぷりと与えます。サフィニアアートは花びらが薄く弱いので、花びらに勢いよく水が当たらないよう注意が必要です。

肥料
サフィニアアートは生育旺盛でたくさん開花するので、追肥も必要です。1週間から10日に1回程度、液肥を与えるようにします。
花がら摘み
花がらは気がついたらなるべく早く摘み取ります。花がらを放っておくと無駄なエネルギーを使ったり、病害虫の原因になったりします。

摘芯(ピンチ)
サフィニアアートは分枝力も旺盛のため、摘芯をしなくてもたくさん枝分かれしてキレイな花姿になります。
ただ、摘芯をしてあげたほうが、よりこんもりとボリュームのある株に仕上がります。
摘芯は、間延びしている枝を2〜3節残してカットするだけで大丈夫です。難しく考えず、間延びしている枝をカットしましょう。

切り戻し
サフィニアアートも蒸れには強くないため、梅雨前には切り戻しをします。梅雨に入る前でも、株元の花が少ななってきたら切り戻しをしましょう。梅雨前と8月頃が目安です。





このくらい、思いきってバッサリ切り戻しても大丈夫です。躊躇せずに、バッサリ切り戻しをしてあげましょう。

サフィニアアートを増やしたい場合は挿し芽で簡単に増やすことができます。

挿し芽を地面に植えておいたら、小さなお花が咲いてくれました。

バッサリ切り戻した株も1~2ヶ月すれば、また上の写真のように満開に咲いてくれます。株が乱れたら躊躇せずに切り戻しをするのがポイントです。
冬越しはできる?
基本的には1年草扱いのため、冬越しはできません。室内や温室に入れてあげれば冬を越すこともできますが、花付きは落ちてしまいがちです。
それでも冬越しにチャレンジしたければ、挿し芽で冬を越してあげるのがおすすめです。
まとめ
サフィニアアートは、
花模様の美しさ × 育てやすさ × 回復力
この3つを兼ね備えた、唯一無二のペチュニアです。
- 初心者でも華やかな鉢が作れる
- 切り戻しをすれば何度でも満開へ
- SNS映えする花模様
- 挿し芽で翌年も楽しめる
ぜひ一度、サフィニアアートのある春を体験してみてください。
庭やベランダが“絵画のような彩り”で満たされますよ。



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