SUNTORY FLOWERSが展開する「サフィニア」シリーズの中でも、ひときわ小さく可憐な花を咲かせるのがサフィニアプチ。
桜のように淡い色合いがふわりと重なり、寄せ植えでも単植でも上品にまとまる人気品種です。

本記事では、特徴・育て方のコツ・摘芯や切り戻しの要否・実際の成長記録まで、実体験をもとに詳しく紹介します。
「サフィニアプチが気になっている」「摘芯は必要?」「切り戻しのタイミングが分からない」そんな方はぜひ参考にしてください。
サフィニアプチはこんなお花
基本情報
- 販売元: SUNTORY FLOWERS
- 発売時期: 3〜5月頃にホームセンターや園芸店で流通
- 花色: 現在は「さくらもこもこ」の1種(2023-2025年時点)
- 分類: ペチュニア系統(サフィニアシリーズ)
サフィニアプチの特徴
極小輪ならではの耐雨性の高さ
サフィニアプチは花径が小さいため、雨に打たれたときのダメージが大きく軽減されます。通常のペチュニアは雨に弱く、花が傷んだりベタついたりしがちですが、プチは花弁が軽く繊細なため雨の日でも花姿が崩れにくいのが特徴。梅雨〜初夏も比較的ストレスなく育てられます。

株が自然に丸くまとまる“矯正不要”の草姿
分枝性が高く、摘芯しなくても自然に枝が分かれていくため、手を加えなくてもふんわりとした半球状のシルエットに育ちます。大輪系のサフィニアに比べて徒長しにくく、「コンパクトに育てたい」「管理をラクにしたい」という方に向いている品種です。
暑さ・蒸れに強く真夏でも花が止まりにくい
サフィニアプチは暑さへの耐性が高く、真夏でも花数が落ちにくい点が魅力。小輪で蒸散しやすいため株が蒸れにくく、高温期でも花が途切れない持続性があります。気温の高い地域でも扱いやすく、ベランダ園芸にも最適です。
切り戻し後の回復が早い生育スピード
プチは細めの枝が旺盛に伸びるため、切り戻しを行っても回復までの期間が短いのが特徴です。切り戻し後、2週間ほどで新芽が揃い始め、約3〜4週間で再び満開に。長期間美しい株姿を楽しむための“サイクル管理”がしやすい点も支持されています。サフィニアシリーズと比べてお花が小さいのがサフィニアプチの特徴です。
サフィニアプチの成長記録
それでは、サフィニアプチの成長の様子を紹介します。
3月下旬
購入した時のサフィニアプチ。春先らしい柔らかな花姿です。

5月上旬
株が締まり、小花がちらほら咲き始めます。

5月下旬
植え付けて2か月ほどで鉢をふっくら覆うほどボリュームが増します。

6月中旬
梅雨の蒸れにも負けずに花姿をキープ。
本来なら軽い切り戻しをする時期ですが、株の乱れも少なかったのでそのまま育ててみました。

7月下旬
切り戻しをしなかったので枝垂れるように咲きナチュラルな花姿になりました。


サフィニアプチの育て方
栽培環境
サフィニアプチは日当たりと風通しの良い環境を好みます。半日以上は日の当たる風通しの良い場所で育てると元気に育ちます。
植え付け
適期
3月から5月頃です。梅雨前には植え付けます。

用土
水はけの良い環境を好むので水はけの良い土に植え付けます。
市販の培養土に腐葉土と赤玉土を3割程度混ぜると簡単に水はけの良い土ができあがるのでおすすめです。
私はいつも「はなちゃん培養土」を使用しています。
水やり
土が乾いたら鉢底から水がたっぷり流れ出るまで水やりをします。水をやりすぎると根腐れを起こす恐れがあるので注意が必要です。
肥料
月に1回程度緩効性肥料を施します。それに加え、1週間から10日に1回程度液肥を施すと開花のパフォーマンスが向上します。
摘芯
サフィニアプチは摘芯をしなくてもキレイにまとまった株に仕上がります。そのため摘芯は必要ありません。
切り戻し
花付きが悪くなったり株が乱れてきたら切り戻しをします。



鉢の縁に沿ってバッサリと切り戻します。切り戻しをすることでまた満開のお花を楽しめます。
まとめ
サフィニアプチは、桜のようなやさしい花色・扱いやすさ・強健さを兼ね備えた、サフィニアシリーズの中でも非常に育てやすい品種です。
小さな花が無数に咲きこぼれる姿は、庭やベランダの雰囲気を一気に明るくしてくれます。
ぜひ、本記事を参考にサフィニアプチの栽培を楽しんでみてください。



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