四季を通して彩りを与えてくれる、ガーデニングの定番カラーリーフ「ヒューケラ」。
とくに冬〜初春の花が少ない季節でも存在感を放ち、**日陰花壇を明るく見せる“影の主役”**として絶大な人気を誇ります。
この記事では、ヒューケラの特徴・魅力・育て方を初心者でも分かりやすく解説します。
「日陰の庭がなんとなく寂しい…」「手のかからない植物がほしい」そんな方はぜひ参考にしてください。

ヒューケラってこんな植物
ヒューケラは、北アメリカ原産のユキノシタ科ツボサンゴ属の常緑多年草です。耐寒性・耐陰性に優れ、カラーリーフの中でも非常に扱いやすい植物として知られています。
基本情報
- 科 属:ユキノシタ科ツボサンゴ属
- 開花期:5〜7月
- 原産地:北アメリカ
- 学 名:Heuchera
- 和 名:ツボサンゴ
- 形 態:常緑多年草
「ヒューケラ」の名前は、ドイツの植物学者ヨハン・ハインリヒ・フォン・ヒューッヒャー(Johann Heinrich von Heucher)にちなんで命名されたと言われています。
日本では古くから「ツボサンゴ」の名で親しまれ、日陰の庭を彩る植物として定着しています。
ヒューケラの特徴
圧倒的なカラーバリエーション
ヒューケラ最大の魅力は、カラーと葉模様の豊富さです。
ライムグリーン・アンバー・バーガンディ・ブラック・シルバーなど、常緑多年草とは思えないほど多彩。
園芸ブランド PROVEN WINNERS(PW)の人気シリーズ「ヒューケラ・ドルチェ」だけでも10種類以上(2025年時点)がラインナップされており、多様性は他のカラーリーフを圧倒します。


季節ごとに葉色が変化して楽しめる
ヒューケラは、季節の光量や気温によって葉色が変化します。
同じ株でも、春は明るく、夏は深みのある色に、冬はしっとり落ち着いた色へと変わるため、1年中表情が楽しめる点も魅力です。
グランドカバーとして優秀
株が横に広がり、葉が重なるように密に茂るため、花壇の地面をきれいに覆ってくれるグランドカバーとしても大変優秀です。
- 雑草が生えにくくなる
- 花壇の縁取りにも使える
- 宿根草ガーデンに抜群に馴染む
寄せ植えの脇役から花壇のメインカラーまで、使い勝手の良い万能選手です。

小さく可憐な花も楽しめる
ヒューケラは葉の美しさが注目されがちですが、初夏には小さな鐘形の花を咲かせる品種もあります。
茎の先に群れ咲く繊細な花穂は風に揺れてとても可愛らしく、花壇に軽やかな動きをもたらします。

とにかく丈夫!手のかからないローメンテナンス植物
耐寒性・耐陰性ともに高く、マイナス15℃前後まで耐える品種もあるほど強健。
日陰でもよく育ち、手入れもほとんど必要ありません。
PWの「ヒューケラ・ドルチェ」シリーズは、
- 暑さに強い
- 日差しにも耐える品種を厳選されており、年間を通して枯れにくいと評判です
夏の暑さにも強いため、弱点のない最強のカラーリーフです。

日陰花壇が一気に明るくなる!ヒューケラの実体験
我が家の北側花壇は、太陽がほとんど当たらず、どの植物も育ちにくく暗い印象でした。
「少しでも華やかにしたい…」
そう思って植えたのがヒューケラです。

これが大正解!
期待以上に色彩豊かで、日陰花壇の雰囲気が一気に明るくなりました。
朝と夕方では葉色のニュアンスが変わり、毎日違う表情を見せてくれるのも楽しみのひとつ。
いまでは北側花壇の主役として欠かせない存在になっています。
ヒューケラの育て方
栽培環境
耐寒性と耐陰性が強いカラーリーフです。マイナス15度まで耐えられる品種もあり、半日陰でも元気に育ちます。
一般的には10月から5月くらいまでは日の当たる場所や明るい日陰、6月から9月くらいまでは明るい日陰で育てるのが望ましいとされてます。
夏は、日差しを直接受けると葉が焼ける品種もあるので注意が必要です。1日中日が当たる場所は避けましょう。
水やり
一般的な植物と同様、土がかわいたらたっぷり水やりをします。
日陰に置いておけば土はあまり渇きませんので、水やりもそんなに手間がかかりません。
地植えの場合は水やりはほぼ必要ありません。
ただ植え付け直後は、根がしっかり張るまでは水やりをします。根付いてからは、自然の雨に任せて大丈夫です。
肥料
肥料は10月から11月、3月から4月の生育期に緩効性肥料を施します。
真夏は肥料を与えません。夏の暑い時期に肥料が残らないよう初夏には肥料を控えます。
枯れ葉の除去
枯れた葉等は可能な限り早く取り除きます。
それにより見栄えが好くなりますし、害虫予防にもなります。
切り戻し
切り戻しなどは、特に必要ありません。
まさにローメンテナンス!初心者でもとっても育てやすいです。
株分け
株が古くなったら数年に1度、株分けでリフレッシュすることが可能です。
まとめ|ヒューケラは”日陰花壇の救世主”になるカラーリーフ
ヒューケラは、
- 耐陰性・耐寒性が強い
- カラーバリエーションが豊富
- 1年中美しい
- 手間いらずという、万能カラーリーフです。
もし日陰の花壇に悩んでいるなら、ヒューケラは間違いなく候補に入れてほしい植物。
植えた瞬間から花壇の雰囲気が格段に変わります。

ぜひお気に入りの品種を見つけて、あなたの庭にも迎えてみてください。



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