パンジー・ビオラは「丈夫で初心者向け」と言われる定番の秋冬の花です。
ところがいざ育ててみると「丈夫なはずのパンジーが、気づいたらぐったりしている…」「ビオラの花が全然増えず、葉っぱは黄色くなる」といったトラブルに直面することも多いですよね。
私自身、かつては何株ものパンジー・ビオラをダメにしてきました。特に冬の管理は「良かれと思ってやったこと」が裏目に出てしまうことも・・・。
でも、原因さえわかれば、パンジー・ビオラの失敗はグッと減らすことができます。この記事では、失敗から学んだ「つまずきポイント」と、初心者でもできる簡単な立て直し方を解説します。春まで溢れるようなお花を一緒に楽しみましょう!
寒さに負けていませんか?(霜・寒風対策)
起きる症状|葉が黒っぽくなり、花が縮こまる
パンジービオラは寒さに強い植物です。とはいえ、「寒風」や「霜」には要注意です。冷たい風にさらされ続けたり、土が凍結したりすると根が水を吸えなくなり、ダメージを受けてしまいます。
特に鉢植えでは地面からの冷気が伝わりやすく、株全体がぐったりしやすくなります。夜間の放射冷却にも要注意です。
寒さに負けると次の症状が出ますのでチェックしてみてください。
- 葉が黒っぽく変色する
- 花が縮んだようになる
- 成長が止まる
- 株全体がぐったりする


対策|霜や寒風から守る
霜が降りそうな夜は軒下に避難させるだけでも劇的に変わります、これだけで放射冷却を避けられ、凍結のリスクが大きく減ります。
また、鉢スタンドを置くなどして、鉢を地面に直接置かないのも効果的です。鉢底が冷えるのを防げます。
さらに冷え込みが厳しい日は、不織布を使った防寒対策が効果的です。不織布でふわっと全体を軽く覆うだけで効果があります。


冬の「水のあげすぎ」は根腐れの元
起きる症状|葉が黄色くなり、株元がグラつく
水をあげすぎると、葉が黄色くなったり、株元がグラグラしたりする症状が出ます。
冬は気温が低いため、植物の成長はゆっくり。実はさほど水を必要としていません。土が常に湿っていると根が酸素不足になり、「根腐れ」を引き起こします。
「元気がない=水が足りない」と思い込んで追加で水をあげてしまうのが、冬に枯らしてしまう一番のパターンです。

対策|土の中が乾いたらたっぷりと水やり
水やりは「土の中が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり」が大原則です。乾いている状態と湿っている状態を交互に繰り替えすことで、根が酸素を求めて元気になります。鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをすることで、鉢の中の空気を入れ替えたり、余分な肥料分を流すことができます。
時間帯は午前中がベストです。冬は夕方以降に水やりをすることで、根が凍結するリスクがあります。無理に夕方以降に水やりをするくらいなら翌日まで待ちましょう。
土の中が乾いたらたっぷりとが大原則ですが、土の表面が乾いているように見えても中は湿っていることがよくあります。鉢を持ち上げて軽くなっていたら水やりのサインです。「水やりのタイミングがわからない・・・」という方は、水やりチェッカーを使用してみましょう。土に挿すだけで水やりのタイミングを教えてくれるので、失敗がなくなりますよ。

日照不足で「ひょろひょろ」状態に(徒長対策)
起きる症状|ひょろひょろと徒長した茎に
パンジービオラはお日様が大好きです。日光が足りないと、光合成の減少によるエネルギー不足により、ひょろひょろと茎だけが伸びたり(徒長)、花の色が薄くなったり、花数が減ったりします。
冬は日差しが低くなるので、夏には日が当たっていた場所でも日が当たらなくなることももあります。また、寒さ対策で夜間に軒下に入れっぱなしにしていると、日光不足になりやすいので要注意です。
対策|日中はしっかり日の当たる場所へ
とにかく直射日光がよく当たる場所に移動させましょう。
もし、徒長して形が崩れてしまったら、思い切って数センチ切り戻すと、そこから脇芽が出てガッシリした株に回復します。
「日光に当たる場所がなくて困っている・・・」という方は、日陰でパンジー・ビオラを育てるポイントを記載した記事もあるので参考にしてください。

肥料の「与えすぎ」に注意!弱っている時はNG
起きる症状|肥料やけで葉が変色、最悪の場合は枯死
パンジービオラは花数が多いので、肥料をたくさん必要とします。開花期に肥料が不足すると花数が減ることがあります。逆に開花期に適正な肥料を施せば開花のパフォーマンスが向上します。
一方で、弱っている株に肥料を与えすぎるのは逆効果になります。人間が体調不良の時にカツ丼を食べると胃もたれするように、植物も弱っている時は肥料を吸収できません。残った肥料分が土の中で濃くなりすぎ、逆に根を傷める「肥料やけ」を起こしてしまいます。
対策|「控えめ」からスタートするのが成功のコツ
慣れるまでは、「肥料は控えめ」からスタートしましょう。肥料が不足しても枯れること稀ですが、肥料過多は枯死に直結します。
元肥で緩効性肥料を施しておけば無理に追肥をしなくても、たくさんの花を咲かせます。肥料は控えめから始めてみましょう。
「花がら摘み」でエネルギーを温存
起きる症状|次のつぼみが上がってこない
花が枯れた後、そのままにしておくと植物は「種」を作ろうと多くのパワーを種作りに費やします。その結果、次の花を咲かせる体力がなくなります。花がらを摘み取ることでパワーが「種作り」から「開花」に移るので、開花のパフォーマンスが向上します。
対策|なるべくこまめに花がらは摘み取る
茎の付け根からポキっと花がらを摘み取ります。花だけでなく、茎ごと摘み取るのがポイントです。まめに摘むことで、「まだ種ができていない!もっと咲かなきゃ」と植物が頑張り、春の満開具合が劇的に変わります。

管理を楽にする!「失敗回避アイテム」
パンジー・ビオラは環境が合えば長く咲き続ける植物です。管理を楽にするために、最低限のアイテムを揃えると失敗がグンッと減ります。
水はけと水もちのバランスが良い「培養土」
パンジービオラは水はけと水もちのバランスの良い土に植えると失敗が格段に減ります。パンジービオラ専用の土も良いですが、他の植物でも使いやすい「花ちゃん培養土」がおすすめです。ゆっくり効く肥料も配合されているため、まさに「そのまま使える」優秀な培養土です。
根腐れを防止する「スリット鉢」
普通の鉢よりも排水穴が多く、根がぐるぐる回る「サークリング現象」を防ぎ、健全な根を育てます。これを使うだけで加湿による根腐れのリスクが大幅に減るので、水やりに不安の方の強い味方です。
じわじわ効くことで肥料やけを防ぐ「緩効性肥料」
緩効性肥料は液体肥料と比べて即効性はないですが、じわじわ効くタイプなので失敗が減ります。土に混ぜ込むだけでで数ヶ月効くマグァンプKのようなタイプなら、与えすぎによる肥料やけの心配もありません。
まとめ|パンジービオラは「待てる」花
パンジービオラは少しのポイントを押さえれば、元気に育ってくれます。
また、もし今、あなたのパンジーが弱っていても、慌てたり、諦めたりしないでください。
「ちょっとお水を控えて、お日様に当てて、寒さから守り、そっとしておく」
これだけで、3月には溢れんばかりの花を咲かせてくれるはずです。完璧じゃなくて大丈夫。ゆっくり、植物のペースに合わせて楽しんでいきましょう。



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