【初めてのつるバラ誘引】時期・やり方・固定のコツまで徹底解説

当ページのリンクには広告が含まれています。
  • URLをコピーしました!

アーチやフェンスをバラでふんわり包むように咲かせる――。

ガーデナーなら誰もが憧れる景色ですが、その実現には「誘引」という作業が欠かせません。

憧れのバラアーチ。きれいに仕立てるには「誘引」が必要です。

しかし…

「誘引って聞くけど、具体的にどう動かせば良いの?」

と不安に感じる方が多いのも事実です。

そこでこの記事では、

つるバラを“本当に咲かせる”ための誘引方法を、実際の経験を基にわかりやすく解説します。

「どの枝を残し、どこを切り、どう固定すれば良いのか・・・」迷っている方はぜひ参考にしてください。

スポンサーリンク
目次

つるバラの誘引が必要な理由

つるバラは「自分で巻き付く植物のではない」

つるバラは名前に「つる」がつきますが、クレマチスやアサガオのように自ら絡みつく特性はありません。

放置すると自由に徒長し、アーチやフェンスとは逆方向へ伸びることもあります。

そのため、人の手でアーチや支柱に枝を誘導し、固定する作業が必要になります。

頂芽優勢の性質により、「上に成長し、花が咲く」

バラには枝の先端から生育か優先される「頂芽優勢」という性質があります。枝がまっすく上に伸びると、一番高い枝に栄養が集中しその先端で花が咲きます。

誘引を行わないと、株の上部に花が集まり、下部には花が咲かなくなります。

そこで、枝を地面と水平(またはやや下げ気味)に誘引すると、株全体に栄養が分散します。

これにより、枝の節々から花芽が出て、アーチやフェンス全体に均等に花を咲かせます。

つるバラ 誘引
頂芽優勢の性質を考えて誘引をします。

つるバラの誘因を行う時期

適期:冬(12月〜1月上旬)

つるバラの誘引を行う時期は冬です。バラの休眠期である気温が低い時期に行いましょう。

あまり寒くなると枝が固くなり誘引しづらくなるため、できれば12月中〜1月上旬に行うのがベストです。2月でも作業可能ですが、寒さで枝が折れやすくなる点には注意が必要です。

つるバラの誘引|具体的な方法

葉と蕾を取り除く

まずは枝に残っている葉や蕾をすべて取り除きます。

葉と蕾を取り除く目的

  • 枝のラインを見やすくする
  • 誘引しやすくする
  • 病害虫の温床をなくす
葉や蕾を取り除きます。これにより、誘引がしやすくなります。

不要な枝を剪定する。

花つきを良くするため、以下の枝をカットします。

  • 細く弱い枝
  • 混み合う枝
  • 古く木質化した枝
  • 枯れ枝

思い切りが大事です。

弱い枝を残すと春の開花が全体的に弱々しくなってしまいます。

つるバラの誘引
細い枝はカットします。もったいなく感じるかもしれませんが、思いきってカットしましょう。
古い枝や枯れた枝もカットします。

主枝を「水平」または「扇形」に誘引する

いよいよメインの作業です。

主枝を枝が地面に対して水平になるように固定します。水平に近いほど花芽が増えます。水平にするのが難しい場合は斜め上向きでも大丈夫です。折ってしまうのが一番悲しいですからね。

誘引のコツ

  • 枝が地面に対して水平になるよう固定
  • 折れやすいのでゆっくり大きく曲げる
  • 一本ずつ丁寧に誘導する
  • 曲がりにくい場合は、無理せず緩い角度でOK

枝先を10cmほど切り詰める

誘引が終わったら、最後にすべての枝の先を10cmくらい切り詰めます。

これにより以下の効果があります。

  • 春の新芽が勢いよく伸びる
  • 枝が若返る
  • 株全体の開花が揃う
つるバラの誘引 仕上げ
最後に枝の先を切り詰めます。

これで、つるバラの誘引は完成です!

まとめ

つるバラの誘引は、次の4つのステップで完了します。

  • 葉と蕾を取り除く
  • 不要な枝を剪定する
  • 枝を水平(または扇形)に固定
  • 枝先を軽く切り詰める

見た目は難しそうですが、理屈がわかれば作業そのものはシンプル。

この冬のひと手間が、春の圧倒的な開花につながります。

ぜひ、この記事を参考にチャレンジしてみてください。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次