半耐寒性の常緑低木(シュラブ)「コロニラ」。
春になると、まるで小さな王冠のような黄色い花をこんもりと咲かせ、冬でも明るい斑入り葉を楽しめるカラーリーフとして人気があります。

この記事では、コロニラの特徴と育て方を初心者でもわかるよう丁寧に解説します。
・いつ咲くの?
・夏越しは難しい?
・冬越しの注意点は?
・切り戻しは必要?
・そもそも斑入りは普及品?
こんな疑問にもお答えします。我が家でも地植えで何年も元気に育っているので、その体験も交えながら紹介します。
コロニラの栽培で悩んでいる方、これから育てたい方はぜひ参考にしてください。
コロニラの基本情報
コロニラは地中海沿岸原産のマメ科エニシダ属の常緑低木です。
耐寒性は「半耐寒性」ですが、関東以西の暖地なら常緑のまま冬を越し、春に明るい黄色の花を咲かせます。
- 科 属 マメ科エニシダ属
- 原産地 地中海東部沿岸
- 開花期 3月〜5月
- 学 名 Coronilla
ラテン語で王冠を意味するcoronaが名前の由来です。お花が黄金色の王冠のように咲くことから名付けられました。
コロニラの特徴
コロニラは春に蝶形の黄色い小花を房状に咲かせる可愛らしい低木です。
葉は緑葉の原種もありますが、日本で流通しているのはコロニラ・バレンティナ”バリエガータ”(斑入り)がほとんどです。花がない時期もカラーリーフとして華やかで活躍します。

コロニラは半耐寒性低木のため関東以西では常緑で冬を越すことができますが、寒冷地では落葉することもあります。
また、日本の高温多湿の環境にも強くありません。真夏は半日陰で育てるほうが葉色をキレイに保てます。
コロニラの花言葉
コロニラは次の花言葉があります。
- ぬくもり
- 上品
- 不老長寿
「ぬくもり」や「上品」は、暖かみを感じる黄金色の花色や気品のある草姿から。「不老不死」は冬も枯れずに常緑で年中美しいことが由来とされています。
コロニラの育て方

植え付け
コロニラは多湿が大の苦手です。とにかく水はけを大切にします。
鉢植えの場合は、市販の培養土に腐葉土と赤玉土を3割程度混ぜると水はけが良くなるのでおすすめです。

地植えの場合は、植えつける場所に腐葉土をたっぷりすきこんでから植え付けます。水はけ改善を徹底します。
栽培環境
コロニラは日当たりの良い環境を好むので、たっぷり日の当たる環境で育てます。ただ、高温多湿には強くないため真夏は半日陰で育てるのが望ましいです。
鉢植えの場合は、可能であれば真夏は半日陰や明るい日陰に移動させて育てます。
鉢植えなら季節で場所を移動できるので、初心者には鉢植えの方が管理しやすいです。
水やり
コロニラは乾燥気味の環境を好みます。
鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢底から水が流れでるまでたっぷりと水やりをします。水を与えすぎると根腐れの原因になるので、土が乾いたのを確認してから水やりをします。
地植えの場合は基本的に自然の雨に任せて問題ありません。ただ、雨がずっと降らずに地面が乾き切っている場合は水やりをします。
肥料やり
コロニラは痩せた土地でも育つので、肥料はさほど必要ありません。春先と秋の生育期に緩効性肥料を施します。肥料が多いと徒長しやすくなるので注意します。
また、寒肥を施すことで春に咲かせるお花のパフォーマンスが向上します。

剪定・切り戻し
コロニラは基本的に剪定は不要です。ただ、樹形が乱れたり木質化が進んで花付きが悪くなったら剪定・切り戻しをします。また、放っておくとどんどん大きく成長するのでコンパクトに育てたい場合も剪定・切り戻しが必要です。
花が終わった頃(5月頃)に伸びすぎた枝を軽く切り戻します。秋には花芽を作るため、夏前までに剪定を終えるのがベストです。
夏越し
コロニラは暑さに弱くはありませんが多湿が苦手です。真夏は半日陰や風通しの良い場所でで育てたほうが元気に育ちます。
ただ、我が家では真南の庭に地植えしてますが枯れることなく何年も元気に育ってます。風通しが良くて強い西日に当たるような場所でなければ、あまり気にしなくて大丈夫です。
冬越し
コロニラはある程度の耐寒性を備えていますが、強い霜や寒風には耐えられず最悪の場合は枯れてしまいます。
鉢植えの場合は軒下に移動させ、地植えの場合は不織布を被せるなどして寒風や霜から守ることで冬越しをします。
まとめ
コロニラは
- 春に咲く明るい黄色い花
- 斑入りの美しい葉
- 常緑で一年中楽しめる
という三拍子そろった扱いやすい低木です。多湿と寒風や霜に気をつければ初心者でも育てやすい植物です。
ぜひお庭や鉢植えで、明るいカラーリーフとして楽しんでみてください。



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