PROVEN WINNERS(PW)が厳しい基準で選抜した「ヒューケラドルチェ」。
一般的なヒューケラよりも“暑さと直射日光に圧倒的に強い”カラーリーフです。

この記事では、実際の一年間の成長記録とともに、
ヒューケラドルチェを美しく育てるためのコツを深掘りして紹介します。
ヒューケラドルチェの基本情報
ヒューケラドルチェは、PW(PROVEN WINNERS)が販売する強健種のヒューケラシリーズ。
3〜6月、9〜11月頃にホームセンターや園芸店で購入できます。
ヒューケラドルチェは、「直射日光にもある程度耐える」「暑さに強い」「寒さにも強い」という初心者にも嬉しい特徴があります。
- 分類:シソ科 ランタナ属(多年草)
- 学名:Lantana camara 系統(改良品種)
- 流通名:スーパーランタナ(PW/大和プランツのシリーズ名)
- 原産地:熱帯アメリカ
- 草丈:約30〜50cm
- 株幅:約40〜60cm
- 花期:4月〜11月(真夏も休まず咲き続ける)

ヒューケラドルチェの特徴
一般的なヒューケラよりも暑さ・直射日光に強い
日陰植物のイメージが強いヒューケラですが、ヒューケラドルチェは“真夏以外なら日向OK”という強健さが魅力。
年間を通してカラーリーフを楽しみたい人に最適です。
-20℃まで耐える強い耐寒性
冬に枯れ込まず、雪の下でも耐える強靱さ。関東〜東北の地植えでも問題なく冬越しします。
豊富なバリエーション(13種)
圧倒的なバリエーションもヒューケラドルチェの魅力です。好みの色や花壇、鉢植えに合わせた色がきっと見つかります。
2025年時点のラインナップ:
- フローズンマスカット
- バタークリーム
- チョコミント
- メープルファッジ
- スウィートプリンセス
- アップルシブースト
- チェリーコンポート
- ブラックベリータルト
- バターショコラ
- シルバーデューク
- グレープジェラート
- ブラックジェイド
- シルバーガムドロップ
季節で葉色が変化する
気温・日光量によって葉色が変わり、
春 → 夏 → 秋 → 冬 とまったく違う印象になります。
“植えるだけで季節がわかる植物” といっても過言ではありません。
ヒューケラドルチェの成長記録|シルバーガムドロップ/バタークリーム
4月中旬
購入当初はごく小さな苗です。根張りはまだ弱めですが、ここから一気に育ちます。


4月下旬
植え付けて10日ほど葉数が増えて勢いよく成長。

5月下旬
鉢いっぱいに広がり、ボリュームが出てくる。

6月上旬
葉色が深まり、株が安定。
梅雨の湿気にも強く、蒸れづらいのが魅力。

6月下旬

10月上旬
夏のストレスが抜け、葉色が最も美しくなる季節。
深い赤やシルバーが鮮明に出る。

10月下旬
夏のストレスが抜け、葉色が最も美しくなる季節。
深い赤やシルバーが鮮明に出る。

12月下旬
寒さには強く、ほとんど痛みもなし。霜にも耐える。

2月下旬
厳しい寒さを超えて暖かくなると、また葉色が変化。

4月上旬
さらに暖かくなると花穂を伸ばします。

4月下旬
植え付けて無事に一年が経過。一年を通してキレイなカラーリーフを楽しめました。

ヒューケラドルチェの育て方
栽培環境
- 日当たり:1日4〜6時間の日向・半日陰
- 風通し:蒸れにくさの鍵。鉢植えであれば置き場所を工夫します。
- 真夏:直射日光は避ける→葉焼け対策で30〜40%の遮光が理想です。
暑さに強い特徴があるとはいえ真夏の日差しは注意が必要です。葉が日焼けしてしまったら日避けの対策をしてあげてください。
植え付け
- 適期:3〜6月/9〜11月
- 土:水はけ重視
鉢植え:市販の培養土に赤玉と腐葉土を3割程度混ぜ込む。
地植え:植え付ける場所に腐葉土を混ぜ込む


水やり
鉢植え:土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをします。
地植え:自然の雨に任せて問題ありません。
肥料
ヒューケラドルチェはさほど肥料を必要としません。
生育期の春と秋に緩効性肥料を施す程度で充分です。真夏はヒューケラドルチェも得意ではないので、真夏に肥料が残らないように注意します。
夏越し
ヒューケラドルチェは夏の暑さに強く改良されているため、夏を越せます。
ただ、一日中直射日光の当たる環境だと葉焼けしたり、弱ったりします。
真夏は一日中直射日光の当たる環境は避けて、半日陰で育てます。

冬越し
ヒューケラドルチェの耐寒温度は-20℃です。寒さにはめっぽう強いので対策せずに冬を越せます。
まとめ
ヒューケラドルチェは、
- 暑さに強い
- 寒さにも強い
- 葉色が季節で変化
- 1年中楽しめる
- バリエーションが多い
まさに最強のカラーリーフ。
ガーデニング初心者にもおすすめの万能植物です。



コメント