【ジニア(ヒャクニチソウ)の特徴と育て方】失敗しないコツや品種の違いも紹介

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初夏から晩秋まで、途切れることなく花を咲かせ続けるジニア。

花期の長さから「百日草(ひゃくにちそう)」とも呼ばれ、暑さに負けないタフさと豊富な花色で夏の花壇を彩る一年草です。

カラフルに咲そろうジニアの花壇の写真
夏の日差しに映える色鮮やかなジニア。花色の豊富さが魅力です。

この記事では、ジニアの特徴・名前の由来・花言葉・種類・育て方・切り戻しのコツまで紹介します。

  • 名前の由来は?
  • どんな種類がある?
  • 切り戻しは必要?
  • 夏の花壇でうまく育てるには?

こうした疑問にもお答えします。

ジニアを育てたい方、暑さに強い花を探している方はぜひ参考にしてください。

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目次

ジニアはこんなお花

基本情報

ジニアはメキシコ原産のキク科の一年草で、日本には江戸時代末期に伝わりました。高温に強く、真夏の直射日光にも負けずに咲き続けます。

  • 科・属:キク科ヒャクニチソウ属(Zinnia)
  • 原産地:メキシコ
  • 開花期:5月下旬〜11月上旬
  • 学 名:Zinnia
  • 和 名:百日草(ひゃくにちそう)

Zinniaという名前は、ドイツの植物学者ヨハン・ゴットフリート・ジン(Johann Gottfried Zinn )に由来しています。

夏から秋にかけて長期間咲き続けるので和名では百日草(ヒャクニチソウ)と呼ばれています。

花言葉

ジニアには次の花言葉がつけられています。

  • 不在の友を思う
  • 注意を怠るな

いずれも「花期が長いこと」が由来とされています。長い時間を象徴することから、会えない友を思う気持ちや、長期戦での集中力を象徴しているとされます。

ジニアの特徴

百日草という名前の通り、開花期間が長く長期間楽しめる一年草です。暑さに強く、真夏でも元気にお花を咲かせます。色幅が多いのも特徴で、ビビットなカラーからシックなカラー、単色にバイカラーなどバリエーションが豊富です。

ジニアの種類

ジニア・エレガンス

最もポピュラーなジニアがエレガンスです。草丈が1mくらいまで成長する品種もあります。切り花としても利用され、花色が非常に多いのが魅力。

  • 大輪系が多く見応え抜群
  • 花色が豊富でアレンジ向き
  • ボリュームのある花壇づくりにおすすめ
ジニアエレガンスの大輪花
大輪で華やかなジニアエレガンス。切り花にも人気。

ジニア・リネアリス

細い葉と小さめの花が特徴のジニアです。和名をホソバヒャクニチソウといいます。

  • 花が小さめで可憐
  • 花数が多く、株が乱れにくい
  • 病気に強く育てやすい
  • セルフクリーニング性が強く花がらが目立たない

カラーはエレガンスほど多くありませんが、耐暑性・耐病性は最強クラスです。

細葉と小さな花が特徴のジニアリネアリス
小花が愛らしいジニアリネアリス。花数が多く丈夫な品種です。

ジニア・プロフュージョン

エレガンスとリネアリスの交配品種です。サカタのタネさんの園芸品種で、エレガンスとリナアリスの特徴を引き継いだ「よく咲く・強い・乱れない」という三拍子そろった超優秀品種です。

  • 自然と株がこんもりまとまる
  • 花色・花型が豊富
  • 病気にとても強い
  • 花つきが圧倒的に良い

プロの園芸家からも高く評価され、ガーデン向けの品種として世界的な賞も受賞しています

ジニアプロフュージョンの鮮やかな花姿
よく咲き、よく育つジニアプロフュージョン。ガーデン向けの定番です。

ジニアの育て方

栽培環境

日当たりと風通しの良い環境を好みます。1日中よく日の当たる環境で育てましょう。

長く雨にあたると病気にかかりやすくなります。梅雨の時期は雨対策が必要です。鉢植えの場合は軒下に避難させるなどし、地植えの場合は雨による泥の跳ね返りを防ぐためマルチングをしましょう。

植え付け

水はけが良く保水性のある土に植え付けます。直根性の植物なので、根はなるべく触らないよう注意が必要です。

植え付け作業中のジニア苗の写真
ジニアの植え付けは根を崩さず丁寧に。直根性のため扱いは慎重に。

鉢植えの場合は、市販の培養土を使用します。赤玉土と腐葉土を3割程度混ぜると水はけが更に良くなります。使用する鉢は5号鉢(直径15㎝)に1株程度が適しています。

ジニアを植えるのに適した水はけの良い土
水はけの良い土に植え付けます。

地植えの場合は、腐葉土をたっぷりとすき込んでから植え付けます。

水やり

鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをします。

葉に水があたったり、地面の土が跳ねて葉にあたったりすると病気にかかりやすくなります。株元へ丁寧に水やりをしましょう。

ジニア 水やり

肥料

花期がとても長いため、肥料切れを起こさないようにします。肥料が切れると花つきが悪くなります。2週間に1回程度、規定量の液肥を施しましょう。

花がら摘み

花びらの色が褪せてきたら、可能な限り摘み取ります。花がらを摘み取ることで無駄なエネルギーの消費を抑え、次の花にエネルギーを回すことができますし、見た目もきれいに維持できます。

リナアリスとプロフュージョンは、花が咲き終わると咲き終わった花を覆い隠すように新しい花が咲く性質(セルフクリーニング性)があるので花がら摘みは必須ではありません。ただ、可能な限り花がら摘みをしてあげたほうがきれいに育ちます。

ジニアの花がら
花色が褪せたら早めに花がら摘みを。次の花が咲きやすくなります。

切り戻し

梅雨や真夏に入る前に切り戻しをすることで、高温多湿の環境での蒸れを防ぐとともに、秋以降の花数を増やすことができます。

株全体の草丈の1/2〜1/3程度の高さで、脇芽が出ている葉の少し上でカットします。

夏越し

ジニアは暑さに強いので夏越しに特別な作業は必要ありません。ただ、蒸れると病気にかかりやすくなるので、夏のジメジメした季節は風通しを良くしましょう。

冬越し

ジニアは寒さに弱いため、冬を越すことができません。翌年も楽しみたい場合は、種を採取する必要があります。それが手間な方は、翌年に新しい株や種を購入します。

まとめ

ジニアは

  • 圧倒的な花期の長さ
  • 暑さに強いタフさ
  • 花色・花型のバリエーションの豊富さがそろった、夏に欠かせない一年草です。
ジニア
夏に欠かせないジニア

手がかかりそうに見えて、ポイントを押さえれば初心者でも美しく育てられる花。

ぜひこの記事を参考に、お庭やベランダで育ててみてください。

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